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今後の訓練と初めての強化

ダンジョン生活3日目に入った。

昨日は初期メンバーの名付けとステータス確認、それに最高の結果で〈カード〉スキルが発動した。


今日は、各メンバーごとの役割と訓練方法を考えていこうと思う。

あとは、昨日出た「5」のカードを使って誰かを強化しようと考えている。


ダンジョン機能の1つに俺から一方的にだが、命令を伝えることができる機能がある。

それを使ってみんなをこの部屋に呼んでみよう。


(聞こえるか?ライ、ゴン、グレイ、レム、マスタールームに来てくれ。)


これで伝わっていると思うが・・・

3分ほど待つと全員集まった。ちゃんと伝わっていたか。


「集まってもらってありがとう。これからみんなには、戦えるように訓練してもらおうと考えている。」


「そこで、俺が考えている構想を今から話すから聞いてくれ。」


俺は、それぞれのスキルを有効に使うため役割を考えてみた。

まずはライの役割から伝えよう。


「ライ、きみはスライムだ。俺の予想だとスライムは分裂することができると思っている。

 だから、分裂ができる方法を考えてほしい。また、部下のスライムを使って今から伝える戦闘方法を 

 習得してほしい。」


俺の知識で伝えられることなどさほどない。あとは、各々の自主性に任せてみようと思う。

最悪、俺が戦えば何とかなりそうだしな。

ライに分裂ができるようになる方法と戦闘方法を伝えた。


(りょーかいだよ、マスター!ライ頑張ってみるね)


頼もしいな、俺の無茶な命令にも素直に従ってくれる。

俺もマスターとして努力しなきゃな。


「悪いなライ、任せるしかできないマスターだが頼んだ。」


ライは大丈夫だと言って自分の部屋に戻っていった。


「次はグレイだな。」


「はい!」


「グレイには、隠密行動ができるようになって欲しい。これからグレイには、情報収集及び神出鬼没な戦闘をしてもらう考えでいる。だから、気配の消し方や察知の仕方そこら辺を部下と一緒に模索してくれ。」


「わかりました。ご主人のためなら何でも頑張ります。」


ほんとにいい仲間を持ったな。


「ありがとう。頼んだぞ。」


グレイもやる気を出してくれたようで、走って自分の部屋に戻っていった。


「じゃあ、次はゴン。」


「ゴンには、ボス部屋の前つまりレムの前の守護をしてほしい。」


「そのためには、ゴン自身の戦闘能力向上はもちろん部下との連携を徹底してほしい。」


ゴンには、戦闘部門でダンジョンを引っ張って欲しいと考えている。


「命の危険を伴うとても大事な役割だ。だが、死ぬことは絶対許さない。生きることを優先で頑張ってくれ。」


「了解いたしました。殿のためならどんなに困難な道も超えて見せます!」


ゴンはやる気に満ちた目で、自分の部屋に戻っていった。

カードでいい刀武器が出てくれるといいんだが。

ゴンには優先して武器を与えてやりたい。


「頼むぞゴン・・・」


ゴンの後姿を眺めながらつぶやいた。


最後は、レムだな。


「レム、お前には俺の命があるダンジョンルームを守る最後の砦になってもらう。正直一番しんどく、重要な役目だ。もちろん俺もいるが、俺はなるべくお前に勝ってほしい。」


「だから、レム頼む。」


俺はレムの目を見た。

大丈夫そうだな。レムの目は誰よりもいい目をしていた。


「...任せてレイ様。...何人たりともこの部屋へは通さない。」


レムは、自分の部屋に戻ろうとした。


「レム少し待ってくれ。」


「...ん?」


レムには昨日当たった「5」のカードを使おうと思う。

「5」のカードを使えば30PのSPを得ることができる。今後は全員に使っていこうと思っているがまずは俺のいや、ダンジョンの守護者であるレムに使いたい。


「これから俺のスキルを使ってレムを強化してやる。」


「....ありがとうレイ様。」


俺は、カード収納から「5」のカードを取り出し、レムに使用した。


カードは光になりレムの胸に入っていった。


「鑑定。」


【ステータス】

名前:レム

種族:ゴーレム

レベル:1

MP: 10/10

筋力:D

耐力:C

速度:E

魔力:E

器用:D

SP :30

〈スキル〉

  統率、剛体 


ほんとにSPが30増えてるよこれまじすげーな。


「レム、ステータスどんな風にしたいとかあるか?」


「...レイ様に決めてほしい。」


俺が決めていいのか。それなら俺好みに振らせてもらうか。


「りょーかいだ。今から振るから少し待っててくれ。」


レムの長所は高い耐久力だ。それならこれにまずは磨きをかける。

CからBに上げるには8P、BからAに上げるには16P必要だ。だから耐久を一気にAまで上げて24P消費。

残った6Pは筋力をDからCで4P、現状遅い速度をEからDに上げて2P使いちょうど30P消費した。


すると、レムのステータスはこうなった。



【ステータス】

名前:レム

種族:ゴーレム

レベル:1

MP: 10/10

筋力:C

耐力:A

速度:D

魔力:E

器用:D

SP :0

〈スキル〉

  統率、剛体 


「レム、お前強くなったぞ。これである程度の奴らの攻撃ならびくともしないほど硬くなったな。」


「...ありがとう。...レイ様の役に立てるよう頑張ります。」


「気負うなよレム。楽しく強くなろう!」


レムはうなずいて自分の部屋に特訓をしに帰った。


「このカード半端ないなー。さて今日も最後に行っときますか!」


「カード!」


今回引いたカードは「2」だった。


「あちゃー、まあ毎回いいのが出るわけではないよな。」


俺は、このカードをアイテムにしてみようと思った。


「どうせSP5なら、Cランクのアイテムがどんなもんか見てみるか。」


アイテムに変換すると念じるとカードが光り目の前に現れたのは、


「・・・剣?」


剣身が60㎝程度の普通の剣が出てきた。

鑑定してみると、


【鉄剣】

  何の変哲もない剣。SP1分の攻撃力上昇。


「いらねー。これならSP5のほうがましか?」


まあ、今回は実験だったしこれをDP変換しても100DPにしかならない。

それなら、ゴンの部下にでも渡してみるか。ほんとはゴンに渡したいんだが刀術スキルがあるし最初に与えるのは刀がいい。


俺はゴンの部屋までいった。


「おーい。」


呼びかけると、ゴンは走って俺の元まで来てくれた。


「殿、わざわざこちらまで来ていただかなくても私が参りましたのに。」


「気にするな。俺もたまには動きたくてな。」


そう言って、ゴンにさっき交換した剣を渡した。


「この剣、少しだけ攻撃力が上がる武器だ。ゴンの部下の誰かに使ってもらってくれ。」


「ありがとうございます!」


「お前たち、殿から剣をいただいたぞ!」


おいおい、ただの剣だって・・・


「訓練頑張ってくれよ。」


俺ははしゃいでいるゴンを横目に、自分の部屋に戻った。


「こんなに慕ってもらえるなら俺も頑張らないとな。」


俺はマスタールームの横に部屋(小)を配置し訓練ルームとして、久しぶりに体を動かしその日は寝た。


【今日の収支】

部屋(小)500P

廊下   100P


自然獲得 100DP


残りDP  3850+100-600=3350

次回は一気に準備期間終了の日の前日までスキップします。

この期間で初期メンバーの強化が半端ないことになっている予定なのでお楽しみに!

いつでもアドバイスは募集してます!

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