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また君に逢えたから  作者: 花野拓海
序章 恋の息吹
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第八話 勉強会in小鳥遊家・弐

「どうぞ中に入ってください」


そう言われて、俺は小鳥遊さんの家に入った。


緊張しているが、よく考えたら入るのは今回で2回目だし、別に緊張する理由ってそんなになくないか?っと自分で考え始めていた。


前回入った時だって両親いなかったし、前回よりも家にいる時間が増えただけであり何も問題ない。


しかも今回は前回みたいにちょっと呼ばれて休憩して帰る訳ではなく、ちゃんと2人で勉強してから帰るわけだから何も問題ない。


そう問題ない。


誰がなんと言おうと問題ないんだ!


「どうぞこちらに座っていてください」


案内されたリビングで椅子に座るように促され、小鳥遊さんは台所に行ってしまった。


そりあえず勉強の準備を始める。


用意するのは当たり前だけど筆記用具、テスト課題と白紙の紙を数枚。


あとは各教科の教科書とノートも持ってきている。


「すみませんお待たせしました。お茶です」


そう言われて目の前に美味しそうなお茶が出される。


いや実際はお茶の善し悪しなんて全く分からないけど、何となく良さそうなお茶だなって思っただけ。


「よし、じゃあ早速始めるか」


「はい!よろしくお願いします!!」


そう言って2人きりの勉強会が始まった。


それから1時間30分経過した。


小鳥遊さんの学力が明らかに上昇している。


2日前くらいでは結構わからないところがあったのにもう殆ど理解している。


この子やばい!


とかくだらないこと考えていると


「そろそろお茶にしませんか?」


小鳥遊さんからそんな提案された。


「別にいいよ。ちょっとくらい休憩した方が身のためだしね」


そう言った瞬間、小鳥遊さんは台所に戻って行った。


お茶菓子でも出すのかな?


「お待たせしました」


そう言って持ってきたのはクッキーとかシュークリームとかちょっと小さめのケーキだった。


「いやいやいやいや!どうしたのこれ!?」


俺があまりな量にびっくりしていると


「実はお菓子作りが趣味で作ってみたのですが、お口に合うといいのですがどうでしょう?」


これ全部自分で作ったんだ!凄!普通にすごい!


「甘いの好きだから大丈夫だよ。ありがとう!!」


そして俺は最初にクッキーを食べた。


「ど、どうでしょうか?」


不安そうな顔で聞いてくる小鳥遊さんに向かって


「凄く美味しいよ」


「良かった」


小鳥遊さんはそう言って凄く安心した顔になった。


それから俺は1つずつ丁寧にきちんと味わいながら食べていった。


見た目だけで量はそれほど多くなかったのですぐに食べきることが出来た。


「ご馳走様」


「お粗末さまです」


そう言って小鳥遊さんは皿を下げた後、戻ってきて、椅子に座り、また勉強を開始した。

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