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また君に逢えたから  作者: 花野拓海
序章 恋の息吹
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第二十話 ストーカーの罪をしていた人をどんな罪で檻の中に入れるか知ってる?

私は涼くんと別れた後、暫くしてから外出していた。


理由は桜さんに呼ばれたから。テストが終わったから息抜きとして一緒にお茶しないかと誘われたからです。


桜さんが指定したお店は私の家からは行くのが少し面倒ですけど、裏路地を通ればすぐに着く場所になってます。


裏路地は危険があるけど、桜さんを待たせるわけにもいかないので裏路地を通りました。


通ってしまいました。


「ねえ、なんでこんなところ通ってるんだ?」


裏路地の中間に着いたところで後ろからそう声をかけられました。



□■



碧から今家を出たという連絡をもらった私、藤原 桜は早速七瀬 涼太に連絡を送った。


これが彼の作戦。


碧を狙っているストーカーを一度に仕留めるための作戦。


碧に少し危険が伴うってわかっていても、私はこの作戦に協力する事にした。


そう。彼が言ってる協力者とは私の事だ。


彼が本気を出せばストーカーが何人いようが簡単に片付けられるってあいつは言ってたけど、正直疑ってる。


彼がそこまで強い人間に見えなかったから。


まあそれは別にいい。


碧を呼び出し、七瀬 涼太に連絡した後、私は早速行動することにした。


私の携帯には3人の男の写真がある。


小柄な男、少し太った男、ヤクザみたいな見た目をしている男。


この写真を見て少し前にいる男と見比べる。


間違いない。この少し太った男があいつだと確信を持つ。


この男は少し挙動不審だけど、私は全く遠慮せずに話しかける。


「すみません。何をしているんですか?」


その男は最初は私が話しかけてきた事に吃驚していたが、すぐに落ち着いて


「なんだ、小鳥遊さんの友達ちゃんじゃないか。何かようかね?」


いきなり墓穴を掘ったこいつは馬鹿なんですかね?


まあいいか。


「小鳥遊さんを知ってるんですか?」


「知ってるとも。私は彼女の親戚でね。近くによったから会いに行こうかなって思ってたんだ」


そうかそうか。そう来たか。


「あれ?でもあの子は親戚はいないって言ってたけどな」


「それはきっと嘘だね。ほら、彼女って照れ屋だから」


嘘に照れ屋ね。


「じゃあさ、小鳥遊さんの親戚さん、あの子のフルネーム言える?」


ストーカーが言えるわけが無い事。


この男はどう見てもストーカー初心者。


玄人と比較すればどうしても劣ってしまうから。


「えっと、なんだったっけ?」


ほら、答えられるわけが無い。


苗字は答えられても違和感はない。


ネームプレートを見ればそんなものすぐにわかるから。


だけど、彼は決定的な嘘を着いた。


碧の親戚だということ。


碧に親戚はいない。それは彼女自身から聞かされ、それが真実か否かは碧の瞳が全てを物語っていた。


だから


「ほら、わからないでしょ?そろそろ白状したら?ストーカーさん?」


「な、なにを言ってるんだ?私はそんなことしていないよ?」


「もしかしてバレてないって思ってた?残念。君達のその行動はある一人の人間に見抜かれていた。そして彼はその全ての人間と決着をつけるつもりでいる。あなたもここが年貢の納め時ですね」


そう言うと、その男は口をパクパクしながら何かを喋ろうとしていた。


どうせ上手く喋れないだろう。


だからここが1番の好機!


「な!?」


私はこの男の服を引っ張って一緒に倒れた。


傍から見れば男が私を襲っているように見えるようにして、そして


「誰か、助けて!!痴漢です!」


「な、な、な、」


「何をやってるんだ!」


そうしてその男はたまたま近くにいた警察官に連れていかれた。


痴漢の事はあの状況を見れば誰が見たって襲ってるように見える。


もし痴漢の事が罪に問われなくてもこちらには碧をストーカーしていたという証拠がある。


今から碧のところに行こうかな。でも


「折角あいつが男見せるって気になったんだから手は出さないでいよっかな」

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― 新着の感想 ―
[良い点] ストーカー三人すべておかしい人っぽいのは見てとれますが、その中で一番危害を加えて来なさそうな相手のところに女の子に向かわせたことに好感が持てます。 [一言] しかしまあ、この小太りストーカ…
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