第十七話 期末テスト
遂に始まった一学期期末テスト。
金曜日から始まり、土日をはさんで月火水木の5日間行われる。
今回の期末テストのためにこれまで復習を怠らなかったし、碧に勉強を教えていた時間を差し引いても十分学年一位を狙えるだろう。
といってもテストに絶対はない。
なんならまだ受けてすらいないテストに対して絶対の自信なんて持てるわけが無い。
なので細心の注意を払いつつ、全力でテストを受けるべきだろう。
「それって涼くんが自分の自信をつけるために言ったんでしょうけどついでに私を不安にさせようとしてますか?」
そんな事を言うのは隣で歩いている碧だ。
今日は珍しく登校時間が一緒だったので一緒に学校に行くことになったのだ。
「そんな事ないぞ?不安にさせるつもりは一切ない」
「そうですか?」
「ああ。なんなら碧の自信をつけようとも思ったぞ」
「絶対嘘ですよね!?まだ受けてすらいないテストに対して絶対の自信なんて持てるわけが無いとかそんなセリフ言われたら自信なんて持てるわけがないじゃないですか」
「そんなことないぞ。結局は自分自身の問題だからな。精一杯やったっていう手応えがあるなら自信もってテストに挑めばいいと俺は思うぞ」
「そうでしょうか」って言ったっきり碧は黙ってしまった。
「まあまた赤点とってと平常点がちゃんとしていれば成績欠点は無くなると思うぞ」
「それもそうですね。だからと言って赤点をとってもいいというわけでは無いでしょうが、私は私ができる限り精一杯頑張らせていただきます」
「おう頑張れ」
「はい!!」
そうして学校に着いた俺たちは教室前まで一緒に歩いて、教室前で別れた。
□■
「はぁ〜」
溜息を吐きながら俺の隣を歩く少女。碧。
碧が危惧していた数学が初日で、これさえ終われば後は問題ないと言っていたのだが、
「うー。やっぱりもう一回見直した方が良かったかな」
「まあまあ。もう終わったんだし明明後日からも気合い入れて頑張らないと」
「そうだけどさあ。そうだけどさあー」
まあ確かに不安になるのもわかる。
もうちょっと見直ししなくて良かったかなとかあそこの問題間違ってるんじゃね?とかそう思うのも仕方がないだろう。
だがしかし
「そうやって悩んでいても時間は止まらないからな」
「そうだよね」
碧はそう言うと、俺の正面に立ってこう言った。
「涼くん、残りの教科のご教授もよろしくお願いします!!」
まったく。そんなこと言われたらこう言うしかないじゃないか。
「しょうがねえな」
そう言って俺と碧は一緒に歩きだした。
それにしても、玲二から聞いてたけど確かにいるな後ろに。
さっき一瞬だが感じた殺気と今も見てくる視線。
ストーカーがいるな。それも最低でも2人。
お知らせ
本日から暫くの間現実世界の期末テストの影響により不定期更新になります。
12月10日からまた毎日投稿を再開しますのでよろしくお願いします




