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003 『設定』

『設定』


「背丈は百六十センチ程で、男子としては小柄な方。髪色は黒で、顔立ちは悪くはないけど、凛々しいというより、童顔で中性的。声もあまり低くはないわね……」


「あのー、それって、もしかして僕のことですか?」


こちらを見つめて、そんなことを呟きながら、先輩が紙に何かを書き込んでいる。


「えぇ、君についてまとめているところよ。よし、見た目はこんなところね」


「見た目は、ってそれ以外に何を書くんですか」


「他にも色々あるわよ、性格や趣味、立場や経緯とか」


「はぁ。しかしなんでまた、僕のことなんかまとめてるんです?」


こんな風に、人に自分のことを評価されるのは結構気恥ずかしいものがあるんだけど。


「君は世界創作理論って知ってるかしら?」


「いえ、なんですそれ?」


「簡単に言えば、この世界が誰かの創った物語で、私達は設定に従う登場人物という考え方よ」


「なんとなくは分かりましたけど、それがなんで僕のことをまとめることに繋がるんですか?」


「この理論を考えるには、実例が必要だけど、自分を客観的にまとめるのは無理でしょう」


 毎度ながらよく分からないことをやるなぁ、この人。


「調度いいわ、君が私のことをまとめてちょうだい、ほら」


「まぁやることもないですし、いいですけど。えーと、なになに」


 先輩から紙を受け取り、その項目に目を通しながら記入していく。

 まずは『見た目』。背は、かなり低めで百四十センチ強、胸は少し控えめ、細くて色白なこともあって華奢な印象、長い黒髪で細長の目、小柄だけど顔立ちは可愛いというより綺麗系かな。


 『性格』は、……よくわからない。とりあえず、人をからかったりするのが好きな印象。あと、なにかと仮定の話とか、思考実験的なものが好きみたいで、よく僕もつき合わされる。


 『関係』は部活の先輩後輩の関係だ。けど何のこだわりなのか、名前は教えてもらってない。本人曰く、そのほうが面白いから、らしいけど色々不便なのでそろそろ教えてほしい。


 最後の項目は、『どう思っているか』。さて、僕は先輩をどう思っているんだろう?


 色々強引だし、変な人だ。けど、一緒にいて心地いい。尊敬できるかどうかは別だけど。こうして毎回部活に参加しているんだし、僕は結構この変な先輩を気に入ってるんだろう。


「よし、書きあがったようね。さて、私は君にどんな風に思われてるのかしら」


 書き終わると同時、見計らったような先輩に紙を奪われた。彼女の顔は満面の笑みである。


「あっ、もしかして、最初からそれが目的だったんですか!?」


「ふふっ、こないだの心理テストのおかえしよ。そもそも世界創作理論なんて存在しないもの」


 つまりは手の込んだ意趣返しだったわけだ。僕をからかう為に、ここまでやるとは……。


毎日更新しようとしたのに、結局色々忙しくてぎりぎりになってしまったorz


けど、何とかセーフということで。

いやまぁ、一切のポイントないし、読んでる人がいるかどうかも不明なんですがね。


まとりあえず、下半身の方さっさと続きをかかないと。

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