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030 『文化』

『文化』


「ねぇ文化って、何だと思う?」


「またいきなり広すぎる質問しますね。文化、と言われましても色々ありすぎますよ」


 一口に文化と言われても、意味が広すぎる上に、何をどう答えればいいのか分からない。


「そうね、なら質問を変えるわ。文化的なことといえば、例えば何があるかしら?」


「文化的なこと……。うーん、そうですね、何かの研究発表とか伝統芸能とかですかね?」


 『文化的』という言葉の本当の意味は正直なところよく分からない。けれど、なんとなくだけれど研究や伝統芸というものは文化的なイメージがある。


「えぇ、そういったものが文化的なことだと私も思うわ。じゃあ更に聞くけれど、屋台や飲食店の真似事に、ゲームなどして騒いで楽しむだけの行事は文化的と言えるのかしら?」


「それだと、あんまり文化的じゃないように感じますね。というか、それ文化祭のことですか?」


「よく分かったわね。実は私、『文化祭』という呼び方が嫌いなのよ。ほとんど文化的な活動をしないのだから、『学園祭』とかに変えるべきだと思うのよ」


「それは流石に一介の学生には難しいんじゃないですかねぇ」


 なかなかに暴論である。この学校の文化祭はあまり文化的な内容ではないのかもしれないが、それはどこも似たようなものではないだろうか? 逆に文化的な方が珍しいような気もする。


「というか先輩、文化的じゃないと思うなら、僕らで文化的なことをやればいいんじゃないでしょうか? 確か、クラスだけじゃなくて部活でも文化祭には参加できるはずですよ」


 文化的でないことを嘆くならば、自ら文化的な活動を起こせばいいのではないのだろうか。


「なるほど、それは盲点だったわ。それじゃあ、私達で出来る文化的な内容を考えましょう」


「やっぱり部活として参加するなら、その活動に合ったものがいいと思うんですが、僕じゃうちの部らしい内容は思いつけそうにないです。先輩は、なにか良さそうな案ないですか?」


 ある程度は慣れてきたといっても、かてい部らしい内容を考えるのはまだ僕には難しい。


「そうね、じゃあ『もしも』を考えてみるのはどうかしら?」


「『もしも』を考える? どういう言う意味ですか? ちょっと、よく分からないです……」


「例えば、『織田信長が死ななかったら』『恐竜が滅ばなかったとしたら』『地球の重力が十分の一なら』、みたいなもしもの話を歴史や科学を鑑みて想定し、資料を作って展示するのよ」


「確かに、それならカテイ部らしいですし、文化的な内容ですね」


 地味だけど、という感想は心のうちにしまっておく。案を出さない僕が言えたことではない。


「ただまぁ一つ問題があるわ」


「なんですか、問題って? 別に問題なんてない気がしますけど?」


「文化祭の参加申請って、もうとっくに締め切ってる筈よ。だからこの案は、来年に持越しね」


 こうして、来年の文化祭への参加内容が決まったのだった。


また、予約を忘れたという。orz

すみませんでした……。


そんなわけで、遅ればせながら更新です。


文化祭についてのなんか。

正直、文化祭って何処が文化なんだろう、と思ったり。

最近は●●祭とか、学祭とかにしてるとこも在るとは思うけれど、結局文化祭、という文章イメージは根付いてると思うのですよね。


では、次回はちゃんと今日の夕方に更新しますのでよろしくお願いいたします。

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