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最終回。考え直しました。マジで。

 文章力を考えるにあたって、真理に近い体験を致しました。

 これが答えに近いという思いに至ったため、唐突の最終回になります。

 藤原の住むマンションに外国人が住むようになりました。

 彼らは日本語がかなり不自由なようで、早速トラブルなどを起こしています。

 それは仕方ないことです。

 相手は日本の慣習を知らないのですから。


 トラブルはよくある事でゴミ出しのトラブルです。

 彼らはゴミを出す時にゴミ袋の口をいい加減に結んでいるため、中身がこぼれてしまうのです。

 こぼれたゴミに蛆が混ざっていたのが問題になっています。

 確かに問題ですね。

 単純に汚なくて臭いですし管理人さんが困りますから。


 で、早速マンション理事会が貼り紙を作ったんですね。

 問題はその内容です。


 季節の挨拶から始まり、蛆が湧いたことを嘆き、蛆が湧かないようにしてくださいというものでした。日本人らしい遠回しな文章でした。


 ……これが外国人に伝わると思いますか?


 仮に英語や中国語で季節の挨拶などの『どうでもいい情報』満載の注意書きがあったとしましょう。

 読みますか?

 私なら読みません。

 重要情報でもスルーします。

 だって読む前に心が折れるもん。


 この貼り紙には複数の問題をいくつか分析しましょう。

 

 ・単純に可読性が低い。

 ・何が言いたいのかがわかりにくい

 ・そもそも相手に伝える気が無い


 第一に可読性の低さが問題です。


 まず季節の挨拶などの無駄な情報、つまりノイズが多くて情報への|閲覧保障性≪アクセシビリティ≫が低い文章です。

 簡単に言うと「ゴミのクチ縛れ」という重要な情報へアクセスできない文章でした。

 これは問題です。


 第二に一番重要なことが書いてありません。


 そもそも蛆が湧くのは問題ではないはずです。

 蛆が湧いたものはゴミ捨てができないとしたら、どうしろというのでしょう?

 大変不合理です。

 問題はゴミ袋の内容がこぼれた事です。

 つまり重要なことはは「ゴミ袋のクチを固く縛れ」というだけなのです。


 第三に遠回しに書いていますが、これは嫌われないような配慮や処世術でしょう。

 ですが、日本人へ向けた文章でしかないのです。

 外国人に徹底的に優しくありません。

 私は常に外国人に配慮すべきだと言いたいわけではありません。

 でも何かをやって欲しいのに相手に伝わらないやり方をするのは非論理的です。


 マンション理事会の思いが、彼ら外国人に伝わる日は果たしてやってくるのでしょうか?

 ちなみに貼り紙三回目です。

 今回も相変わらず遠回しです。

 手書きの汚い字で怒っていることだけは伝わるといった感じでした。


 で、それを見て思ったのです。

 「相手に伝わることが一番重要なんじゃね?」 って。

 今まで藤原はポエミーな文章がゴールだと思っていました。

 たとえなるべく比喩を使いリズム感を出すべきなのでは?

 ずっとそう思い込んでました。

 ですが……今回の件で思いました。


 伝えたい内容のピントがボケた意味のわからない文章読むのってすっげー辛い。


 覚えることや情報は最小限。

 なるべき論理的に。

 伝えるべきことはちゃんと脳に伝わる。


 これでいいのではないかと。


 そう思いました。

 比喩満載の美文などはそれができて初めて挑戦して良いステージなのだと。

 これを答えとしてこの作品を締めくくりたいと思います。


 ちなみに現在……藤原はこの後始末をさせられそうです。

 全力で回避したいと思います。

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