原点
結局、私が書き始めた原点ってなんなんだろう。
振り返って考えてみた時、それが少し気になった。
私が小説を書きだしたのは、中学校の頃。
文化祭で、何か出さないとという部長からの言葉で、考えていたパロディ小説を書きあげて、それを出すことにした。
その時、面白いという一言から、私は書くということへの快感を得た。
それが私の初めなのだろう。
昔から本ばかりを読み漁っていた。
暇があれば図書室にいたような人だ。
もっとも、それは中学校までで、高校では放送部でいろいろとしていたわけなのだが。
高校へ入ると、ノートを使って、いろいろと書き始めていた。
このころ書いた作品が、「惑星探求」である。
当時は、考えもせず、直感を頼りにして書き続けていたため、あまりにも荒唐無稽な作品が多い。
惑星探求シリーズからの一連のシリーズは、なろうに投稿し始める前の、初期の作品だ。
今見ても、懐かしく感じる。
このころの私は、ほとんどノンストップで書き続けていた。
今でも5冊ほどのノートに分けて書かれている。
それ以降の作品は、基本的には、パソコンで書かれたものになる。
ネタを考えるのは、授業の前後や、部活をしている時。
放送部にいた時には、高校生らしい作品で、大会へと出すことを一番にしていたから、高校を舞台としたものが多かった。
修学旅行や、授業中や、部活や、登下校の風景の大元は、高校の実体験や、友人の体験や、想像で書いていた。
今でも、中心となるのは実体験ではあるが、想像が多いということは変わっていない。
恋愛は特に、私が誰かと付き合うという経験をしたことがないからこそ、自分が理想としているような恋が、好きなように書けるのだろう。
私が経験したことは、できるかぎり経験通りに。
私が未経験なことは、想像通りに。
そんなふうに、私は書き続ける。