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また君に逢えたから  作者: 花野拓海
序章 恋の息吹
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第十一話 やっぱ二人でいるところ誰かに見られたらその後の説明がひたすらめんどくさい

色々あった次の日はそんなドタバタ騒動も忘れて自室で勉強していた。


ちなみに碧とは夜に少しRINEで電話したくらいで特に何も無かった。


いや本当に別に下の名前で呼び合うようになっただけでそれ以上の進展なんか無いからな。


下の名前で呼んだのだって友達同士だから的なやつだと思うし。


そんな事を考えながらその次の日。つまりあの色々あった日の2日後。つまり月曜日。


俺が学校の教室に入ると、何故か一瞬みんながこっちを見てきた。


変に思いながらも俺は自分の席に座るが、


「おい涼太どういう事だ」


「ってうお!なんだよ玲二脅かすなよ!あと主語抜けてるぞ」


「おっと悪ぃ」


と言いながら、


「ところで涼太。一昨日女の子とデートしてたって聞いたが実際どうなんだ?」


ああ。碧と本屋行って晩飯の食材買いに行ったあれか。


「まさか見られてたとは」


「ってことは本当に」


「違う違う。決してデートでは無い!かな?」


「なぜ疑問形になってるんだ」


ジト目でそんな事言われても知らないよ。


「てかこの前も思ったけど何処から流れてるんだその噂」


「さあ?」


「さあ?って」


そんなんじゃ困るんだけどな。


「たまたま見たって人が誰かに言って、そこからどんどん拡散してくんじゃね?お前は友達全然いないからそんな情報来ないかもだけど俺は一応部活やってるからそこにいる同級生からRINEが回ってきたんだよ」


成程。


「つまり俺達は今ある意味この学校の1年の新しい玩具ってところか」


「そうそうそんな感じ」


何がそんな感じだよ!


しかも2回も見られて2回もみんなに回されるとか。


そのたまたま見たやつらは友達多いのか?


「にしても迷惑だよなー」


「いや、迷惑だと思うならお前も疑われないようにちょっとは自粛しろ!」



□■



「ねぇねぇ碧、この前の土曜日にデートしたってホントの話?」


月曜日。朝登校してきた私に急に目の前に来た桜さんは急にそんな事を言い出した。


「ど、どこで聞いたんですかそんな話!?」


「え?普通に部活のグループで流れてきた」


なんて迷惑な話でしょう。


涼くんと一緒にいる所を見られたなんて。嬉しいような恥ずかしいような。


だけど今は見つかって欲しくなかったかな。


「それにしてもあの碧がついにデートかぁ。わたしゃ感動したよ」


「あなたは私のおばあちゃんですか?」


それにしてもそんな情報すぐに伝わるものなんですね。


「誰かに監視でもされてるのでしょうか?」


「さあ?でも碧ファンがたまたま碧を見かけてそして男と二人でいるって聞いたら失神すると思うけどね」


「もぉ!桜さんったら。私のファンなんて存在しませんよー」


私がそう言うと、「全く鈍感なんだから」とか言いながら、私のほっぺたをつんつんしてきました。


私ってそんなに鈍感じゃないと思うのですが。


「それで?その男の子とは付き合ってるの?」


「そんなまさか。涼くんとはただの友達ですよ。それに、あちらが私の事を好きだとは限らないですから」


そう言って私は儚げに笑った。



□■



「それにしても碧ってその人と下の名前で呼び合うくらい仲良くなったんだね」


「え?友達同士では普通では?」


(いや、普通だけど男とはあんまり下の名前で呼び合わないかな?)

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