第629話 14歳(冬)…魔境ビウロットの取材(6/6)
目的が魔境体験から瘴気浄化に切り替わった魔境滞在四日目。
探索隊と別れ、精霊便でプチクマと新米精霊たちを屋敷へ送ったあと、おれたちはデヴァスの背に乗り、ノーネの案内によって問題となっている魔境の中心部へと向かった。
他の妖精たちは妖精門で一足先に現場へ行っており、これにはうちの喧しいのも含まれる。
「ね? ね? 変でしょ? 普通の森と違うでしょ?」
「んだな。魔境ってこんなことになってんのか」
上から見ると凄いんだから、とミーネが言っていた通り、上空から眺める魔境の景色は所々に極彩色な植物の群生地があるせいで緑の絨毯というわけにはいかず、異様なまだら模様になっている。
やがて、そんなまだらな絨毯に空いている穴が見えてきた。
「あれが問題の場所よ。手前の、ほら、あの辺りに下りてね」
ノーネの指示に従い、デヴァスは瘴気の漂う広場を避け、その手前に下り立った。
そこにはわさーっと妖精たちが集まっており、うちの連中がどこに混ざっているか、とてもではないが捜し出せないくらいだった。
群衆に紛れた、赤白縞模様の服着た眼鏡野郎を捜し出すよりも難しいと思われる。
「あなたが穢れを祓ってくれるのね!」
「人にしてはやるじゃない!」
「ねえねえ、あなたの名前はー?」
「おい馬鹿それは聞くな!」
あ、ピネ見つけた。
「どうかしら、こんな状況なんだけど……」
ノーネに促され、すぐ目の前に広がる広場を眺める。
黒い霧――瘴気が地表を覆っており、その様子はドライアイスで冷やされた水蒸気を見ているようだった。
「昔はここにも木々が生い茂っていたのよ? でも穢れにやられて枯れてしまったの。枯れ木すら残っていないのは、ボロボロに朽ちて崩れてしまったからよ。何もかも食い尽くす。だからネズミ」
「なるほどな」
ネズミという名称の由来を聞いたあと、改めて広場を観察する。
「婿殿、どうじゃろうか? きついか?」
「これくらいなら無理する必要はないよ」
と、おれはさっそく黒雷をぶっ放す。
範囲にのみ重点を置いた黒雷であったが、それでも地表を覆う瘴気は触れた端から浄化されていき、ものの数分できれいさっぱり片付いてキラキラとした細かな粒子――精霊へと転じる。
「こ、これは……、凄いわね!」
ノーネが言うと、それを皮切りに他の妖精たちもおれを褒めたり穢れが消えたことを素直に喜んだりできゃいきゃい声を上げ始めた。
「へへっ、どーよどーよ! すげーだろ!」
なんでピネさんが偉そうなんですかねぇ……。
まあピネは置いといて、まずはここの異変が落ち着いたかどうかの確認をすべきだったが――、残念、異変は収まってはいなかった。
確かに地表は浄化されたが、すぐに地中から瘴気が滲み出してきたのである。
「ねえねえ、なんか勢いがどんどん凄くなってない?」
「んだな」
ミーネから指摘を受けるまでもなく、もう誰の目にも明らかなほど瘴気の滲み出す勢いは増していった。
今やぐらぐらと沸騰した鍋から立ち上る水蒸気のような勢いだ。
「地表のは上澄みじゃったようじゃの」
「これまではただ溜まっているだけだったのが、おれがちょっかいかけたことで騒ぎ出したか」
この辺りはやはりスナークの群れと同じか。
自分たちを殺せる者の出現に、一気に指向性を持った。
つまりおれ目掛けて殺到してくる。
これは……、多少無理はしても一気に片付けるべきか?
そう考えたところ、ぷに、とシアに指で頬を押される。
「なんじゃい」
「ここは強引にでも片付けようかって顔してたもんで」
「なぬ? 婿殿、わしが言えたことではないが、それでも言わせておくれ。無理はいかん。先ほどと同じく、無理の無い程度でな」
「それだと押し負けるかも……」
「では私たちが抑えましょう」
そう言ってきたのはノーネだ。
「できるのか?」
「やってみせるわ。みんな、囲むわよ! さすがにきついと思うけどこの人が穢れを浄化してくれる。大変なのは最初だけだから!」
はーい、と魔境の妖精たちが散り、間隔を置いて広場を囲む輪になろうとするが……、ちょっとだけ足りない。
するとノーネはピネたちに協力を求めた。
「貴方たちも参加して!」
「あたしらも!? いや、そういうの得意じゃねえけど……」
「得意じゃなくても参加して! ほらほら! 綻びになるならそれはそれでちょうどいいわ! この人たちの正面は貴方たちね!」
「え? それあたしら危ねえやつじゃね!?」
乗り気でないピネだったが、そこでミーネが言う。
「大丈夫よ、固まって襲ってきたら私たちが守るから!」
「そ、そう? 頼むぜ?」
腰が引けていたピネも渋々動き、他の面々もおっかなびっくりではあるが妖精の輪に参加。
こうして状況は皆で協力しての浄化作戦となり、おれは引き続き黒雷でもって瘴気を浄化。
妖精たちは瘴気が周囲に散るのを防ぎ、瘴気が集まって弱スナーク化して襲ってくるものは金銀赤とシャロが食い止める。
この作戦は上手く行き、一時はヤバいかと思われた状況も二十分もしないうちに沈静化することができた。
「よし、これで最後っと!」
残った最後の弱スナークを浄化。
もう瘴気が滲みだしてくることもなく、これで魔境ビウロットの異変は解決できた。
と思ったとき――
「あ、まだ一体いるわ」
安堵もつかの間、ミーネが指し示す方向――この広場のど真ん中にぽつりと点のように小さな黒い塊が浮かび上がった。
ならあれを浄化して本当に最後、と黒雷を放とうとしたとき――
「――チュウ、チュチュチュッ、チュウ――」
スナークが鳴いた。
ネズミ?
まだ個としての存在が保たれているとなればそれは――
「バンダースナッチか!?」
即座に強めの黒雷をぶっ放す。
黒雷は命中した。
が、浄化にまでは至らない。
あ、いや、それでもまったく効果がないわけではなく、スナークは苦しむようにぐにゃぐにゃと形を変える。
「おいおい、バンダーなんとかって確かヤベエ奴じゃねえ!? あれだろ!? バスカーとかピスカの元だろ!?」
ピネが慌てて聞いてくる。
「あいつも覇種だったかどうかはわからんが、個性を残している強個体なのは事実だ! 逃がさないように頼む!」
「頼むって……、まあ頑張るよ!? 頑張るけど無理なもんは無理だと思うぜ!? さっさとなんとかしてくれ!」
「努力する!」
これは多少無理をする必要があるか……?
「ひとまず私が抑えるわ!」
「あ、おともしまーす!」
すぐにミーネが飛びだし、続いたシアは早々にミーネを追い越していく。
「あ、ちょ! シア! もー、ずるいー!」
「いやずるくはないでしょう!?」
危機感など微塵も感じていないのでは、と思える二人の様子に、待機するシャロはちょっと唖然としている。
「凄いのう……。あんなもの、下手せんでも災害級なのじゃが、いつも通りとは。慣れておるということなのじゃろうが……、わしからすれば信じられん話じゃ」
「まあそこは最終的に彼がどうにかしてくれるという信頼あってのものだろう。どうだ、『スナーク狩り』殿、やれるか? きついならそう正直に言ってくれ。なに、何か策が見つかるまで、私が残り抑え続けるから大丈夫だよ」
ロシャがおれを気遣って言う。
「感じからしてバスカヴィルやナスカほどではないようなので、そこまで無理をする必要はないと思います。ただどれくらいの攻撃をしたらいいのか、いまいちわからないのが……」
単純な黒雷では浄化しきれないものの、簒奪のバックルを使用して挑まなければならないほどでもない。
ってか神の恩恵を使ってしまうのは、現段階では自殺行為。
皆に内緒でいざという時のための対策を始めているが、実現にはまだもう少し時間がかかる。
今回は極端な無理をせず、強個体のスナークを浄化するという初めての試みになるだろう。
さて、どうしたものか。
幸いなことに、あのバンダースナッチ――面倒なのでネズミッチと呼ぶが、奴は犬や鳥ほどの脅威は無いようでミーネとシアだけで相手ができている。
いや、相手が出来ていると言うか……、遊ばれている?
「ああもう! ちょろちょろ逃げないの! 当たらないでしょ!」
「早っ! これっ、凄くやりにくいんですけど!」
やたら素早いネズミッチが不規則に逃げ回るせいで、二人はまだまともに攻撃を当てることができないでいる。
あれだと黒雷を当てるのもちょっと難しい。
出現時に当てられたのは、タイミングが良かっただけか。
「これは……、どうすっかな……」
避けようの無い高出力の範囲攻撃は無理をする必要がある。
しかしこれは出来ない。
アレサとシャロがめっちゃ心配そうな目で見てくるし……。
となると出来そうなのは――、アレか。
あんまりやりたくないけど、背に腹はかえられない。
「よし、じゃあちょっと行ってくる」
「婿殿!?」
「猊下、でしたら私も――」
「ああいや、ちょっと離れていてもらいたいから、そのままで。大丈夫だよ、たぶん何とかなるし。おれで何ともならかなった場合は、流れで何とかしてもらうから」
心配そうなシャロとアレサにそう告げ、おれは追いかけっこ広場と化している妖精たちの輪の内側へ入っていく。
「おーい! 二人ともそこまでで! あとは任せてくれ!」
「あいさー!」
とシアはすぐに応じたが――
「まだよ! まだ一発も当ててないの! 当てるまで待って!」
「おまえ目的変わってんじゃねえか! いいから追いかけるのをやめろって! やめないならおれたちは早めの昼食にして、おまえは一発当てるまで食事抜きにすんぞ!」
「はい、やめたわ!」
諦め悪くネズミッチを追いかけていたミーネがピタッと動きを止める。
急に攻撃がやんだことでネズミッチは訝しむようにふよふよ宙に留まっていたが――
「……チュー――、ヂュッ!」
突如、凄い勢いでおれ目掛けて突撃してきた。
しかしこれは好都合。
むしろ来てくれなかったらどうしようかと思った。
「一瞬だけ力を貸せ」
軽く右手を挙げて呼びかける。
その呼びかけに――
『よかろう』
応えるは仮面。
右手に出現した仮面を撫でるようにして顔に被ると、おれの服はオーク仮面のそれへと置き換わる。
即座に〈針仕事の向こう側〉と〈魔女の滅多打ち〉を使用。
目前に迫ったネズミッチの動きが遅く見えるようになり、おれは躱しざま――
「忌まわしくも尊き神聖!」
瞬間的――ほんの一瞬だけ、鎌を思い描きながら左手に黒雷を圧縮放出。
形作られる黒き鎌。
ネズミッチを迎え撃つように――振り抜く。
「ヂュヂュゥ――――――ッ!」
振り抜いたところで黒雷をストップ、仮面も解除。
変身から解除まで、時間にすれば五秒程度だろう。
黒鎌に斬りつけられたネズミッチは、バチバチとまとわりつく黒雷に蝕まれて悶えていたが……、やがては大人しくなり、ぶわっと黒い色が蒸発するように消える。
そしてぽわんとした光の玉と化した。
「ちょっと小さいな」
光の玉はバスカーやピスカよりも小さめ。
こいつも獣の姿になれるのだろうか?
ひとまずネズミ……、はちょっとあれなので、同じ齧歯類ということでハムスターをイメージしてみた。
ありきたりだがゴールデンハムスターである。
色は全体が黄色いやつ。
いや黄色でなくて正確には杏色なのだが。
「ちゅう、ちゅちゅちゅ、ちゅー」
結果、おれの目の前にはイメージ通りのハムスターがふよふよと浮かぶことになった。
なんか鳴き声はネズミなのだが……、まあいいか。
「あら可愛い」
さっそくミーネがネズミッチを捕まえる。
「この子、名前は何にするの?」
「名前……」
ネズミッチではあれか。
なら……、そうだな、ハムスターにあやかって……。
「ハスターにしようか」
「ハスターね。こんにちはハスター」
「ちゅー」
バスカーやピスカとは違っておっとりな感じである。
そんなことを思っていると、シアがあきれたように呟いた。
「また無駄に強力そうな名前を……」
「ん……? あ、あー、そうか」
言われて気がついた。
ハスター。
風に関係する旧支配者、名状しがたいもの、邪悪の皇太子……。
確かに無駄に強力そうだった。
△◆▽
瘴気が浄化できたことで、魔境ビウロットの中心部はただの更地になった。
ひと休みしたあと、ノーネたちとこれからのことを話し合う。
まずラーセッタとの絶縁状態は解消、これはおれたちが戻った時に伝えればいいだろう。
それからハスターをこの地の守護者として置くこと。
うちに連れ帰ってもいいが、ここに留まっていたわけだし、ならこのままこの地を守る精霊になってはどうかと考えたのだ。
「頑張ってくれ」
「ちゅ!」
やる気はあるようだ。
あとはまた瘴気が出てきた場合のことを考え、すぐ来られるよう精霊門をここに置くことなどである。
「は? 貴方……、シャーロットなの?」
「うむ、そうなのじゃ。すまんのう」
ようやくシャロは謝ることが出来た。
問題が解決した後だからだろう、妖精たちからそこまで責められることもなかった。他には解決の鍵となったおれの取りなしがあったというのもある。あの木がどのような役割を担っていたかははっきりとしないため、場合によっては伐ったからこの程度ですんだのかもしれないと言う話だ。
ともあれ、用意してあった件の苗木はこの場所に植えることに決まる。
まずシャロが更地を耕し、周辺から腐葉土を運んで環境を整え、そこに妖精たちが苗木を運んでくる。
その間、特にすることの無いおれたちは休憩だ。
「ちゅうちゅう?」
「ちゅー?」
「ちゅーちゅー」
「ちゅぅ、ちゅうちゅう、ちゅぅー」
金銀赤はふよふよ浮かぶハスターと睨めっこしながら、ずっとちゅうちゅう言い合っている。
見ていると気が抜ける。
やがて作業が終わったところで、シャロが精霊門を設置。
おれたちは一度屋敷に戻り、正式には明日帰還することを報告。
屋敷の皆にこれから魔境の妖精たちとちょっと宴をするよ、と言ったところ、みんなごそっとこっちに来た。
「ねずみさん! ねずみさん!」
「ちゅー!」
セレスがさっそくハスターを頭に乗せてはしゃいでいる。
さっきまでセレスの頭に乗っかっていたピヨは近くをふよふよ。
「ぴよー」
「切ない、って言ってる」
ピヨの代弁するのはジェミナだ。
定位置であったセレスの頭の上を新参者に取られて心穏やかではないらしい。
あと、ネビアが尻尾をぶんぶんさせてにゃごにゃご言っている。
ハスターを狙っているようだが……、ピヨにはまったく敵わなかったのに、懲りない奴だ。
その後、苗木を囲んでの宴が行われた。
妖精たちは魔境で採取できる珍しい果実などを用意し、おれたちの方は料理とお菓子を用意した。
これが思いのほか大騒ぎとなる。
妖精たちはこれまでずっと瘴気の対処に追われていた。
それがようやく片が付いた今、騒がずにはいられないらしく、日が暮れてからも妖精たちは陽気にはしゃぎ回っていた。
生まれたての精霊たちが明かりとなり、その中を妖精たちがはしゃいでいる様子はこれまた幻想的な光景である。
「スナークが瘴気領域外に突如出現するなど、わしの頃にはなかった話じゃ。ロシャ、わしが墓に篭もっておる間、このような出来事は他にもあったか?」
「少なくとも私は知らない。たまたまなのか、それとも大陸がいよいよおかしくなり始めたのか。ともかく冒険者ギルドを通じて各地の魔境や迷宮に注意を呼びかけておくよ」
「それが良いじゃろうな……」
宴の中にあって、シャロはロシャと今回の異変について話し合っていた。
スナークが各地に出没するようになったら大問題だからな。
「ところで婿殿、一瞬しか見えなんだのじゃが……、あれがオーク仮面なんじゃろう? そのうちよく見せてくれんか?」
「そ、それはちょっと……」
以前よりは抵抗が無くなったとは言え、意味も無くアレを使うのは避けたいところ。
「そうか、それは残念じゃ」
食い下がろうとはせず、シャロは大人しく引き下がった。
それからしばし沈黙があり、やがてぽつりと言う。
「今回のことはすまなんだ」
おっと、シャロはまだ気にしていたのか。
おれとしては今回の経験、スナークの暴争時に応用できるのではないかと考えているので、結果的には運が良かったと思っている。
無理して一気に浄化するのではなく、おれを信頼して命を預けてくれる人々に協力してもらいながら時間を掛けて浄化、そしてバンダースナッチは仮面の力を借りての短期決戦というやり方だ。
しかしこれを説明しても、シャロは気にしたままだろう。
「んー、昔……」
「うん?」
「昔、シャロは色々な問題を解決してきただろう?」
「まあ色々とのう」
「今回はおれがそういう役だったってことだよ」
「うむ……」
シャロはちょっと困ったように黙り込んだが、やがて少し照れたように言う。
「良いことではないのじゃが……、こうして誰かがかばってくれるのは嬉しいものじゃな。わしはこれからも何かと婿殿に惚れ直していくんじゃろ――」
「はいはーい、シャロさーん、そろそろお休みの時間ですよー」
いつの間にか接近してきていたシアがシャロをひょいっと抱えあげる。
「こ、こりゃ、今大事なところなんじゃ! 変に子供扱い――」
「てい!」
「あうっ」
「あらー、シャロさんぐっすりお休みですねー。では私はシャロさんを寝かせてきますのでー」
ぬけぬけと言い放ち、シアはシャロを抱えて精霊門に向かう。
仲良くなって遠慮が無くなってきたのか、それとも雑に扱うようになってきたのか、判断が難しいところだ。
△◆▽
翌日の昼頃、おれたちはデヴァスに乗って魔境都市ラーセッタへと帰還した。
思ったよりも解決が早かったので、これは先に帰した探索隊よりも先に到着すると考えていたが、どうやら探索隊の皆さん、夜を徹しての強行軍を行ったらしく朝方にラーセッタへ帰還して報告を済ませていた。
冒険者ギルドとしては、ビウロットの危機を知らされて、その数時間後に解決を知らされるという状態である。急展開すぎて支店長はちょっと戸惑っているようだったが、めでたい話なのでもちろん文句などあるわけもない。
スナークに関しては情報封鎖の対象となったが、妖精については外部に知らされ、探索者の皆さんに感謝された。
また取材に来ると思うので、その時はよろしくと言っておく。
こうして今回の取材旅行は幕を閉じた。
想定外の事態が起きたが、それはまあいつものこと。
魔境探検が中途半端になったのは残念だが、写生のためにこれから折を見て何度も行うことになるので焦る必要は無い。
今回のことでラーセッタの冒険者ギルドや探索者がより協力的になり、さらに魔境に住む妖精たちも助けてくれるので、次からの取材はずっとやりやすくなると思われる。
「うぢゅー」
あと、屋敷にネズミが出没するようになった。
※誤字脱字の修正をしました。
ありがとうございます。
2019/05/31
※文章の修正をしました。
ありがとうございます。
2019/06/04
※脱字の修正をしました。
ありがとうございます。
2021/05/11




