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ファッションヤンキーちゃんのVRMMO記  作者:


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172/189

ファッションヤンキー、会いに行く前に

「いいんか?その、ゴルディバルド様?に頼んでも。なんかこう、不敬とかそういうのはないんか?」

「ご安心ください、ゴルディバルド様は寛大な御方です。それに、オウカ様ほどの変な……面白い方でしたら退屈しているゴルディバルド様の暇つぶしにピッタリかと」


 素晴らしくいい笑顔をしているけれどフェリーンさん?あなた今私の事変な方ってほとんど言いかけたよね?それに面白い方も大体褒めてないよね?しかも私ゴルディバルドの暇つぶしに使われるの?どんだけ暇してるの?なんてツッコミしなかった自分を褒めて欲しい。

 色々思うところがあるけれど、スキルの暴走を抑えることにつながるのなら暇つぶしの相手もやむを得ないか。


「分かった。俺はいつどこに行けばええとかあるん?」

「そうですね。2日まだこの街でやらなければならないことがございますのでそれ以降に私まで訪ねていただけたら。ですが、流石に2週間以上は滞在できませんので、それまでに来られなかったらまたお会いした時にとなります」


 2日後にここね。重要なクエストみたいなものだからすっぽかすことは絶対にしないでおこう。と言うか、自分たちに合わせるんじゃなくて私に合わせてくれるとか優し過ぎでは?あの時助けたからかな?


「おう、それじゃあまた2日後に――」

「あら?ではオウカ様は参加されないんですか?」


 また会おう、そう言おうとしたところでフェリーンが意外そうな声を上げた。え?参加するって何のこと?何か私重大な何か見落としている?

 本気で何を言っているのか理解していない私に気付いたのか、フェリーンは傍に控えていたコーネストに目くばせをする。


「オウカ殿、実は私共が冒険者ギルドに立ち寄った時、掲示物がありましてな。内容が"大海原に突如として現れた謎の孤島。調査のため、渡界者達に協力を求む"と。」

「ほぉ?」


 冒険者ギルドには割と行っているけど、そんな掲示あったっけ?いや、そういうの気にした覚えすらないから見逃していたのかな?でも未開の孤島が突如現れるとかファンタジー過ぎない?そう思ったところで目の前にいきなりウィンドウが表示された。これは運営からのメッセージだね?


"件名 新イベント 未開の孤島を探索せよ!"

"この度はAnother fantastic world 通称AFWをお楽しみいただきありがとうございます。さて、今回のイベントはタイトルにもありますように探索型イベントとなっております。

開催期間は明日〇/×の10時~〇/△の24時までの10日間を予定しております。参加する際は各町に存在する冒険者ギルドに『渡界者転移室』という部屋があり、その部屋に存在する魔法陣の中へ入ることで今回のイベントの舞台である未開の孤島へ転移されることになります。逆に未開の孤島に点在するベースキャンプに帰還の魔法陣がありますのでそちらに入ると元居た冒険者ギルドに戻ることが出来ます。

今回のイベントではモンスターを討伐するだけではなく、孤島であらゆる発見をすることでポイントを入手することが出来ます。是非モンスターだけではなく色んな調査をしてみてください。もしかすると予想外のものが発見できるかもしれません。

なお、今回のイベントの孤島は全く同一のものを複数用意しており、そこにプレイヤーの皆様を振り分ける形となっております。参加時点で、探索する孤島が固定されてしまうので、フレンドと一緒に遊びたい方は初めてイベントに参加する時にフレンドと一緒に魔法陣へ入ってください。最大10人まででしたら可能です。

"


 へぇ、探索型イベントねぇ、面白そうじゃん。未開の孤島ってことはジャングルとかあったりするのかな?うーむ、ジャングルを拓き進むヤンキー……遭難物かな?探したらそんな話はありそうだよね。


「オウカ様?どうかされましたか?」


 おっと、そういやフェリーン達もいたんだった。いきなり何もないところを注視し始めたら怖いよね。


「すまんのぉ、今通知が入ったんじゃ。丁度爺さんが言ってた孤島の調査をしないかーってのぉ」

「まぁ、そうでしたの!それで参加されるのですか?」

「面白そうじゃけぇのぉ参加して見るわ」

「そうしてください!そして是非、お土産話を聞かせてください!私だけじゃなくてゴルディバルド様にも!」

「あぁ、なるほど」


 確かに娯楽に飢えているらしいゴルディバルドには良さそうかもね。私は土産話に期待して目を輝かせているフェリーンに苦笑いを浮かべ了承した。さて、とりまポーションとか揃えておこうかな。

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