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ステージ1-A・【番外編】プランターグールの村

昔から『プランターグール』という種族は川の周りに住む。

プランターグールはほかの生命に寄生することによってほかの生命を狩り、栄養を『取ってこさせる』ことによって生存している。


始まりは何千年か前のある日だ。

始まりの原因……となったその『種』、は偶然にもとても好奇心が強かった。木になっていた時からずっと『歩き回りたい』と考えていたのだ。

ゆえに願った。


(どうか私に『足』を下さい。)


そのせいなのか、はたまた偶然なのか、その『種』は生命の死体の上に落ちた。

それがトリガーとなり、その『種』の絶対進化権が発動した。


〜『進化権』変質→『寄生』


かくしてその『種』はその生命は、妖精人と呼ばれる人族に寄生したのだ。

しばらくして『種』は芽吹く。

だが、人族として生きていくために『金』が必要だということをその『若葉』は知らなかった。


……



数ヶ月たち、その人族に根が完全に張り、普通の人族と変わらない程度に動かせるようになった。

その死体が数ヶ月経っても白骨化しなかったのは『種』の時に寄生対象……つまり死体の心臓を動かし、血を作ることができるようになっていたからだ。


こうして『若葉』は寄生を完了させた。


この時『若葉』には既に寄生対象から記憶を吸い上げ、多量の知識があった。


そのせいか『若葉』は『名前』が欲しくなった。

しばらくして……思いつく。


『プランターグール』


『若葉』は寄生対象の記憶から植物と動く死体の意味を持つ二つの単語を並べ、自らの種族は『プランターグール』だと名乗ることにした。


……



しばらくして、『若葉』は『木』になっていた。

その頃には人間の暮らしになれていた。

だが、『木』はそのころお金の重要さに気付いたりして物欲が出始めていた。

そしてまた、思いつく。


『プランターグールの村』を作ろう。


……



それから数100年後、『木』が『創始者』の意味を持つ『モモトン』という自称を使い始めた頃、その村は完成していた。

彼女は自分の木に100年に1度なる種を生命の死体に植えて続々と仲間を増やしていっていた。

現在のプランターグールは8人である。


モモトンはそのプランターグールと共に風俗村を作ろうと計画していたのだ。


そしてできた。

植物にとって絶対に必要となる川の近く、寄生対象が腐りづらい環境を作るために必要な術式を使いやすい『希望の力の脈流』の近く。

また、疲れたり溜まったりしている商人や旅人にも見つけてもらえるように目立つ空中に家を作る。

もとろん街道から見えるような場所に設置。


しかもこの『希望の力の脈流』に集まってくるのはそういう商人だけでなく、『術式を使いやすい環境』を求めてやってくる魔法使いもいる。


客層はこぞって金持ちばかり、そしてプランターグールの寄生対象は『美人』『美少女』『美板』『美塊』である。わざわざ美しき女性達を選んで寄生させたのだ。


客足が途絶えることは無いだろう。

モモトンはそう確信して高笑いをする。

他のプランターグール達は『お母さん』のそういう姿を見て明らかに引いている。


……



数千年たった今

日本語でプランターグールまたは寄生植物。

パール王国共通言語でマルナカ・エスタ。

バルティアラ共和国言語でメイサー・アルカンジュラ。

べサティナマ帝国言語でザプラー・サトルニア。


そう呼ばれる種族は『風俗村』を世界各地の『希望の力の脈流』に展開していた。


一つの風俗村につき、日本円にして約1500万もの収入が1日に入ってくるらしい。


そんな風俗村の一つ、パール王国の近くのこの村には創始者こと『モモトン』がいる。


風俗村の本家【モココ】

○指定可能風俗嬢

・板種・4人

・塊種・9人

・人族種・24人

・獣種・43匹

・妖精種・8匹

・蟲種・9匹

・小獣種・78匹

・獣種(触手有)・4匹

・蟲種(触手有)・2匹

合計181人可能。

○部屋全52種


そんな本家風俗村。

あなたも一度おいでください。

癖になったら最後。もう二度と帰れなくなるかもしれません。

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