表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

つれづれな詩たち

夢の名残

作者: 風蘭

真夜中に目覚めて

そっと闇を探る

待っている 待っていると

何を待っているのかもわからずに

闇に目を凝らして

息を潜めて

張り詰めた糸のように

闇の中の気配を探る


ああ どうして

手にしていたはずのものが

見つからないのか

見つからないのか

それさえも

分からない 分からない

分からなくて掌に落ちる

涙の意味さえ曖昧で

夜の闇に途方に暮れて

探し続ける

言葉の意味が


ああ どうして

すり抜けて消えてしまうのを

じっと見つめる

じっと見つめる

それさえも

見えなくて 見えなくて

見えなくて涙あふれる

言葉の行方も曖昧で

夜の静寂に彷徨って

手繰り続ける

涙の理由を


どうか教えて

どうか教えて

この闇の中に何があるのか

あれは過去なのか

あれは未来なのか

あれは現在なのか

私はどこにいるのか

立ち竦むこの場所は何処



朝日に溶けて消える

この虚無と喪失と悲しみと

全ては頬に乾いた

夢の名残

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ