第三十四話 罪と正義
投稿が遅れましたが、今年最期の投稿となりました
間に合ってよかったです
私はガキ使見ながら書いてますが、皆様は大晦日を満喫しながらこの作品を読んでくださっていると幸いです
「じゃあ先ずはどこ行こっか」
玲二と藤原さんと別れたあと、俺は碧と一緒にプールサイドを歩いていた。
俺は泳いだことはあるが、こういったプールに来たことが無いので、どこに行ったらいいのかわからない。
競泳なら大丈夫だけど、遊ぶとなると難しいものだ。
「えっと、たしか涼くんは市民プールとか来たこと無かったよね?」
「うん。玲二は高校生にもなって市民プールとかの遊ぶプールに来たことないなんて珍しいって言ってたな」
玲二が言っていたことを思い返してると、
「では、定番の流れるプールに行ってみましょう!」
そう言われて連れて行かれたのはたしかに定番と言われるだけあって沢山の人が中で泳いでいるプールだった。
水流が緩やかに流れることによって流れが急な川と違って安全に、楽しく遊べるらしい。
「これなら小さい子も楽しめるな」
「そうなんですよ!私もよく涼花お姉ちゃんに……」
碧はそこまで言うと、顔を暗くしてしまった。
過去に何かあったのだろうか。
おそらくその涼花お姉ちゃんとやらと。
「じゃ、じゃあさ、折角だし入ろっか」
「はい。そうですね」
碧はまだ顔を暗くしたままだが、大丈夫だろうか。
それにしても碧の過去ってどんなんだろうか。
藤原さんに聞いても知らないって言ってたし。
友達のために黙ってるって可能性もあったけど、あの表情は本当に知らない人間の表情だった。
いつか教えてくれるといいな。
でもきっと碧は教えてくれない。そんな予感がする。
たとえこれ以上の関係になったとしても碧は自分に課せているその罪を一生背負うと言うだろう。
何故碧が罪を背負ってるかわかったのは三割くらいが碧の言動から読み取り、一割は藤原さんの証言、そして残りの六割が勘だ。
だけどきっとこの推測は間違ってないだろう。そんな予感がする。
きっとこのまま放っておいたら碧は自ら一人になろうとするだろう。
だから俺は
「碧、悩み事があるのなら相談してくれよ?俺たち、友達だろ?」
驚いた顔をしながらこちらを見てくる碧を見ながら思う。
きっと碧は何故そんな暗い顔をしてるのか聞いてくると思ったのだろう。
だけど碧が話したくないのなら話したくなった時まで待つ。
無理やり話させても碧のためにならないし、そうさせても辛いだけだろう。
俺の考えが全てわかったわけでは無いだろうが、碧は
「ありがとうございます。ではこれからも遠慮なく頼らせて貰いますね」
そう言いながら笑った。
そしてこうも思った。
さっきまではこの先の関係まで進みそうだったが、それは今日中に達成することは無くなっただろうと。
「では、市民プール初心者である涼くんに色々教えてあげますね。この前数学等を教えてくださったお礼です」
碧はそう言いながら俺の手を掴んで、歩いていった。




