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200文字小説シリーズ

殺意(200文字小説)

作者: 敬愛

寒いからストーブを独り占めしないでほしい。

ただでさえ浅い眠り 効かない睡眠薬

親父に途中で破られた夢 俺は殺意をおぼえた

仏頂面は見飽きた 俺は完璧に覚醒した


ハンマーを持ってきて

いつものようにだらしなく寝そべりながら

NHKを見ている親父の後ろから

忍者のように忍び寄り脳天に一撃を加えた


ガギーンという音がしてハンマーが跳ね返された

親父は振り返り「ああ、鋼鉄のカツラを入れたんだ」

どおりで頭の固い奴だと思った


俺と親父は乾いた笑い声をあげた 眠いから二度寝した

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― 新着の感想 ―
[良い点] 恐ろしい><
2019/10/21 01:15 退会済み
管理
[良い点] 殺伐とした中に、痛々しい心の叫びと、哀しみと、どこか漂うユーモアとが感じられて、何度も拝読しました。短さを感じない、逆に短編ならではの醍醐味かと感じました。
[一言] 他の方にも読んでもらって感想を聞き合いたい位、揺さぶられました。 トントンと読めて、笑えて、だけどなぜか寂しい読後感でした。 自分がどうしてそう感じているのかも、分からないのですが。 心…
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