表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女のライナ  作者: あら あらさん
第三部 守り石の使い手とライナの使命
36/52

第三十六話 レイナの部屋

第三十六話 レイナの部屋


今は、深夜一時。


昼には魔女の飛び交う街も、この時間になると、暗く、静かな街になる。


私の部屋の窓から見える夜空には、たくさんの星が、キラキラとまたたいていた。


私がこんな時間帯に起きているのは、昨日、レイナからあんな話を聞いたからである。


私は金持ちの家庭にもらわれた。私はいままで普通の女の子として、暮らしてきた。でもレイナは…、ちがった。私達、姉妹だったのに…。普通に、一人の母親の子として、生まれてきたのに…。なぜ、二人いっしょにもらわれなかったのだろう。なぜ、私だけがめぐまれ、レイナはめぐまれなかったのだろう。でも、私にはどうしようもなかった。


そう考えると、私はねむれなかった。


暗い部屋に、チクタクと時計の音がひびいていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私はコンパクトBОXからリアルタイムパネルを取り出して、壁に貼り付けた。


めぐまれない過去を経験したレイナ。今はどんな生活を送っているのだろうか。


このパネルを使えば、レイナの生活をリアルタイムで見ることができる。


パネルにうつったレイナの生活は、とてもひどいものだった。


家はきたなくてぼろぼろ。レイナの部屋のカーテンはびりびり。ふとんはやぶけてつぎはぎがしてある。それでも、まだマシなほうだった。


きっと、ろくに魔法の使えない魔女に拾われたのだろう。


食事は、ロールパン一つ。おいしく、しっかり食べられるのは、学校だけだったのだ。


生活があまりにひどすぎて、私はショックだった。


私は、ふと貯金箱を見た。


毎月毎月、おこづかいを貯めていたのである。


私は貯金箱から星の石を全部取り出して、さいふにつめた。


そして、ほうきに乗り、街のデパートへとんでいった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私が向かったのは、まず、家具屋。


タンス、机、椅子、たな。ブラウンで統一して買った。


そして、真っ白なベット。きれいな掛け布団、まくらも買った。


次に、私は日用品のコーナーに行った。


あわい水色の女の子らしいカーテンとカーペットを買った。


最後は服屋に行って、たくさんの服を買った。


大量のふくろをかかえたまま、ほうきに乗って私は家に帰った。


私はむらさき色のツーシンを手にした。そして、目の前にある大量のふくろを見つめた。


実は、このツーシンはメールだけでなく、物も送れるのである。


私は、ツーシンで物を送るためにあるカメラアプリで、さっき買った物をパシャッと撮った。


送り先は、レイナ。私はポチッとОKボタンをおした。


「はぁ…。」


レイナのひどい生活を思い出して、私はためいきをついた。


私は、ベットに入った。レイナが少しでもいい生活ができれば…と思いながらー。


レイナの視点ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私は家に帰ってきた。


いつものように、さびたドアを開け、ぼろぼろの家に入った。


「あぁ…。」


私のこの家は、今日もぼろぼろだ。この家に帰ってきたとき、ゆかはつるつる、カーテンはやぶけていない、ふとんは真っ白。なんてことがあったらいいのに。私は今日も、ひそかにそう思うのであった。


どんよりとした気分の中、私は自分の部屋に入った。


ドアを開けたしゅんかん、私の目に飛び込んできたのは、きれいな、きれいな、”私の部屋”だった。


カーテンとカーペットはあわい水色。机、椅子、タンス、たなはブラウンで統一されていて、

私の部屋は、ナチュラルで女の子らしい感じになっている。


この部屋はすばらしい。カーテンはやぶれていないし、カーペットがしいてあって、前の冷たいゆかではない。机と椅子はがたがたしていないし、理想的な部屋だ。


私は、はっと思った。もしかしたら、これは夢かもしれない。


私は、ほほをつねってみた。


体に、ツーンといたみが走った。


そう、これは、夢ではなかった。


では、これは誰がやったのだろう。私は考えた。


お母さんか?でも、お母さんは言いたいことを話さずにはいられない性格だ。もし、お母さんがやったというのなら、私が帰ってしゅんかんに話し始めるだろう。それがお母さんではないのなら、さて、誰の仕業なのか?


ピロンピロンピロリン♪


私のツーシンが鳴った。


「《ライナ》からメールがとどきました。」


「レイナへ そんな生活、してるんだ…。家具、送っといた。少しでもいい生活、できるといいね。 ライナより」


それを読んだしゅんかん、私ははっとした。


この家具は、ライナから送られてきた物!!


私は少し、うれしかった。


そして、ツーシンに「ライナへ。家具、ありがとう。 レイナより」


と、入力した。



続く…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ