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また君に逢えたから  作者: 花野拓海
1章 芽生える心
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第二十七話 桜さんとの買い物と優雅?なお茶会

「へぇ〜。じゃあ碧は七瀬さんとの関係は上手くいってる感じ?」


「そうでしょうか?自分ではよくわかりませんが」


現在私は桜さんと一緒に買い物に来ていた。


そこで昨夜涼くんの家で寝落ちして今朝起きて凄くビックリした事を話すと、


「それにしてもあの碧が男の家で寝るとかね。成長して私は嬉しいよ」


「桜さんは私のお母さんかなにかですか?」


「まあ、似たような物は目指してるね!」


こんな感じで桜さんのテンションが高い。


桜さんはいつもテンションが高いけど今日はこの話しをしてから特にテンションが高くなってる。


なにか特別な事でも話したでしょうか?


「それはそうと、碧は今度遊びに行く時用の水着ちゃんと用意した?」


「いえ、どんなのを買えばいいのかよくわからなくて」


「じゃあ私が一緒に選んで差し上げましょう」


桜さんはそう言うと私の手を掴んで、水着売り場の方に向かっていった。



□■



「酷い目にあいました」


あの後桜さんに連れていかれて、水着を見に行ったのですが、そこで着せ替え人形にされて遊ばれてしまいました。


「まあまあ。でもそのおかげでいいの買えたんだからよかったじゃん」


それはそうですけど。


「それでさ、結局どうなの?」


「どう、とは?」


「あいつ、七瀬さんの事よ。好きなんでしょ?彼のことが」


「……なんのことでしょうか?」


桜さんに言われて一瞬ドキッとしましたが、咄嗟に言葉を取り繕った。


そこまで間をおかずに答えたのですからさすがにバレることは


「そんな事が通じると思いましたか?」


無いなんてことは無かった。


「あの、桜さん。本当になんの事か分からないのですが」


最後の抵抗としてそう言ってみるも、桜さんは確信した瞳で私の事を見ていた。


「あの、桜さん?」


「………」


「あの、黙ってないで喋ってください」


「………」


この空気、凄く居た堪れない。


「わかりました。認めますよ。私は涼くんが好きです」


私がやっとの事でそう言うと、


「やっと自覚しましたか」


桜さんが私に聞こえないくらい小さな声でそう言った。


「今、なんて言いましたか?」


「なんでも無いよ。それより、ちゃんと好きだって自覚したなら前に進もうとは思わないの?」


「え!?そ、そんなこと急に言われても」


もっと前にって。


「まさか、桜さん。私と涼くんの関係を進めるためにプールに涼くんを誘えって言ったのですか?」


私に夏休み前日に涼くんをプールに誘えって言った張本人である桜さんに聞いてみると、


「え?当たり前じゃない」


やっぱりそうでしたか。


「ていうか桜さんはいつから知ってたんですか?その………わ、私が涼くんのこと好きだって」


私がそう言ってみると


「え?最初からだけど?」


それがなにか?的な反応をしていました。


え?最初から?てことはあのテストが終わって次に会った時から?


「そ、そうでしたか」


「あ!碧顔赤いよー」


「い、いちいち言わなくていいですよそんなこと!」


もう!桜さんはそうやってすぐに人を揶揄うんですから。


「ごめんねー。にしてもあの碧が恋かー。時が経つのははやいもんだね」


「なんですか急に。で、本題はなんですか?わざわざこんな場所でそんな話しをして、私になにか言いたい事があるんじゃないんですか?」


「あ、そうそうそうだった」


そこで桜さんはわざとらしく言いながら、でも真剣味を含んだ声音でこう言ってきた。


「ねえ、付き合っちゃいなよ」

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