第十八話 彼女を救うために俺は今から死地へ赴こうと思うんだが、後で怒られるかな?
「はいそこまでです。ペンを机に置いて後ろの席の人が答案用紙を回収してください」
先生のその言葉とともに期末テスト最後のテストが終了した。
「はぁ。疲れた」
そう言いながら俺の席に近づいてきたのは玲二だった。
「涼太は今回どうだった?」
「殆ど満点か、それに近い点数だと思う」
「まじかよー。なんでそんなに頭いいんだよ」
そりゃあの時滅茶苦茶頑張ったからな。とは言えず、俺は黙ってしまった。
「それで、小鳥遊さんはどうだった?」
「碧のテストは昨日までの分は俺が採点してみたけど赤点は無かったよ」
碧が懸命に勉強したおかげで今のところ碧の赤点は回避されてる。
「そっちじゃなくてだな」
だが玲二は違うことを質問したようだ。それは
「あの子のストーカー。その問題はどうするんだ?」
俺にしか聞こえないくらいの小さな声でそう言った。
「そっちの準備も万端だ」
そして俺は携帯を取り出し、玲二と協力者に作戦を送った。
「わかった。じゃあ作戦通りにいこうか。これなら、あの子を救えるんだな?」
「ああ絶対に救える。救ってみせる」
その言葉とともに俺は行動に移った。
□■
学校が終わり、今は碧と一緒に帰っている。
「にしてもあっという間だったな」
「そんな事ないですよ。だって」
そこで碧は口を閉じてしまった。
まあ確かに濃厚な日々ではあったな。
学校に入学してからの数ヶ月よりも碧と過ごした一週間の方が凄く楽しかった。
「今日でもう話す事は無いのでしょうか」
碧はそう言って俯いてしまった。
「そんな事ないぞ。これから先碧が呼んでくれれば俺も行くし、碧に手伝って欲しいこともあるからな。その時はまたよろしく頼む」
そう言うと、碧は吃驚した表情でこっちを見て、
「はい!」
と言って満面の笑みで笑った。
「じゃあ俺はここで別れるな」
マンションの前まで着いた後、俺は碧にそう言った。
「今日はどこか行くのですか?」
「そうだな。ちょっと買いたいものがあって。一旦帰るのも面倒だしこのまま行こうかなって。碧は先に帰っててもいいぞ」
俺は碧にそれだけ言うとすぐに別れた。
歩いて暫くしてから俺はスマホを取り出し、カメラモードを起動する。そして自撮りモードに設定する。これで後ろの様子がわかる。
碧はマンションに入り、後ろからは男が1人で歩いて来てるだけ。
そしてその男の視線はこちらを向いている。
その瞳に映っているのは殺気のみだった。
傍から見ても小柄な男はずっとこちらに着いてくる。
俺は直ぐに近くの人気の無い公園に入り込む。
「さてと、俺の策が何処まで通用するかな?」
そう言って公園の出入り口を睨みつける。
そして公園に入ってきた小柄な男にこう言った。
「やっと会えたな名も知らぬ不審者さんよ」
「それはこっちのセリフだ。小鳥遊さんに付き纏うストーカーめ!!」




