親友に性別バレ
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最近、私の親友の友里が学校を休んでいる。
友里と会えないということは私にとってかなりの苦痛だ。
あの子の声、あの子の瞳、あの子の仕草。
あの子の全てがまるで男の娘みたいで興奮してしまう。
「よし、じゃ主席とるぞ。ん?なんだ今日も月森は休みなのか。」
朝のホームルームで友里の休みが確定した瞬間、一日中全てがどうでもよくなる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こうして昼休みに屋上で一人で昼ご飯を食べるのももう何日にもわたっていた。
前までは友里と一緒に食べていた。
「はい友里、あ〜ん。」
「ちょっと花梨、恥ずかしいよ....。」
「いいじゃない。どうせ今屋上には私と友里しかいないんだから。」
こういう二人でイチャイチャしていた時が、どれほど幸せだったか今改めて思い知る。
友里...私の友里はどこ....?
彼女との思い出を思い出すほど胸が苦しくなる。
「あ〜もう我慢できない!」
私は気づけば職員室の前にいた。
そして先生に自分が友里に休みの時に配られたプリントなどを届けると言った。
「本当に助かるよ天宮。でも月森のご両親はしばらく旅行に行ってるから、インターホンを押しても月森が出てこない可能性もあるんじゃないか?」
「いや、月森さんならきっと出てくれると信じています。」
「そ、そうか。それならよろしく頼んだぞ。」
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姉の部屋に監禁されてから何日が経ったのだろうか。
今、姉は大学に行ってて家にはいない。
最初はベッドに縛られていだか、俺がだんだん大人しくなったためか、縄を解いてくれて、この部屋だったら自由に過ごしていいことになった。
いやそれだけじゃ全く自由とは言えないよ?
そもそも監禁も拘束もあんまり変わんないよ?
男という呪縛から解放するためとか、頭おk
と言いたい気持ちを抑えて、今は大人しく姉に従っている。
「はぁ.....こんな生活いつまで続くんだろ....」
その時、部屋の扉がいきなり開き、顔見知りの人物が入ってきた。
「友里!!」
「わ!?え?か、花梨?」
いつも学校で一緒にいる親友の天宮花梨だ。
「な、なんで花梨がここに?」
「先生に友里に休みの時に配られたプリントを届けるように頼まれちゃってさー。」
「インターホン押してもなかなか出てこなかったからさ、私お得意のピッキングで玄関開けちゃった。どう?すごいでしょ?」
いや、普通に不法侵入なんですけど?
ていうかインターホンの音聞こえなかったってことはこの部屋防音とかなの?
どんだけ俺を外の世界から遮断したいんだよあのヤンデレお姉ちゃん。
「てか友里!なんでしばらく学校こなかったのよ!?lineや電話しても繋がらないし、どれだけ心配したと思ったあるの!?」
「いや、これにはいろいろとわけがあって.....。」
「ん?何があったのよ?」
俺は一から説明した。
「そ、そんなことがあったの!?監禁とか....貴女のお姉さん何かしらの病気なんじゃないの?てか、え?あ、貴女......お、男....なの....?」
一番驚くところそこ?
「や、友里が男だったんだなんて.....」
「そんなの......最高じゃないの(小声)
「え?」
「いや、な、なんでもないわ。とりあえず、今は急いでここから離れて私の家に行きましょう。」
「え?あ、うん。」
なぜ花梨の家に行く必要があるのかと思ったが、この監禁から解放されるとなると、ひとまず安心できた。
しかし俺は気づくべきだった。
俺が男だとわかってからの花梨が狂気的な笑みを浮かべていることに。
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