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魔女のライナ  作者: あら あらさん
第二部 二つの守り石
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第二十二話 アメジストと光るなぞの本

第二十二話 アメジストと光るなぞの本


「わー!ここはやっぱ気持ちいいなー。すずしいし、絶景だし。」


わたしは学校の屋根にすわっている。


ここはひんやりとした風がゆっくりとふいて、気持ちいい。わたしの一番のお気に入りスポットだ。


その時、屋根の先っぽのトンガった所がキラリと光った。


よく見てみるとむらさき色をした宝石、アメジストだった。


「うわぁ、キレイ!この石が学校を守ってるのかな。そういえば人間界の学校のほうにはラピスラズリがうめこまれてたっけ。とってもキレイだから、このままにしておこうっと。わー!授業開始3分前だぁ!急がなきゃ!!」


そう言って、わたしは下りていった。


アメジストがあやしくむらさきの光をはなった。


アメジストを見つけた日から三ヶ月後、ここは図書室。わたしは今、その中でも一番広い歴史コーナーにいる。コーナーとか言っても人間界の学校の体育館ぐらいはある。っていうか、余裕でこしてる。


まぁ、そんなことは置いといて。


わたしがなんでココにいるかって言うと…一学期末テストがあるからだ。このテストの結果で、二学期のクラスが決まる。やっぱり目標はAクラスだ。


で、そのテストは、魔法歴史、学校歴史、魔法体育、魔法音楽、魔法図工、魔法家庭、魔法科学、おまじない科をやる。その中でも強敵なのが歴史系。習ったことを使っても全然ダメ。解けないから。まぁ、その強敵に立ち向かうため図書室で勉強中。あのレイナより絶対良い点数とってやるから。


なので今、歴史の本を片っぱしから出して読んでる。次はあっちのあの本…


そう思いながら次に読む本を指で指したしゅん間!


その指の先にあった分厚い本がピカーとむらさき色に光った!


「うわっ!!何っこの本!」


光はすぐにやんだがとてもまぶしい光だった。すると、さっき光った分厚い本がどさっと落ちてきた。


まるでライナに「これを読め」と言っているように…


続く…。


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