1年目9月「ファーストコンタクト」
ワァァァァァ――ッ!
俺が僅差のトップで800メートル地点のゴールを駆け抜けると、クラスの待機場所から大きな歓声が上がった。
「よっしゃ! よくやったぞ、優希!」
ゴール地点で待っていた将太が駆け寄ってくるなり、満面の笑顔で俺の背中を叩く。
「いてぇから叩くな……」
俺は膝に手をついて、荒い息とともに言った。
……きつい。とてつもなくきつい。
しかも昼メシを食った後に全力で走ったせいか脇腹が痛い。
「不知火~! 今のであたしたち3位だよッ!」
将太と一緒にいた藍原の弾んだ声に、どうにか目線を上げてスコアボードを見ると、確かにさっきまで3位だった3年4組との順位が入れ替わっているのがわかった。
「……そうか。そりゃよかった……」
だが、今の俺にはそれを喜ぶだけの体力も残っていない。
「優希くん。タオルどうぞ」
「……おぅ、サンキュ」
駆け寄ってきた由香からスポーツタオルを受け取り、ようやく上体を起こす。
汗を拭きながら雪たちのいる待機場所へと。
「うわ、めっちゃクール。つまんな~」
後からついてきた藍原が口を尖らせて文句を言う。
将太がそれに続けた。
「おいおい、少しぐらいは喜べよ。1年生で3位なんてすげぇことだぜ」
「あー……」
確かにすごいことなのかもしれないが、何度も言うように今の俺にはそれを素直に喜べるほどの体力が残っていないのだ。
やがて、将太と藍原はそんな俺の無反応に飽きたのか、
「ちぇっ、しゃーないなぁ。じゃあ、あたしはクラスのみんなと喜びを分かち合ってくるですよ」
「んじゃ、オイラもそうしますかねぇ」
ふたり揃って、一足先にクラスの待機場所へと戻っていった。
「……ったく。こっちは満腹で800メートル走ったんだぜ。喜ぶほどの元気なんてねぇっての……」
「あの……ね、優希くん」
「ん?」
見ると、由香がなにやらモジモジしていた。
こいつがこういう態度を取るときは、たいていなにか頼みごとがあるときだ。
「……なんだよ。どうした?」
俺が先を促すと、由香はうつむき加減にこちらを見て、
「あ、あのね。実は午前中の二人三脚でね。佐々木くんとあっちゃん――木村さんが走ったでしょ?」
「ん? ああ、そうだっけ?」
覚えていない。
というか、こいつら以外の出場者がいたことすら初耳だった。
「けど、確か……ああ、そうだ。佐々木のヤツ、確か選抜リレーにも出るんじゃなかったか?」
選抜リレーは男3人女3人で250メートルずつ、計1500メートルを走る最終競技である。
午前中の華が100メートル走なら、午後の華は間違いなくこの選抜リレーであり、配点も全競技中で最高と、各クラスが一番力を入れる種目でもあった。
「物好きなヤツだよな。二人三脚に出た上、選抜リレーにも出ようなんざ……って、待てよ。ってことは佐々木のヤツ、直斗と同じ組み合わせの競技なんだな」
「うん……」
「で? それがどうかしたのか?」
改めて聞くと、由香は再び視線を落とした。
「あのね。あっちゃんに聞いたんだけど、二人三脚のとき、佐々木くんがちょっと足首をひねっちゃったみたいなの」
「足首? 大丈夫なのか?」
そういえば昼休みに由香を呼んでいたのはその木村だった。
「うん。大丈夫みたいなんだけど、走るのはちょっと無理そうだって」
「……」
話が見えてきた。
「それでね――」
「ちょっと待った」
続けようとした由香の言葉を制する。
「言っておくが、俺は代理で走ったりしないぞ。もう今ので全力を使い果たしちまったんだ」
「あ……で、でもね。直斗くんにも相談したんだけど、まだ1種目しか出てなくて足が速いのは優希くんしか残ってないみたいで……」
「悪いがお断りだ」
「あっ、優希くん……」
一応この体育祭では正当な理由がある場合に限り、事前に決められた選手を入れ替えることができる。
ただ、それは"ひとり2種目まで"というルールに引っかからない限りという条件付きだ。
つまり代理を務められるのは、また1種目しか出場していない者に限られるのである。
ところが……まあ当然の話ながら、運動神経のいいヤツってのは最初から2種目に出場するのが常だから、自分でいうのもなんだが、俺のように運動神経がそこそこいいヤツが残っていることのほうが稀なわけである。
だから由香を呼んで相談を持ちかけた木村が俺を出場させたがった気持ちはよくわかる。
しかし、だ。
午後の競技ってのは実をいうと3種目しかない。
俺がやった800メートル。そして200メートル。最後に選抜リレーなのだが、800メートルってのは男子限定、200メートルってのは女子限定の競技であり、レース数が非常に少ない。
早い話、これからいくらも経たないうちに選抜リレーが始まってしまうのである。
ただでさえ瑞希にそそのかされて全力疾走してしまったというのに、この後さらに250メートルも走る気にはとてもなれなかった。
グータラと呼ばれようが協調性がないと言われようが、嫌なものは嫌なのだ。
(……戻ったらうるさそうだな)
将太や藍原、果ては瑞希あたりに色々言われるのを避けるべく、俺はクラスの待機場所ではなく校舎のほうに足を向けることにした。
「あれ? ユウちゃん、どこ行くの?」
遠くから俺の姿を捉えていたらしい雪の声が聞こえたので、
「ちょっと気分悪いから保健室行ってくるわ!」
大声でそう返し、俺はそのまま保健室へ向かったのだった。
体育祭の開催中もトイレなどを利用するために校舎の一部は解放されているが、基本的に保健室と職員室以外にはほとんど人がいない。観戦に来ている外部の人間が誤って立ち入らないよう、1階のトイレと保健室に続く廊下以外には進入禁止のテープが貼られていた。
そんな中、俺は予定通り保健室へと足を向けた。
別に怪我をしているわけじゃないが、誰もいない校舎をぶらぶらしているよりは退屈しないかと思ったのだ。
(山咲先生と話してれば退屈はしないだろーしな)
山咲先生――山咲晃先生は高等部の養護教諭である。
"晃"はアキラと読まれがちだがヒカルと読み、字面を見ると男のようだが、今年30歳になるれっきとした女性の養護教諭だ。
ちなみにこの山咲先生、由香の母親である梓さんとは同い年の幼なじみという関係で、俺もこの高等部に上がってくる前からの顔見知りだった。
「先生、いますかー?」
保健室のドアを開けると、中には白衣姿の山咲先生が窓際の椅子でなにやら資料のようなものを眺めていた。
室内には濃い目のコーヒーの香りが漂っている。
「ん? ……ああ、キミですか。またサボりですか?」
山咲先生は顔を上げ、縁なし眼鏡の奥の瞳を俺に向けた。
見た目や口調は真面目で堅い感じがするが、実際のところ学校の先生としてはかなりオープンな性格で、俺もなにかあると人生相談の名目でよくサボらせてもらっている。
「800メートルを全力で走って疲れました。向こうに戻ると選抜リレーも走らされそうなんでここで休ませてください」
俺は正直にそう言って、カバーが外れて少しボロくなったソファに腰を下ろした。
「保健室は休憩所ではないのですけど」
「1着取ったご褒美ってことで、ひとつ」
山咲先生はふぅっとため息をつきながら、
「まあ、いいです。ただ、寝てる子がいるので静かにしてくださいね」
そう言って、ボールペンの先でベッドのほうを指し示す。
見ると確かに、ふたつあるベッドのうちの片方にカーテンが引いてあった。
「日射病とかですか?」
「まあ、そんなところです」
山咲先生はそう言って机の上に置いてあったコーヒーを口に運ぶ。
この先生は黙っているとなかなか美人なのだが、仕草やらなにやらが妙に男っぽい。
今こういう風に足を組んでコーヒーを飲む仕草なんかは、完全に男――というより、劇団の男役っぽい仕草である。
その辺が災いしているのかどうかは知らないが、三十路近くなった今でも独身で、恋人がいたこともないといううわさ。
しかも本人はそれをまったく気にしていないらしい。
(見た目は悪くないのにもったいないよなあ……)
と、そんなことを考えていると――
……カタ。
「ん?」
カーテンの向こうから物音がした。
起こしてしまったかと思ったが、山咲先生がなにも言わないところを見るとそういうわけでもなさそうだ。
ゴソゴソと衣擦れの音が聞こえ、やがてカーテンが開く。
中から出てきたのは女の子だった。
(……?)
思わずその女の子を凝視してしまった。
今どき珍しく腰のあたりまで伸びたストレートの髪。
優しげな印象の丸く大きな瞳。
……いや、そんなことはどうでもいいのだ。
問題は――
「もう、いいんですか?」
山咲先生が問いかけると、女の子はにこっと笑った。
「はい。どうもお世話になりましたー」
柔らかい声質ながらも明るく元気のいい口調でそう答えると、山咲先生に向かってペコッと頭を下げる。
山咲先生は言った。
「キミは体があまり強くないのだから、無理はしないようにね」
「はいっ」
女の子は素直に返事をすると、俺の目の前を通り過ぎるときにちょっとだけ頭を下げる。
「失礼しましたー」
ガラガラ、バタン、とドアが閉まる。
「……」
「不知火くん? どうかしましたか?」
女の子の出て行ったドアを見つめたまま呆けている俺を見て、山咲先生が聞いてくる。
「……先生。ここって高等部の保健室だよな」
「もちろんそうですが」
当然のごとく先生はそう答える。
俺は人差し指を額に当てて言った。
「いつから小学生の面倒を見るようになったんだ?」
そう。さっきの女の子だ。
外見の特徴は先ほど言ったとおりだが、つけ加えるとどこからどう見ても高校生という外見ではなかったのである。
そりゃあ童顔な女の子はいくらでもいる。妹の雪にしたってどちらかといえば幼く見えるタイプで高校生に見えないことはあるし、それは珍しいことではない。
しかし、だ。
さっきのはどの角度からどう見ても高校生とは思えなかった。明らかに小学生、どう頑張っても中学1年生ってところだろう。
「それとも生徒の家族とかか? ……いや、違うな」
彼女が着ていたのは間違いなくここの高等部のジャージだった。
それも俺と同じ1年生のジャージの色だ。
山咲先生がボールペンをくるくる回しながら言う。
「彼女は小学生なんかじゃありませんよ。れっきとしたこの高等部の生徒です。確か1年4組ですね」
「ちょい待ってくれよ、先生」
俺はこめかみに指を当ててフゥッとため息をつく。
「あれで高校生はいくらなんでも反則でしょうよ。バス会社勤続50年のベテラン運転手だってノーチェックで半額料金ですよ、ありゃ」
そう言うと山咲先生は意味ありげに笑って、
「いえ、間違いなく高等部の生徒です。ただし年齢はまだ13歳ですが」
「は?」
「神崎歩くん。名前を聞いたことぐらいはあるでしょう?」
「神崎、歩……?」
どこかで聞いたことのあるその名前を口の中で繰り返す。
そんな俺の様子に山咲先生はちょっと驚いた顔をして、
「あら。すぐに浮かんできませんか? では、飛び級で高等部に入った頭のいい女の子、といえばわかりますか?」
「……あー」
そう言われて俺はようやく思い出した。
1学期の期末試験、その結果を直斗と一緒に見に行ったときに出てきた名前だ。
「つか、アユムって読んで男だとばかり思ってたんですけど……」
「アユミです。見たとおりれっきとした女の子ですよ」
「ふーん。じゃああれがその天才少女というわけですか」
意外だった。
しかし"天才少年"というと小憎らしい感じがするが、"天才少女"というとどこか愛らしくも思えるのはなぜだろうか。
「天才……まあ、そうですね」
「なんですか?」
含みのある言い方を尋ねると、山咲先生は笑みをこぼす。
「いえ。天才少女って言い方ほど、彼女に似つかわしくない言葉はないと思いまして」
「は?」
その意味を聞き返そうとしたが、それより先に――
……コンコン。
ドアをノックする音。
山咲先生が視線を移動させる。
「どうぞ」
「……あのー」
そこから顔を出したのはさっき出て行ったばかりの天才少女、神崎歩だった。
「どうしました?」
山咲先生がそう尋ねると、彼女はちょっと照れくさそうに、えへへ、と笑って、
「学生証、落ちてませんでしたか? ジャージの上着を脱いだときにポケットから落ちちゃったみたいでー……」
「学生証、ですか?」
山咲先生が足もとを見回す。
つられて、俺もちょっとだけ周囲に目を配った。
すると、
「あのー……」
と、少女はトコトコと俺の目の前までやってきて、ちょっと言いにくそうに言った。
「たぶん、お兄さんの座ってるところじゃないかと……体温測るときにそこで上着を脱いだのでー」
「ん? ……おぅ」
言われて初めてお尻の下の違和感に気付く。
ちょっと腰をあげると、定期入れみたいなものに学生証が入っていた。
1年4組、神崎歩。……間違いない。
「悪ぃ悪ぃ。ぜんぜん気付かなかった」
俺がそう言って学生証を差し出すと、少女は人なつっこい笑顔を浮かべて、
「こちらこそすみませんー。私、よく物を落として気付かなかったりで。こんなんばっかなんです」
たはは、と、照れくさそうに頭をかく。
そんな少女の仕草に、俺は先ほどの山咲先生の言葉を思い出した。
(……なるほどね。そういや直斗のヤツも『普通の子だよ』なんて言ってたっけな)
確かにこうして見る限りは普通の子だ。
とても天才なんて感じではない。
「お兄さんってもしかしてさっきの800メートルを走ってた人ですか?」
一見大人しそうだったが、人見知りはしないタイプなのだろう。
初対面であるにもかかわらず、少女は俺に向かって興味津々の表情でそう尋ねてきた。
「ん? あー、どうかな。一応走ってはいたが、その人かどうかはわからん」
「1着になったんですよね。私、窓からずっと見てたんですよー。1年生なのに、もう、すっごい速さで勝っちゃって。あれ、お兄さんですよねー」
「あー、そうかもな」
800メートルで1位になった1年生は俺しかいないはずだから、たぶん間違いないだろう。
「それより、その"お兄さん"ってのはやめないか? 俺、1組の不知火ってんだ。不知火優希」
俺がそう言うと、少女は屈託のない笑顔で応えた。
「不知火さんですね。私、4組の神崎歩と申します」
変にかしこまった口調でペコリと頭を下げる。
「了解。神崎さんだな」
「あ、呼び捨てちゃってくださいー。私のほうが3コも下ですから」
「だったら神崎? それとも名前のほうがいいか?」
そう尋ねると、少女はすぐに答えた。
「名前のほうがちょっとだけ嬉しいです」
「おっけー。じゃあ歩」
「はいー」
すると歩は本当に嬉しそうにニコニコと笑った。
「実は私、学校のお友だちに名前で呼ばれたことがあまりないのです。ですから不知火さんはもしかするとその第1号かもしれないです」
「ふーん」
人なつっこそうなだけに、少し意外な話だ。
「ま、いいや。あー、その変な敬語もやめようぜ。学年同じなんだからさ」
「……と、申されましてもー」
そこで歩は少し困った顔になる。
「年上の男性の方に敬語なしというのはちょっと難しいかもです……」
「あー、そうか」
予想以上に深刻そうな顔だったので、俺はすぐに前言を撤回することにした。
「ま、そっちのほうが楽ならそれでもいいや。けど、慣れたら別にかしこまったりしなくていいぞ」
「そう言っていただけると助かります」
と、歩は再び笑顔になった。
コロコロと変わる表情。
3年前の同級生たちはこんな感じだっただろうか、と、少し昔のことを思い出そうとして途中でやめた。
その頃の記憶に、俺にとってあまり思い出したくないものが含まれていたからだ。
山咲先生が言った。
「なるほど。不知火くんはそうやって女の子をたらしこむわけですね」
「……ちょっと先生。なに納得顔で人聞きの悪いこと言ってるんすか」
「人聞き悪いもなにも、初対面の女の子といきなり仲良くなれるのも才能ですね、と言っただけですよ」
「いやいや。さっきのは完全に悪意がこもってたっつか、悪意しかなかったですよ」
「そうですか?」
山咲先生はそう言ってとぼけると、手元の紙の束をトントンとまとめながら、
「ま、それはいいとして、せっかく仲良くなったんです。キミ、神崎くんを家まで送っていってあげてください」
「……はぁ?」
突然なにを言い出すのだろうか、この人は。
「あっ、先生、私、大丈夫ですよー」
歩がブンブンと手を振る。
山咲先生は歩のほうを見て言った。
「ダメです。あなたはさっきも言ったとおり体が弱いのですから。調子の悪い日はもっと慎重にならなければいけません」
そこは養護教諭らしく、きっぱりとした口調だった。
「ううっ、大丈夫なのにー……」
「キミの大丈夫は大丈夫じゃないことのほうが多いですよ、神崎くん」
「うー……」
返す言葉がなくなったようだ。
そうして山咲先生は俺のほうを見る。
「そういうわけです」
「そういうわけって……」
俺はまったく状況を理解していないわけだが。
「帰る途中で倒れられたら困りますから。キミが家まで送ってあげてください」
「や……あのね、先生。俺、まだ一応学校に拘束されてる時間なんですけど」
「担任の先生には私のほうから説明しておきますよ。どうせあとはここでのんびりしてるだけなのでしょう?」
「……まあ」
返す言葉もない。
「じゃあ決まりです。男ならつべこべ言わずに送ってきなさい」
有無を言わさぬ口調だった。
言葉遣いは丁寧なのに、いい意味で適当かつ強引なところがこの山咲先生の特徴である。
「……」
歩を見ると、ちょっと困ったような顔をしていた。が、同時に申し訳なさそうにしているところを見ると、別に俺に送られるのがイヤだということでもなさそうだ。
それを確認して、俺は仕方なくうなずく。
「わかりましたよ。これ、先生に貸しですからね」
「おや。私はキミにもっとたくさんの貸しがあるつもりでいましたが」
「……へぇへぇ」
言い返せない。
どうにも妙なことになってしまったが、まあお近づきの印に送ってやるぐらいはいいだろう。
「じゃあ行くか、歩」
「……いいんですか?」
歩は遠慮がちだった。
こういう言い方をされては、俺も嫌な顔はできない。
「いいんだよ。なんたって先生様のご指示なんだからな」
「じゃあ、そのー……」
歩はそれでも少しためらって。
そして最後にはやはり笑顔を浮かべた。
「ふつつかものですが、よろしくお願いしますー」
そんなこんなで。
俺は我が校始まって以来の天才少女、神崎歩と知り合うことになったのだった。
……余談ではあるが、体育祭の最終結果は選抜リレーの成績が響いて結局、総合6位だった。
後日、俺が藍原や将太から思いっきり非難を浴びたのは言うまでもない。