第二十四話 新たな幕開け
今回から1章の始まりですが、最初はやっぱり緩ーくで
「以上で一学期終業式を終了します」
生徒会長のその言葉と共に終業式は終了した。
「はー。明日から夏休みか」
「玲二は部活あるだろ?」
隣で歩いている玲二は夏休みが楽しみみたいだが、俺としては普通の休日と何ら変わらない日々を過ごすことになるだろうから、そこまで楽しみでもない。
「涼太も部活入ればよかっのにな。剣道部とか」
「お前の無敗伝説を一瞬で破り捨ててやろうか?」
「やめてください。お願いします」
玲二がさりげなく勧誘してくるので冗談を言ったら、笑いながらそう返してきた。
部活に入るのも考えたのだが、俺が部活に入ると、他の部活とのパワーバランスがおかしくなるだろうからやめておいた。
俺は確かに他のやつよりは身体能力も高いが、それはあの血のにじむ努力の末であり、これを俺がどんな目的で使おうと誰にも何も言われる筋合いは無い。
全ては憧憬のあの人のようになりたかったからだが、それも今となっては懐かしい。
「じゃあ玲二は明日から午後まで部活三昧なんだな」
「と言っても休みちゃんとあるけどな」
そりゃそうだろう。休みがなかったらどんなブラックな部活かと疑うわ。
「じゃあ、あた今度な涼太」
「おう。じゃあまた今度」
教室に戻った後に部活の準備を持って部活に向かった玲二に対してそう言った。
今度いつ会うかわからんが、今度会おうと言われてるならきちんとそう言うべきだろう。
俺も帰る準備をしてそのまま下駄箱に向かうと、
「あ、涼くん。やっと来ましたね」
俺の事を待ってくれていた碧がそんな事を言ってきた。
「おう。お待たせ碧」
そうして俺たちは一緒に帰った。
俺たちは別に付き合ってる訳では無いが、俺が撃たれて怪我したあの日から学校への行き帰りは碧と一緒になった。
碧曰く友達の助けになるのは悪い事ですか?と言ってきて、すっごく反論しにくかったな。
「そういえば肩の怪我大丈夫ですか?」
「ああ。もう傷も殆ど塞がってるし、あと5日ほどで包帯もとっていいって言われたからな」
医者曰く、俺の体は自然治癒速度が以上で、銃で撃たれたはずなのに、普通の人よりも全然時間をかけずに包帯のとる許可を得てしまった。
「で、それがどうしたんだ?」
なぜ急にこんなこと聞いたんだ?と聞いてみると、
「涼くん、夏休み一緒にプールに行きませんか?」
碧さん。それは爆弾発言です。
「あ、えっと違うのです!」
碧は俺が固まってるのを見て慌てて訂正するように言った。
「えっと実は、桜さんからプールに誘われてまして、桜さんはあと一人男の人を誘ってるそうなので涼くんも一緒に来ませんか?」
これは所謂ダブルデートというやつじゃ無いだろうか。
てか藤原さんって彼氏いたんだな。
全然知らなかった。
別にあいつの彼氏って決まった訳では無いが。
「じゃあ四日後以降なら基本的に空いてるからそこら辺の時間なら」
「よかったです!」
四日後以降なら参加出来るよと、参加の意志を伝えると、どうやらそんなにプールが楽しみなようで、碧はとても喜んでいた。




