第736話 14歳(春)…そしてグダグダへ…(5/5)
うちの子は、うちの子は、と飽きもせずお喋りに興じる親御さんたちの近くに居なければならないのは、子供にとってある種の拷問であると思う。
庭園の原っぱは即席の宴会場となり、現在いくつかのグループに分かれていた。
その中で俺や一部婚約者たちを苦しめているのは、うちの母さんを始めとした『お母さん組』である。ヴィルジオのお母さん、サリスのお母さん、さらにティゼリアとレクテアお婆ちゃん、そして給仕係のティアナ校長がここに加わっている。
母親三名とティゼリアは何故か意気投合し、みんなして俺、アレサ、ヴィルジオ、サリスのことをそれぞれ猛烈な勢いで喋りまくり、俺たちの精神をガリガリと軽快に削っていた。
宴会が始まってすぐのところで、ヴィルジオはあられもない悲鳴を上げながらランダーヴに担がれて帰ってきたが、レウラーナ母さんがあれこれ幼い頃のエピソードを語ったせいで心に致命傷を負い、現在は捨てていったシーツにくるまってうずくまり、大福のようになってぷるぷる震えている。
そしてその隣には行き倒れのように地面に伏し、ウサ子とウサ美に介抱されているサリスがおり、さらに隣には手で顔を隠し体操座りのまま貝のように固まってしまったアレサがいた。
「ヴィルジオさん、大丈夫ですよ、大丈夫ですから」
「サリスさん、気を確かに」
「アレサさん、そこまで恥ずかしがることはないですよ」
コルフィーが大福と化したヴィルジオをぽすぽす叩きながら励まし、アエリスはサリスの手を取って語りかけ、シャフリーンはアレサの頭を撫でながら落ち着かせようとしている。
今のところ効果が無くて残念だ。
息子や娘、後輩がひどい思いをしているなど露知らず、お母さん組ではそのうちみんなの母親を集め、こうしてまたお喋りに興じようなどと話している。
これには今回母親が来なかった者も顔を引きつらせる結果になった。
「ははニャが居なくて良かったとは言いたくないけど良かったニャ……」
リビラにとっては幸いだったのは、お父さん組にいるアズ父さんが多くを語る人ではないことだろう。
それがリビラの家出を招いた可能性もあるが、今この時においては娘からの評価をぐんぐん上げる結果となっていた。
逆に、お父さん組でも語られてしまうのが、気の毒なことにヴィルジオである。
なにしろドラ父さんだけでなく、給仕役のランダーヴ爺さんまでいるからな。
ヴィルジオにとって今日は最悪の日のようだ。
そのうちルフィアがのこのこ現れたら、ヴィルジオにとっ捕まって顔面を変形させられてしまうかもしれない。いくら奴の面の皮が厚くとも、ティアウルほどの強度は無いはずだ。
とは言え、お父さん組の方はお母さん組ほど娘たちのことを喋り通しているわけではない。
代わりに、めでたいめでたいとばかすか酒をあおっている。
父さんは地位の高い親父たちにお酌されまくっており、断るわけにもいかないのでハイペースでアルコールを摂取することになっていた。
向こうにはランダーヴの他、パイシェとデヴァスが給仕係になっているのだが、オッサンたちが勝手にやっているせいで見守るばかりとなっている。
あとダリス、クォルズ、ベルラットの三名、それから強引に組み込まれてしまったリクシー兄さんは大人しーく騒ぎを見守っていた。
いや、兄さんだけは「そっちに誘ってくれー、助けてくれー」と目で訴えてきていたが、今そこに近寄ると巻き込まれ二重遭難どころではなくなるので、とてもではないが近寄れない。
シャンセルもウォーンズ父さんの話で地味にダメージ受けてるから行かせるわけにはいかないし……。
すまぬ、兄さん。
俺の申し訳なさそうな視線に、義弟は役に立たないと判断したのかリクシー兄さんは実弟のユーニスの方を見る。
だが残念。
ユーニスはクロアを始めとする『無邪気組』で遊ぶことに一生懸命になっているので、兄が苦しんでいることに気づいていない。
ちなみに、無邪気組はミーネ、ティアウル、ジェミナ、シオン、それから妖精たちとメタマルで構成され、リィが保護者となっている。
ついでに言うと、シャロとレスカがアリベルくんの面倒を見ている『赤ちゃん組』であり、セレスとリマルキスが『動物園組』である。それはセレスが集まった珍獣たちをリマルキスに紹介しているからなのだが……、セレスよ、今おまえが紹介している四本腕のゴリラなんだが、そいつはいつの間にか紛れ込んでいたゴリラであって、うちのゴリラじゃないんだ。
そいつの腕にしがみついてる、ちっこいサルはうちのだが。
「えらいことになっちゃったなぁ……」
混沌とした状態に思わずため息がこぼれる。
こんなことなら告白後、すぐご挨拶に伺うべきだったと思うものの、それが可能な状態になかったのも事実である。
「で、でも……、ここでいっぺんに挨拶がすんでしまったのはよかったんじゃないですか?」
小声でそう言ってきたのは照れ照れもじもじしていたシアであった。
ようやく落ち着き、喋れるようになったらしい。
「まあ確かにそれもそうだな」
シアをあまり刺激しないよう、微笑んでうなずく。
訪問婚約者ごとに覚悟を決めて突撃するのは、なかなか大変なことだったに違いない。
「となると、あとは正式な訪問……、あ、いや、その前に王都にいるシャフリーンのご両親に挨拶にいかないといけないな。それからアレサのご両親にも」
と、何気なく言った、その時。
「いや! あの、猊下、それは大丈夫ですので!」
貝になっていたアレサが突然慌て始めた。
「大丈夫って、そういうわけには……」
「私の一族――、でなくて、両親は、ちょっと、えっと、問題がありまして!」
「問題……? どんな感じの? アレサを育てたご両親なら、さぞ立派な人たちなんだろうと思っていたんだけど……」
「立派――、えーっと、立派なのは間違いではないと思うのですがそれでも問題がありまして、すみません! いずれ、いずれということでお願いします! すぐは、どうかやめてください!」
アレサが恥ずかしさを乗り越えて必死に懇願してくるため、これ以上無理強いするのは良くないと、挨拶はアレサの許可が下りてからということにした。
△◆▽
明けない夜は無く、また止まない雨も無い。
親たちによる我が子自慢とかいう、拷問めいた時間もいずれ終わりが来ると俺たちは懸命に堪え忍んだ。
やがてお母さん組は落ち着いてきたのだが……、しかしだ。
酒をあおりまくっているお父さん組は、よりダメな方向に騒がしくなっていた。
もう呂律が回っていないし、話題が無限ループしている。
そんなお父さん組の中で、最もべろんべろんなのが嘆かわしいことに我が父、ロークであった。
いや、それも仕方のないことか。
まあまあ、まあまあまあ、と、お酌されまくっていたからだ。
そして酔っぱらった父さんは、もうくどい、やめてくれ、と叫びたくなるくらい今日の決闘までの流れを語っていた。
困ったことに、他の連中も酔っぱらっているせいで、話をするごとに父さんを讃えるのである。
「さ、さしゅがは英雄どにょのお父上ですにゃ!」
そう言ったのはリオのお父さん。
傭兵の国の王様ということもあり、決闘とかそういうのが大好物。
「にゃに、子をもちゅ親としてとうぜ……、と……、と……」
もう父さんは最後まで喋りきれないくらいになっている。
これならもうすぐ宴もお開きかな?
そう思った時だった。
「こんれは、わたひも見習わにぇばいきましぇんかにゃ!」
「おお、にゃるほど、レグルスどにょも、ロークどにょのように決闘をのじょまれましゅか! こうなったら、私もやりましゅぞ!」
……ん?
リオのお父さんが妙なことを言いだし、それにシャンセルのお父さんが乗っかる。
「な、にゃらば、この俺も、参加しようではないか!」
「おお、ドらスヴォート殿がくわわっちぇくれるにゃら、これは百人力ですにゃ!」
おいおいおい、ちょっと待て酔っぱらいども。
まずい流れになっていることに危機感を覚え、俺は意を決してお父さん組の所に向かおうとした。
が――
「はぁぁ――――ッ!」
そこでドラ父さんが竜化。
お父さん組の頭上に白い竜が出現する。
「見るぎゃいい、我が勇姿を――ッ!」
と、ドラ父さんはぐいーんと急上昇。
そして、どごっ、と庭園の天井に頭をぶつけた。
「あぁぁ――――ッ!?」
ドラ父さんは悲鳴を上げながらへろへろと落下。
墜落して轟音を響かせる。
「え、なに!? なんにゃの!? 何が起きたの!?」
室内に飛び込んで来た小鳥がパニックを起こし、壁に激突して首の骨を折り昇天という悲しい出来事はたまにあるようだが、幸いなことにドラ父さんは竜だ、びっくりしているようだが、体の方は全然平気なようである。
「んお!? 何やっとるんじゃお主は……!?」
アリベルくんをあやしていたシャロが呆れたように言う。
これでアリベルくんがびっくりして泣きだしていたら今日がドラ父さんの命日となっていた可能性もあるが、なかなかタフな赤ちゃんらしくむしろキャッキャと喜んでいた。
そして墜落したドラ父さんだが、いつもであればシャロに何か言われたら震え上がるものの、今日だけは違うようで声を上げる。
「シャロ殿、ここは見逃してもらいちゃい……! お、俺は、父としての役目を果たちゃねばにゃらんのだ……!」
ドラ父さんがシャロに抵抗した。
酒の力は偉大だ。
まあ別にシャロは怒っているのではなく、呆れているだけなのだが。
「い、いや、お主もう駄目じゃろ……?」
「やれる、俺はまだやれるじょ!」
ぐったり地面に伏しつつも、ドラ父さんは尻尾をべしーん、べしーんと地面にぶつけてやる気をアピールしている。
「おおぉ……、ドらスヴォート殿ぉ、なんと勇ましい……」
「よし、いま私もそちらにいきましゅぞ!」
レグルス父さんとウォーンズ父さんが、ドラ父さんの元へと千鳥足で近寄ったり遠ざかったりしながら向かって行く。
「これは儂も参加せねばにゃらんか。よし、行くぞローク、お前しゃんもまだ決着はついておらんだろう?」
「うぃー……」
よせばいいのに、バートランの爺さんが父さんの手を引いてドラ父さんの元へと向かう。
そんな一方で、残るお父さん組の面々は大人しいものだ。
ザス父さんが酒瓶に懇々と語り続けていたり、アズ父さんがリクシー兄さんにもたれ掛かってすやぁと寝ていたりするが、そんなの大した問題ではない。
「さあ、息子よ! この竜を倒してみしぇよ!」
「娘と一緒ににゃりたくば、この父をこえりゅのだ!」
「挑んでくるにょだ!」
「くるにょだ!」
「ふふ、出会った頃のことを思いだしゅぞ。懐かしい、何もかもが懐かしい……」
「父さんもうねむぃお……」
くそっ、なんだあのダメ集団……!
「い、挑んで来い言われましても……」
どうすんだコレ。
挑まなきゃいけないの?
どうしようかと思っていると――
「ご主人様だけでは不公平です、ここは私も一緒に戦いますよ!」
「だな、じゃあダンナ、あたしもやるぜ!」
リオとシャンセルが共闘を申し出てくる。
あの、まさか色々喋られた復讐ってわけじゃないよね?
「じゃあお爺さまとは私がやるわ!」
ここで無邪気組にいたミーネが、こっちの方が面白そうだとすっ飛んできた。
「でも戦うとなるとヴィルジオのお父さんがやっかいね……、ヴィルジオは駄目みたいだし」
「いや、もう放って置いてもいいと思うよ?」
もうあと三十分もしたら全員ダウンしているだろうし。
だがミーネはそんな決着に満足しない。
「こうなったら竜には竜よ! デヴァス!」
「え!? 私ですか!?」
お父さん組で頑張って空気になろうとしていたデヴァスに、ミーネの無慈悲な推薦が。
「あ、あの! ドラスヴォート様と戦うわけには……! それにもう戦う必要も無いと思いますし……!」
関わりたくない、とデヴァスは何とかやりすごそうとする。
だが――
「お、俺はまだやれりゅと言うに! かまわん! 無礼講だ! さあ来いデヴァス、お前の力をみしぇてみろ!」
俺が挑む話どこいった……!?
もう滅茶苦茶である。
デヴァスはひどく困り果てた顔をしていたが、と、そこで肩に乗っていた子竜のサニアが「あぎゃぎゃ!」と騒ぎ出した。
そして次の瞬間だ。
「え? あれ?」
デヴァスの体が仄かに光り始め――
「ちょ、何が……!?」
やがては目映い閃光となった。
あまりの眩しさに目を瞑る。
そして再び目を開いたとき、お父さん組の頭上には金色の光りを纏う竜――デヴァスの姿があった。
すごく強そうだ。
が――
「なんじゃこりゃぁぁ――――ッ!?」
デヴァスにとってはそんなことどうでもよく、ただただ驚きの声を上げる。
たぶんサニアがデヴァスに取り憑いてパワーアップさせたのだと思うが……。
「おおぉ! デヴァスすごいことになったな!」
「やったわね! これでどんな敵が攻めてきても大丈夫よ!」
デヴァスの状態にティアウルとミーネは大喜びだ。
「どんな敵もって、いまさらいったい何と戦えっていうんです!?」
しかし当のデヴァスは困惑するばかり。
そうだな、裏ボス倒して最強の剣を手に入れた、みたいな状態だからな。
使いどころが無い。
うちの戦力が無駄に拡充されただけだ。
酔っぱらいたちの暴走が、まさかこんな展開になるとは……。
「い、いったい何が始まるんです……!?」
「戦よ!」
さすがに驚いたらしいイールの問いに、ミーネが簡潔に答える。
「待った待った! ここで対抗すると、ホント収拾つかなくなるから!」
慌てて意気込むミーネをなだめ、シャンセルとリオにも落ち着いてくれとお願いする。
何しろ相手は泥酔している。
ここで変に運動させてしまえば、たぶん「オロロロロ……」とイールにおやつを与える結果になるだろう。
せっかくお祝いに来てくれたのだ、恥を掻かせるのは忍びない。今は平気だとしても、きっとあとで死にたくなるだろうから。
「デヴァスもさ! もう戻ってもいいよ!」
「それが戻れないのですが!」
「あれぇ!?」
どういうことだ。
サニアが戻るのを邪魔しているのか?
ちょっとサニアと話をしようかと思ったところ、ジェミナがこっちに駆け寄ってきて言う。
「サニア、飛びたがってる。デヴァスと、たくさん」
「あー、そういうことか。じゃあ満足するまでデヴァスはあのまんまなの? でもここで飛び回るのはな……」
俺は少し考え、それからシャロにお願いする。
「シャロ、悪いんだけどデヴァスをヨルドまで送ってあげてもらえる? あそこの上空なら好きなだけ飛び回っても平気だろうから」
「うむ、わかった」
「じゃあデヴァス、向こうでサニアが満足するまでつきあってやってくれ! 人の姿に戻れるようになったら、あっちに残してある精霊門で戻ってくればいいから!」
「わかりましたー!」
こうしてデヴァスはシャロのぶっ飛ばし転移により、古代都市ヨルドへと送られる。
よし、あとは酔っぱらいたちをどうするか、であったが――
「ちょっとあなた! めでたいからって羽目を外しすぎよ! いい加減にしなさい!」
見かねたレウラーナ母さんが出て行って、地に伏しているドラ父さんを叱り始める。
「い、いや、待っちぇくれ……、ここは父ちょしての威厳をだな――」
ドラ父さんは何とか取り繕おうとするが、レウラーナ母さんはそれ以上ドラ父さんが言い訳するのを許さなかった。
どごっ――、と。
「ほげぇ!」
レウラーナ母さんがドラ父さんの顔面を蹴っ飛ばす。
相当の威力だったのだろう、その勢いでドラ父さんの顔が弾かれて大きく逸れ、ついでに巨体がずるっと地面を滑った。
「それだけ酔っぱらってたら威厳も何もないでしょ! やるなら素面の時にやりなさい、素面のときに!」
「は……、はい……!」
レウラーナ母さんは大変な剣幕であり、叱られているのはドラ父さんだというのに、近くにいた酔っぱらい三名もすっかり酔いが醒めてしまったらしく神妙な顔になっていた。ウォーンズ父さんに至っては尻尾が萎れて巻いてしまっている。
平気なのは夢の世界に旅立ったうちの父さんだけだった。
△◆▽
酔っぱらいたちの騒ぎが鎮静したことをきっかけに、ようやく宴会はお開きという流れになった。
しかしほっとしたのもつかの間、今度は酔っぱらいたちをどう送るかというしょうもない問題が立ちはだかる。
まあそこは屋敷の警備をしている闘士たちを呼んできて順に送らせることにしたのだが、困ったのはドラ父さんだ。
「うむぅ……、人の姿にもじょれん……、なじぇか……」
まず間違いなく酔いすぎが原因だと思うが、このままでは埒があかなかったため、ドラ父さんだけはシャロが空間魔術で竜皇国王宮前の広場にぶっ飛ばした。
あと、自分は平気だと言い張る人もまた扱いに困る。
「儂はまだ動けるにょでな、面倒はかけしゃせんよ。ザストーラは儂が負ぶってゆこう!」
「いや危ない、危ないですから」
「大丈夫、心配はいりゃん!」
うん、まったく信用できないな。
「ミーネー! ちょっとお爺さん説得してー!」
「待って! 今いいところなの!」
そう返してきたミーネが何をしているかと言うと、ぐっすりお休み中のアズ父さんのお腹に子猫のミアを乗せ、リビラと一緒になってデヴァスのように精霊合体するかどうか見守っていた。
「無理だって! たぶん友好度みたいなのが足りないから!」
「そうかしら?」
「そうだよ、サニアくらい懐いてないと。だからほら、お爺さんを!」
「仕方ないわね……、じゃあお爺さま、勝負よ!」
「むぅ、来るかミーネよ!」
何で戦おうとするんだと疑問には思うが、ともかく足止めしてくれるならそれでいい。
あと他は……、まあ問題は無いようだな。
ヴィルジオはまだ大福だが、みんなはそれぞれお祝いに来てくれた相手にお見送りの挨拶をしている。
やれやれ、これでやっと騒ぎも終わりのようだ。
さすがに正式な挨拶に伺ったときにはこんな混沌としたことにはならないとは思うが……、それでもちょっと不安は残る。
まあ、その時はその時でなんとか頑張ろう。
頑張ろう。
次回はまったくの未定……!
何か書けたら投稿しますので、その時はまたよろしくお願いします。
※脱字の修正をしました。
ありがとうございます。
2020/01/19
※誤字脱字の修正をしました。
ありがとうございます。
2020/01/20




