表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
また君に逢えたから  作者: 花野拓海
序章 恋の息吹
11/38

第十話 本当に色々あった一日の終わりに

「七瀬さんは何を食べたいですか?」


「うーん。小鳥遊さんの得意料理とか?」


「そ、そうですか」


そう言って顔を赤くする小鳥遊さん。可愛い。


この様な付き合いたてのカップルみたいな会話をしている俺たち。


俺たちは今夕飯の買い物に来ている。


今から帰って作ればまだ全然大丈夫らしい。


今は一緒に買い物しているが、正直やることがない。


そして、正直ここに居づらい。


何故かって?何故ならば周りの視線が痛いからだ。


そこら辺から「まあ、若いわねぇ」という言葉や「ちぃ!爆発しろリア充め!」と言った声がちょこちょこ聞こえる。


俺たちは何も怪しいことはしていない。どっちかと言うと健全なことしかしていないはずなのに凄いいたたまれない。


「どうかしましたか?」


こちらを覗きながら見てくる小鳥遊さん。確かに可愛い。可愛いんだけど、今は周りの嫉妬を集めるだけだからやめて欲しいです。

あ!今はどっかで誰かが舌打ちした!


「大丈夫。なんでもないよ」


「そうですか?もし何か困ったことがあったらなんでも言ってください。せめてそれくらいなら相談にのりますよ」


そう言って笑顔になった小鳥遊さんの顔を見て、少し和んでいると、瞬間周りの嫉妬の視線が殺気に変貌した。


おかしいな。確かに昔は空手とか柔道とか剣道はやってた記憶あるけどこれほどまでに殺気を感じることは無かったはず。


多分、今なら嫉妬だけで殺されそうな気がする。


そんなくだらないことを考えてる俺を見て心配そうな顔をしながら今日は何を作ろうかと真剣に考えて、そして俺の喜ぶ顔を想像して少し笑顔になる小鳥遊さんを見て、周りの殺気は先程の5倍ほどになった。


いやいやいやいや!怖すぎるだろ!



□■



無事に買い物が終わって小鳥遊さんの家にお邪魔する。


ちなみに何を作るのか聞いてみたけど、教えてくれなかった。


まあその方が楽しみが増えていいと思うけど。


時刻はまだ5時半を少し過ぎたあたり。


時間を適当に潰すとするとさっき買った本を読むぐらいしかない。


そして暫く待つと、食事ができたみたいだ。


「お待たせしました。どうぞ」


そう言って出されたのはとても美味しそうな料理たちであった。


机の上には春巻き、唐揚げ、シーフードサラダと言った料理が置かれていた。あとはご飯と味噌汁。


「いただきます」


そう言ってまず春巻きを食べてみると、中には豚肉が入っていて、味もしっかりしている。味付けがとても上手い。


唐揚げもただ作っただけでなく、調味料がしっかり考えられていて、とても普通に作ったとは思えない。


これ普通に店で出せるんじゃね?って思ったくらいに。


「どうでしょうか?」


感想を待っている小鳥遊さんに


「すっげえ美味い」


と正直な感想を述べると


「ありがとうございます」


そう言って笑ってくれた。

そしてすぐに笑顔をやめて


「でも本当は美味しくないとかだったら遠慮なく言ってください。その、嘘をつかれると少し辛いので」


と、言ってきた。


「とんでもない。すっげえ美味い!正直店に出しても問題ないくらいに美味い!」


「!!?」


「お礼として振る舞われるには勿体ないくらい美味いよ」


正直に感想を言うと、


「ありがとう」


と、聞き取れないくらい小さな声で返事が返ってきた。


それから、食べ終わったあとは2人で軽いゲームをしたりして遊んだ後、帰ることにした。


「じゃあそろそろ帰るわ」


「はい、今日はありがとうございました」


「いや、こちらこそありがとう」


そう言って家を出ようとすると


「あの」


小鳥遊さんに呼び止められた。


「どうしたの?」


「えっと、私たちって友達ですよね?」


?どうしたんだろう?急に


「勿論。友達だけど」


「じゃあ」


そう言って一呼吸入れた後、


「これから涼くんって呼んじゃダメですか?」


そう言ってきた。


その表情が凄い可愛い!


「おんいいよ」


「じゃあ私の事も碧って呼んでもいいですよ」


そんな笑顔で言われたら断れねえ!


俺は扉に手をかけた。


そして後ろを向いて


「じゃあな碧。また明日」


そして笑顔を浮かべながら碧は


「はい!また明日」


そう満面の笑みで応えてくれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ