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ファッションヤンキーちゃんのVRMMO記  作者:


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ファッションヤンキー、クエスト進行する

冒頭のドロップアイテムの箇所書き直しました。

誤字報告にて教えてくださった方、ありがとうございます。

 戦闘が終了し、ダッシュトリッチ共は消滅していく。あれ?ドロップアイテムは無いの?そういう仕様?……まぁ拾ってる場合でも無いか。

 さて、今回は思った以上に苦戦しちゃったな。やはり私にとってすばしっこい相手は苦手だな。シャドルと戦った時点で何となくは分かっていたけれども。ダッシュトリッチはおバカだったから気を引かせて倒せたけど対策考えないとなぁ。

 なんて考えているうちに次が来た!あぁんもう、休む暇がないじゃないの!今度はグレイウルフの群れだし。かかってこんかい!



 あれから私は何体モンスターを倒しただろうか。正確な数は覚えていないけれど、50体は優に超えていると思う。ちょくちょく手こずることはあるけど、あっさり倒せているのはモンスターの体力が低く設定されているからかな?不動噛行はもとより、いつものヤンキーパンチでも簡単に倒せている。驚異的なのは数くらいかな?それでも体力は減るからポーション飲むけども。

 あ、やべまた来た。ちょっとさぁ、存在強調のスキルオンオフに出来たりしないかな?際限なく来られちゃ流石の私も疲れちゃうよ。


「へっ、ご機嫌じゃのぉモンスター共……!俺を倒してみんさいやぁ!」


 でも口が勝手に挑発しちゃうの!一匹狼ヤンキーのオウカという設定がちょっと憎い。でも楽しかったりする。

 そしてその威勢のまま、襲ってきたモンスターを返り討ちにしたその時、大きな地鳴りが発生した。


「うぉわ!?」


 思わず驚きの声を上げちゃったけど、それは私だけではない。突然の地震に周りのプレイヤーたちも顔を見合わせ何事か聞きあっている。

 そんな時だ。シャドルからメッセージではなく、コールと呼ばれる電話機能が入った。この機能、使ってないんだよねぇ。私電話苦手だし。でもシャドルからコールとはどうしたんだろう?


「もしもし?」

『オウカ!?やっばいよやばい!ウルトラスーパーデラックスやばいよ!』


 やばいやばいとどこかのお笑い芸人張りに言ってるけど、その声はどこかウキウキしたものだ。まぁ、シャドルの本当の意味でのヤバいはテスト前に聞けるんだけど。


「どうしたんなら。いきなりコールするなんて」

『緊急事態なんだよ!なんかすっごいデカいゴーレムが現れたの!』

「ゴーレム?あのレンガで組み立てられた人型のモンスターの?」

『あー?あー、うん!それもいる!』

「それも?」

『えっとねー!人型だったり鳥型だったり、サイ型だったり――あぁ、ドラゴンもいるよ!』

「……はぁ!?」


"ワールドクエスト更新! 数多のモンスターを倒した渡界者。しかし、モンスターの侵攻は終わっていなかった。戦場に現れたのは何者かが操る人・鳥・獣・竜の4タイプの巨大ゴーレム。渡界者は協力し合い、かのゴーレムを破壊せよ!"


 何か更新されたんですけど?シャドルが言っていたのはこれみたいだね。モンスターを一定以上倒したからクエストが進行したんだろうけど、あからさまな強敵出てきたね。


『あっ!ゴーレムが散り散りに移動し始めた!こっちにはドラゴンが来たよー!だから切るね!』

「は?おい、ま……切れたよ。」


 それにしても巨大ゴーレムね、何者かが操っているなんてあったけどこのクエストをクリアしたら分かっていくのかな。ていうかそういうストーリーみたいなのあったんだね、このゲーム。

 ……何か聞こえない?


「お、おいなんだあれ?」


 近くにいた1人のプレイヤーが指さし、全員の視線がそちらに向く。

 あれは、砂煙だね。砂煙もあるけどその中に何かが動いているよね。あ、今鋭い何かが見えたよ?鋭い、何か?待って、確かシャドルが言ってたゴーレムの中で……サイ型がいなかった!?

 どうやら正解みたいで……巨大な石造りのサイがこちらに向かって爆走してますよ。


「サイだー!」

「リノだー!」

「いや、ライノでは?」

「どっちもあってるやで。」


 楽しそうだねぇ一部のプレイヤー達!他のプレイヤーはビビって逃げの一手をとってるというのに笑いながらサイ型ゴーレムを待ち構えている。

 あー、そろそろ会敵するなぁ。うーん、ちょっと待って?あいつ、間違いじゃなければ私一直線に向かってきてない?自意識過剰だったりする?ははっそうだよねぇ、そんな馬鹿な話――あぁ、ちょっと移動したら軌道修正したよアイツ。お前、サイが方向転換するなよ!


「くそぉ!ここから先は行かせねグワーッ!」

「おーっと、GK君吹っ飛ばされたー!」

「あ、消えた。リスポーン地点に飛ばされたな。」


 勇気ある若者がサイ型ゴーレムに挑んで吹っ飛ばされてしまった。……でも飛ばされた彼、別に重装備という訳では無かったよね。何故行けると思ったし。そしてぽけーっとしてる間にもう奴は目の前ですよ。鼻の先。


「おぉいアンタ逃げろ!」

「轢かれるぞー。」


 なんて声が聞こえるが、出来るわけがない。真っ向から挑まれて逃げるとあってはヤンキーの名折れ!

 私は意味もなく肩を数回回し、腰を落としサイ型ゴーレムを見据える。接触まであと5秒ほど……3、2、1


「来いやぁ!」

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