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双子兄妹の悪魔学園記  作者: 黒雨みつき
 第6章 暮れの閑話祭り
43/239

1年目11月「尾行の心得」


 近づきすぎず、離れすぎず。

 それが基本であり、実践がもっとも難しいことのひとつであろう。


 木曜夕方の駅前通りは比較的空いている。

 俺は今、そこに面した路地から通りの様子をじっと窺っていた。


 髪は後ろで束ね、丸っこいサングラスをかけて軽く変装済み。

 ただ、それはほんの気休めだった。敵はこちらの顔を知っているし、そんな変装など軽々と見破ってしまうほどの強敵だ。まったく気は抜けない。


 ターゲットの男女はなにやら楽しそうに会話をしながら駅前通りを歩き、やがて近くの喫茶店に入っていった。


(……予想通りのルートだな)


 俺は隙をうかがって路地を出ると、喫茶店の向かいにある本屋の中に入った。

 そこで適当な本を手に取り、立ち読みする振りをして喫茶店内の様子をうかがう。


 幸いターゲットは窓際の席に陣取ってくれたので、様子を観察するのは非常に簡単だった。


(順調、順調……)


 と。

 そう思って少し気を抜いた矢先。


「あれぇ? なにやってんの、不知火?」

「!?」


 突然の呼びかけに、俺は声を上げるのだけはどうにか我慢して振り返った。


「そんな怪しいカッコしちゃって。エッチな本でも物色してるの?」


 後ろから俺の手元をのぞきこんでいたのは、どうやら学校帰りらしい藍原である。


「な、なぜ俺だとわかった!? 変装は完璧だったのに!」


 おおげさに狼狽してみせると、藍原はあごに手を当てて、とある探偵ドラマの声マネをしてみせた。


「それはー、たぶんアレですなー。きっとー、あたしとー、不知火のー、愛の力――」

「へ? んなわけないだろ、気色悪い」

「え、ちょっ!? せっかくノってあげたのに!」

「頼んでねーし」


 そう突き放して、俺は再び向かいの喫茶店へ視線を戻した。

 その中では直斗と由香が向かい合って談笑している。


 ……3日前の月曜日に発生した例のうわさの件。

 由香を交えた話し合いの結果、結局は直斗と由香をデートさせるという俺の最初の案がほぼそのまま採用されることになった。


 デートといっても、今週いっぱい放課後にふたりで適当に寄り道をしてもらうという程度のものだが、連日やっていればそれなりに目撃者も出るだろうし、例のうわさを打ち消す効果も期待できるだろう。


 由香には"ちょっとした事情"としか説明できなかったのだが、快く承諾してくれた。

 あいつなりにその事情の中身を予測して納得したようなのだが、きっとその予測は見当違いだろうと思っている。


「……どうでもいいけどさ~」


 藍原はそう言って俺のかけている丸いサングラスをちょんと触った。


「不知火、学生服にサングラスはさすがにおかしくね?」

「!?」


 その言葉に、俺は改めて自分の格好を見直した。

 確かに今の俺は学生服姿だ。

 直斗たちと同じく学校の帰りなのだから当然である。


「誰にも会わないかもしれないのにわざわざボケを仕込んでおくなんて、不知火ってば芸人だなぁ」


 別にそんなつもりはなかった。

 ただ変装といえばサングラスだなと思っただけで、深いことを考えていなかっただけだ。


「で、なにやってんの?」

「見ての通り本を読んでいる」


 俺が即答すると、藍原はふーん、とつぶやいて、


「逆さ読みの練習してるんだね」

「ん? あぁ……」


 持っていた本が逆さになっていたことに気付き、慌てて元に戻す。

 だが、藍原はそれでもじっと見つめてきた。


「なんだよ。俺が本屋にいるのがそんなにおかしいのか?」

「いや、だってその本……」

「ん?」


 言われて自分の手元に視線を落とし、そして、


「……おわぁ! なんじゃこりゃぁッ!」


 本のタイトルを見て、思わず投げ捨ててしまった。


 "生後1年までの赤ちゃんの育て方"

 その表紙にはそんなタイトルがデカデカと書かれていたのである。


(よりにもよってなんちゅう本を……)


 いくらなんでも適当に選びすぎだった。

 学生服にサングラスという格好だけでも怪しすぎるというのに。


「誰の子どもなの? まさかとうとう……」

「その先を言ったらグーでいくぞ。お前が女でもガチで殴る」


 そう言ってこぶしを握り締める。

 こいつの言いそうなことは簡単に想像できた。


 すると藍原は頭の後ろに手を回して笑いながら、


「わかってるわかってるって。あたしもそこまで命知らずじゃないし。雪ちゃんとの子どもだなんてこと絶対に言わな――」


 ゴツンッ!


「……いった~~~~いッ!」

「だから殴るっつったろーが」


 藍原は頭のてっぺんを押さえながらなみだ目で俺を見上げて、


「ただのお茶目な冗談なのにぃ……」

「しつこすぎて笑えねーんだよ。いいからとっとと帰れ」

「ちぇっ」


 藍原は納得のいかない顔をしながらも素直に去っていった。

 うるさいのが戻ってこないことを確認し、今度は違う棚から男物のファッション誌を取って広げた。


(さて、あのふたりは……)


 向かいの喫茶店に視線を戻すと、幸いふたりともまだ店内にいてちょうど精算に立つところだった。

 ホッとして、手にしたばかりのファッション雑誌を元の場所に戻し、再び尾行の準備を始める。


 ちなみに、なぜ俺があのふたりをこうして尾行しているのかというと、その辺には色々と複雑な事情があった……りはしない。

 単に暇だったのと、藍原が先ほどモノマネした探偵ドラマの影響を受けただけである。


(さて、と)


 やがて直斗と由香が向かいの喫茶店から出てくる。

 ふたりがある程度遠ざかったところを見計らって、俺も本屋を出た。


(次はどこに行くつもりかな……)


 それはそこそこ興味深い疑問だった。

 ふたりとも自分から進んで遊びに行くタイプじゃない。俺や将太が一緒のときはゲーセンやカラオケなんかに行くことが多いが、あのふたりの組み合わせならそういうところには行かないだろう。


(とりあえず買い物とか、かな)


 そう予想しながら後をついていくと、案の定ふたりは駅のすぐ前にある洋服専門店に入っていった。


(……ビンゴ)


 まあ、今さらあのふたりの行動パターンを当てられたからといって自慢できることでもなんでもないのだが、いつもはこっちが見透かされてばかりだからなんとなく気分がいい。


 買い物がそこそこ長引くであろうことを予想した俺は、少し間を置いて同じ店の中に入ることにした。

 その店は俺も何度か入ったことがあるが、店内は広いうえにごちゃごちゃとしているので、少し注意していれば挟み撃ちにでも合わない限り見つかる心配はない。


(しかし……あれはなかなかサマになってるじゃないか)


 ふたり並んであれこれと服を選んでいるその姿は、まるで本物の恋人同士のように見えた。

 見た目はどっちも真面目な優等生タイプだから、俺と由香が並んでいるよりはよほどそれっぽい。


 ……そうして時は過ぎ、1時間ほどが経過。


(飽きてきたな……)


 さすがに退屈だったので俺も適当に店内の商品を物色して気を紛らせていたのだが、それも限界に近づきつつあった。


 あのふたりも商品を買うつもりはないようだったが、直斗に似合う服でも探しているのか、男物の服を手にとってはアレコレ意見を交わしたりしていて非常に楽しそうだ。


 そして、ふと思った。


(……由香の好きなヤツが直斗って可能性もあるか)


 うまくは言えないが、今日の由香はいつもと違うテンションのように見えた。

 3人でいるときとも違うし、俺とふたりでいるときとも違う。いつもよりはしゃいでいるというか、より気を許している感じだ。


(まあ俺よりさらに付き合い長いんだし、当然っちゃ当然かもしれんが……)


 俺が直斗たちと初めて会ったのは小1のときだが、あのふたりはそれよりもさらに前、幼稚園に入る前からの付き合いだ。

 俺よりも互いのことを知っているんだろうし、より強い親近感もあるのだろう。


(……うーむ)


 そんなことを考えていると、なんだかちょっと寂しくなってきた。

 これでもし直斗と由香が本当に付き合いはじめたりしたなら、俺は完全に蚊帳の外に置かれてしまうのではないだろうか。


 まあ、仮にそうなったとしても一応祝福してやるぐらいの度量はあるつもりだが――


(……いや、待てよ?)


 そこで俺はふと閃いた。


 たとえば、あのふたりが付き合い始めて18歳で結婚したとする。

 最近の風潮からすると早いかもしれないが、直斗は母親が20歳のときの子どもだし、由香にいたっては15歳のときの子ども(深く考えてはいけない)だ。

 それを踏まえればあり得ない話じゃない。


 20歳で子どもが生まれるとしよう。

 子どもは女の子で、あいつらの子どもならかなり高い確率で美人かつ優しい(ちょっとだけ毒舌風味な)子に育つだろう。


 その娘が16歳ぐらいになったころ、直斗と由香は36歳。つまり俺も36歳。

 小さいころからすり込み効果によって俺に懐くように仕向ければ、ほら。


 労せずして20歳も年下の美人の奥さんが手に入るという寸法だ。


(……素晴らしい計画だ)


 問題があるとすれば、俺があのふたりのことをお義父さんお義母さんと呼べるかどうか。

 そして彼らがそれを認めてくれるかどうかである。


「……って」


 しばし古典っぽい妄想の世界に浸っていた俺は、いつの間にか時間がかなり経過していたことに気付き、慌てて直斗たちのほうに視線を戻した。


 が、しかし。


(……しまった)


 すでに店内にふたりの姿はなく。

 俺も慌てて店を出たが、駅前通りはいつの間にか学生と社会人の帰宅ラッシュの時間になっていて、その人ごみの中からふたりの姿を見つけ出すことはできなかった。






 沈みかけの夕日が辺り一面をオレンジ色に染めている。

 かなり気温も下がってきて家の温もりが恋しくなる中、俺はひとりで家路を歩いていた。


(……また雪のヤツに怒られるなぁ。無駄遣いして、って)


 思わずため息をつく。

 直斗と由香を見失った後に立ち寄ったゲーセンで、俺は対戦ゲームにあまりにも白熱しすぎて財布の中身をほぼ空っぽにしてしまったのである。


 財布をのぞくと、残っていたのは50円玉2枚と10円玉3枚。

 ここまできたらもう使い切ってしまえと思い、温かい飲み物でも買おうと通りかかった中央公園の中に足を踏み入れた。


 夏の夜は恋人たちの憩いの場となるこの公園も、この季節になるとさすがに人が少なくなる。

 俺は噴水のそばにある自販機に向かい、そこで温かいレモンティーを買った。


(……そういや昔はちっちゃい公園だったんだよなぁ、ここ)


 ペットボトルに口をつけながら懐かしい記憶を掘り起こす。

 俺たちがよく遊んでいた小学校低学年のころ、ここは今のように噴水や花壇が整備された立派な公園ではなかった。すべり台とブランコ、あとは砂場があるぐらいの本当に小さな公園だったのだ。


 それが大きく拡張されたのが確か5~6年前。

 噴水と花壇が設置され、いくつものベンチが置かれ、どこからか運んできた木がたくさん植えられて遊歩道ができ、たちまち巨大な公園へと変化したのである。


 俺たちが遊んでいた小さな公園はその一部でしかなくなり、今も隅っこのほうに残されてはいたが、もうほとんど誰にも使われていないようだ。


 古びたブランコにすべり台。

 本当に隅っこのほうなので、最近じゃその存在を知らない人間も多いだろう。


(久々に行ってみるかな……)


 思い出していると急に懐かしくなって、俺はその場所へと足を向けることにした。


 残っている、とは言ったものの、前回その存在を確認してからさらに2~3年が経過している。

 もしかしたらもうなくなっているかもしれない。


 木々に囲まれた遊歩道を抜け、公園の奥へと進む。


 すると、


(ん? 誰かいるな……)


 見えてきた公園跡にはふたつの人影があった。

 片方はブランコにちょこんと座り、もう片方はそのすぐそばに立っている。

 話し声のようなものも聞こえた。


(……って、なんだ。あいつらじゃねーか)


 そこにいたのは見失った直斗と由香だった。

 あのふたりも俺と同じ記憶を持っているはずだから、やはり懐かしさに誘われたのかもしれない。


(……声かけるか)


 ふたりはどうやらこれから帰路につくようだ。

 これに関しては本当に偶然会っただけだし、姿を隠す必要はないだろう。


 そう思って近づこうとして、ふと思いなおす。


(……なんだ、あれ?)


 しばらく沈黙が続いた後、由香がポケットからなにやら白いものを取り出して直斗に差し出したのだ。

 言葉を交わすふたりはどことなく真剣な表情をしているように見えた。


(ハンカチ、いや手紙か?)


 なんの模様も入っていないシンプルな封筒。

 ただ、裏側に貼ってあるシールはハートマークだった。


(……ラブレター? 由香から直斗に?)


 一瞬そう思ったがそうとも限らない。

 由香が誰かからもらって直斗に相談している可能性もあるだろう。


 直斗はなんだか戸惑ったような顔で由香を見つめ、由香がまたなにごとかつぶやくと、直斗は少し考えてからその手紙を受け取った。


(……うーむ)


 完全に出て行くタイミングを失ってしまった。

 いや、これはもう出て行かないのが正解だろう。


 俺はとりあえずその場を離れることにした。


(しかし、ラブレターねぇ)


 誰から直斗に送られたものなのか。

 可能性はいくつか考えられるが、もし本当に差出人が由香だったとしたら――


「……」


 噴水のところまで引き返した俺は一度だけ直斗たちのいる公園跡を振り返った後、そのまま帰路に戻ったのだった。






「なあ、雪。あぁ、歩でもいいや」

「なぁに、ユウちゃん?」

「でもいいやって、なんかひどーい」


 台所で洗い物をしていた雪が顔をあげてこちらを見る。

 そして歩は不満げなことを言いつつも、すぐにエプロンを外してこっちにやってきた。


「なんでも言いつけてやってくださいー。……あ、優希お兄ちゃん、なんか飲んでる」

「いるか? もう冷たくなってるけど」


 帰りに買ったレモンティーの残りを差し出すと、歩は嬉しそうに受け取った。

 少し遅れて、雪も台所の電気を消してリビングのほうへとやってくる。


「歩ちゃん、明日の帰りはいつもどおり? 時間があったらお買い物をお願いしたいんだけど……」

「大丈夫だよー」

「そっか。じゃああとでメモ渡すね」


 ふたり並んでソファに座ると、雪はテーブルの下から毛糸のかたまりを取り出して膝の上で編み物を始めた。

 その隣で、歩は俺が渡したペットボトルに口をつけて、


「あ、これ美味しい。雪お姉ちゃんもどう?」

「そうなの? じゃあちょっとだけ」


 そんなふたりに俺は言った。


「おいおい。お前らペットボトルの回し飲みなんてはしたないぞ」

「えー。だって最初は優希お兄ちゃんの……」

「俺は最初だからセーフ。……で、さっきの話だ」


 歩がさらに抗議の口を開く前に、俺は本題に入ることにした。


「お前ら、ラブレターって書いたことあるか?」

「え?」


 唐突な質問にふたりはそろってきょとんとしたが、


「わ、私はないよ、そんなのー」


 照れくさそうに笑いながら答える歩。

 俺は深くうなずいて、


「まあお前には最初から期待してなかった。雪、お前は?」

「私は毎年書いてるよ」


 雪はペットボトルを歩に返しながらそう答えた。


「毎年12月25日に、ユウちゃん宛てにね」

「それはクリスマスカードであって、決してラブレターなんかじゃありません」


 冷静に突っ込むと、雪は不思議そうに首をかたむけて、


「だって、ラブの入ったレターでしょ?」

「ラブレターの和訳は恋文だろ。恋文ってのは異性愛が前提だ。……いやまぁ同性でもいいんだが」

「うん」

「要するになにが言いたいのかってーと、家族愛はそこに含まれないってことだ」

「うん。……ん?」


 なぜか雪は『合ってるよね?』みたいな顔をした。

 どうやらこいつも参考外のようだ。


「瑞希のやつは風呂か? ……あいつも聞くだけ無駄か」

「でもどうしたの? 急にラブレターだなんて」


 ようやく雪がそこに興味を持ったようだった。


「いや、なに。たいしたことじゃねーんだけど、ラブレターってのはどういうときに渡すもんなのかと思ってな」


 歩が不思議そうな顔をする。


「好きな子に告白したいときじゃないんですか?」

「まあ、そうなんだが、そうじゃなくて。なんつーか、つまり口で言えば済む相手にわざわざ手紙を書いて手渡すのはどういうときなんだろうなって」


 そんな俺の疑問に雪が答える。


「手紙のほうが伝えやすいこともあるから場合によるんじゃないかな? でも、直接手渡せるなら口でも言えちゃう気がするよね」

「だよな、やっぱ」


 そこなのだ。

 下駄箱に入れとくとか誰かを経由して渡してもらうとかならまだわかるのだが、告白したい相手に直接手紙を渡すというのはやっぱりおかしい気がする。


 となると、先ほどのアレはやはり他の誰かが絡んだものと考えるべきだろうか。


「ユウちゃん、ラブレター渡したい子がいるの?」

「ああ、いや。俺の話じゃなくて――」

「やめたほうがいいんじゃない? 読まずにゴミ箱に捨てられたら悲惨よ」

「……」


 振り返ると、脱衣所からパジャマ姿の瑞希が出てきたところだった。

 俺はそんな瑞希を軽くにらんで、


「だから俺はラブレターなんか渡さねぇっつーの。引導を渡したい女なら目の前にいるがな」

「あら、面白い」


 瑞希は笑いながらキッチンへ向かい、マグカップに牛乳を注いで戻ってくる。


「お風呂いいわよ。歩、入ってきたら?」

「うん。……あ、でも雪お姉ちゃんもまだでしょ? 先に入っていいよー」

「そうだね。じゃあ今日は一緒に入ろっか?」

「ぜひともー」


 歩は嬉しそうに雪の背中に抱きついて、ふたりは親亀小亀のようにくっついたまま着替えを取りに2階へ上がっていった。


(……あんま参考にならなかったな)


 結局のところ、明日あいつらに直接聞いてみるしかなさそうだ、と、俺はそう結論づけて、膝に置いていた漫画雑誌をパタンと閉じたのだった。


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