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番外編 チーレムを考える

『場を作るということ』


 ふと思うところがあり、エッセイを検索してたところ、


 俺的なろう攻略法 ~大人気小説の書き方~

 http://ncode.syosetu.com/n8601bh/


 というのを見つけました。

 チート&ハーレムいわゆるチーレムをネタにしたエッセイです。

 中身はそれ自体をネタにして批判的なもので賛否両論あると思います。

 ですが、重要なのはこのエッセイの投稿は2012年なんですね。


 その頃からランキングは今と同じ傾向だったことがよくわかります。

 あ、藤原は面白ければなんでもいい人なんで流行やランキングの傾向に不満は全くありませんよ。


 さて二年もこの傾向が続き、2014年の今や出版ラッシュのビッグウェーブが。

 凄いですねえ。

 そこで藤原は思ったんですよ。


 ネット小説はかつて出版社の人たちが忌み嫌い、海外のスター○レック二次創作サイトでもマナー違反とされている『チーレム』を商売として成功させた大きな変革だったのではと。

もしかすると、かつて口語体の小説が出現したときと同じ事が起こってるのかなあと。


 それに転生チーレムものって言われているほどダメダメじゃないんですよ。


 実は藤原、落語の偉い人が知人にいます。

 70代のそのお方は純文学とかも大好きなんです。

 で、よく戦後文学のお話を聞かせて頂いてます。

 他にも、人間性を疑われるようなコメディを書いてることを巧妙に隠蔽してアドバイスなども頂いております。

 焼き肉付きで。おごりで。(藤原は完全にダメ人間です)


 そのお方のとてもお気に入りの作家さんのお話を拝聴しました。

 と言っても、中身の話ではなく『我々の世代だけの小説だよな』っていう切ないお話でした。

 日本ペンクラブの会長もされていた作家さんなのですが、やはりその時代に青春を迎えた世代限定でうったえるものがあるのだそうです。

 そこで出てきたのが『共通認識』という単語。

 他の世代にはその小説の時代背景への『共通認識』がないから他の世代には理解が難しいとの事です。


 なるほどわからん。


 また「落語も小説も場面を作ることが大事なんだ」といつも仰られます。


 なるほど。

 『場面』というのは落語で話芸だけで、聴衆に情景を思い描かせることだと思われます。


「三島文学のように着物の皺まで描写するのか、それともあえて表現を抑えて想像力をかき立てるのか……」


 はいそっち側はリアルチートです。

 あーあーあーあーあーあー。きーこーえーなーいー。

 (精神的防御)


 そしてこう仰りました。

 

「昨今は江戸時代に対する『共通認識』や基本的な知識が揺らいでいるから場面が作れない」


 と。

 江戸時代のお話、特に落語だと言葉遊びやら当時の風習などの基本的知識を聞く方が要求されるのだそうです。

 それがテレビなどで時代劇が下火になり、江戸時代への知識も一般知識ではなくなった現代では注釈を入れないとストーリーを理解してもらえないのだそうです。

 かと言って一々注釈を入れているとリズムが失われてしまうとのことです。


 更に、

「時代劇は江戸時代の話ではなく時代劇時代という特殊な空間なんだ。時代考証が大事なのではなくみんなが江戸時代っぽいと思うことである『共通認識』が大事なんだ」


 とも言われました。


 確かに何百年も続いた時代なので前半と後半は別の時代ですね。

 そこを埋めるファンタジーが時代劇時代という『共通認識』な訳です。

 なるほど『共通認識』って『お約束』のことじゃん。


 では『転生チーレム』はどうでしょう?

 テンプレートなんて言葉があるくらい『お約束』で構成されています。

 剣と魔法のファンタジー。

 理不尽な強さ。(チート)

 無条件でモテる。(ハーレム)


 全てお約束ですので、『場』を作るのは非情に容易です。

 全て前提条件ですので。

 ツッコミを入れるのは粋じゃないですし。

 そう考えるとチーレムものはこれ以上ないくらい『場』を作っている優れた作品と言えるでしょう。


 さて、ここで『緑』を例にして考えてみましょう。

 テンプレートでしょうか?

 はい……藤原テンプレを理解していませんでした。

 完全に間違ってました。


 『緑』主人公が転生した理由。


 人類を救ったから。

 神の正体が敵に負けた周の親友だったから。


 はい。大間違いした。

 藤原は転生した理由を求めるという致命的なミスを犯していたのです。

 おまけにタイムリープ混ぜて複雑にしたという……


 ここでは『理由などない』もしくは『間違って殺しちゃったテヘペロ』が正解だったのです。


 時代劇を例に考えてみましょう。


もし暴れん坊将軍、八代将軍が


「初恋の人を悪代官に殺されたせいで以来復讐の鬼になった」


 だったら……


 どん引きです。

 正義の味方ではありません。


 つまりそのくらい私はルール違反をしたわけです。

 おまけに『鬱シナリオ書きゃいいんだろ? オラァッ!』など、なろうの『お約束』全てに反抗したわけです。(わざとではなく知らなかっただけです)


 ……藤原ガチでアホだ。


 今回のまとめ


 ・チーレムは一過性の現象ではなくすでに伝統

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