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また君に逢えたから  作者: 花野拓海
序章 恋の息吹
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第七話 勉強会in小鳥遊家

それはよく晴れた土曜日の出来事。


「ついにこの日がやってきてしまった」


何故か朝4時30分から起きてしまった俺はテスト範囲の勉強をしていた。


前回の学年順位など正直知らないが、とりあえず数学のみ学年一位らしいので、今回は他の科目もそれくらいか、それに準ずるレベルの点数を取りたいと思っている。


きっと小鳥遊さんとの勉強中は他のことをする余裕はほとんどなくなる。


全く出来ないわけでは無いだろうが、この2日間の勉強会中に数学以外の勉強など殆どしていない。


もちろん小鳥遊さんが質問してこない時は他のことをやっているが、思ったよりも質問が多いため俺はこういった何も無い時間に勉強に勤しむしかないのだ。


幸いにして時間はまだまだある。具体的には9時間半もある。これは小鳥遊さんの家に行くまでしっかりと勉強し、この2日間出来なかった分まで取り戻すしかない。


まあ元々そんなに勉強するタイプでも無いので完全に取り戻せなくても正直全く気にしないのだが。



□■



一方その頃



「よし、これで完成です!」


碧は涼太が勉強している時間、いくつかのお菓子を作り上げていた。


碧は手先が器用な方で料理も得意であった。(ちなみに家事全般得意)


そんな碧だがお菓子作りは特に上手で以前それを食べた桜が「下手なお店のお菓子より全然美味しい!!」と絶賛したレベルである。


机の上にはシュークリームやマカロン、クッキーにケーキ等々様々なお菓子が置かれてある。


一つ一つの数も少なく、大きさも控えめだが、正直作りすぎた感が否めない。


(や、やばい作りすぎた)


碧は少食なのでこれを涼太がいらないと言った瞬間全て自分1人で食べる派目になる。


流石に幾つかは桜にあげるだろうが、他にあげる相手がいないため結局殆ど自分で食べないといけなくなる。


(これじゃあお店のお菓子買いに行かない方がいいかな?)


思ったよりも種類があるので、結構時間がかかり、現在の時刻は10時48分。


昼食の準備を始めるには丁度いい時間。


「じゃあはやめに軽めの何か作って食べよっかな」


そんな独り言を呟きながら碧は昼食を作り始めた。



□■



うっわすっごい緊張する。


時刻は1時56分。場所は小鳥遊さんの家の前。


こっからチャイム鳴らして家に入るのってすっげー緊張する!!


流石に親御さんが居ないって言っても緊張するし、なんなら親御さんがいないからこそ緊張する!!


俺は深呼吸をした後、覚悟を決めてチャイムを鳴らした。


中から聞こえる「はーい」という声を聴きながら、今のうちに緊張を解しといて。


そして覚悟を決めた。

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