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024 『幼女』

『幼女』


「ねぇ君ってロリコンなの?」


「いきなりなにを言い出すんですか。僕はそんな趣味はありませんよ……」


 先輩が唐突なのはいつものことだが、まさかいきなりロリコン疑惑をかけられるとは。今までも、何回かいわれなくそういう扱いをされたことはあるけれど。


「だって、さっきからずっと窓の外を見ているじゃない。中等部の生徒が練習している校庭を」


「それは強引過ぎです。外を見ているだけで、そんなこと言われたら堪りませんよ」


 単に窓の外を見ているだけでロリコン認定するのは勘弁して欲しい。確かに中等部の練習風景を見ていたのは事実だが、別にそういう目で見ていたわけじゃない。


「あぁなるほど、確かに見ているとは言っても女子とは限らなかったわね。……うん、なるほど、相手にもよるけど君ならそれもアリだと思うわ、私は」


「なに考えてるか知りません、というか知りたくありませんが、その想像は違いますからね」


「なんだ、つまらないわね。けど、それなら何で校庭を見ていたのかしら?」


「いや、もうそろそろ体育祭なんだなって思いまして。それと高等部と違って、中等部はわざわざ放課後に練習とかもするんだなと。見た感じ、かなり意欲もあるみたいですし」


 部室の窓から見える中等部の校庭では綱引きやムカデ競争など、競技の練習に励む生徒達の姿が窺えた。けれど、同じ日に体育祭のある筈の高等部ではそんなこと一切行われていない。


「中等部は本格的な部活がないから、体育行事は貴重なのよ。部活がない分、校庭も放課後は自由に使えるしね。あと意欲の高さは、自由参加でやる気のない生徒はすぐに帰ってるからよ」


「なるほど、色々事情があるんですか。それじゃあ、うちの妹はさっさと帰ったくちですかね」


 実は妹がいないか、探していたのだ。校庭を見回してもそれらしい姿がなかったし、もう帰ったということだろう。しかし、あいつなら寧ろ嬉々として参加すると思ったのだけれど。


「そう、君はシスコンだったわね。そういえば、この前はちゃんと仲直りできたの?」


「シスコンって……。そんなんじゃないですよ、別に仲が悪いわけではないですけど。後、喧嘩のほうはおかげさまで話し合って解決できました、ありがとうございます」


 あの後、家で妹と話し合いをしたのだ。予想外なことに、先輩の言ったとおり僕の無茶を心配しての怒りだったらしい。今後はあまり危ないことはしないことで許してもらえた。


「うぅん、私から見れば十分にシスコンだと思うのだけれど」


「はぁ、どうあっても先輩はそういう方向に持っていきたいんですね……」


「けど、シスコンはいいけどロリコンは駄目よ。中等部三年なら問題ないけれど、それ以下と付き合うのは軽蔑するわ。後、個人的意見だけれど君は同年や年上も合わないと思うわね」


「いや、それって一つ下以外と付き合うなっていうんですか? 横暴すぎません?」


 そして見た目が中等部な先輩は、セーフかアウト、そのどちらに含まれるのだろうか?


主人公ロリコン疑惑!

そして、ここにきて主人公に妹がいることが公に。

いやまぁ、そもそも話の中で僅かに話題にあがったりはしてた気もしますが。


……結局登場人物は基本的に先輩と僕だけなんですがね。


まぁ妹も、そのうち、いずれは登場する……はずです。



では、次回もよろしくお願いいたします。

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