表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女のライナ  作者: あら あらさん
第二部 二つの守り石
18/52

第十八話 新しい友達

第十八話 新しい友達


私は六級になった。


今日は、転校先の新しい学校に行く。


私はうきうき、るんるん♪としていた。


どんな感じかな~?と期待していた。


転校というのを不安に思うのは当たり前のこと。でも、私は大丈夫だった。それどころか、逆に楽しみだ。


私はほうきに乗り、新しい学校へと出発した。


「いってきま~す!!」


ほうきが勢いに乗りすぎて空中で3回転した。


「うわぁぁぁぁ~!!」


目が回るぅぅ。頭に血が上るぅぅ。ジェットコースターに乗った気分~。


どすっ!!!カランカランカラン


私はしりもちをついてしまった。


ほうきが転がっていっちゃう~と私は慌てていた。


そのとき、強い風がいきなり吹いた。


その風がほうきを吹き飛ばしてしまい、私があせってジャンプすると…見事にキャーッチ!!!


らんららららん♪


高まっていた気分がもっと高まった。


私は気を取り直して、もう一度ほうきにまたがった。


さあもう一度、出発!


プシュー


街に並ぶ家々が、ものすごい速さで通りすぎてゆく。やがて、むらさき色の屋根の建物が見えてきて、とうとうそこに着いた。ここが学校だ。ここのドアも、「ギイィィィ。」なんて音がするのだろうか。


カチャッ


「あれ。」


思いの外、簡単に開いてしまった。


くそっ。もっと不気味な音がすればいいのに。そう思った。


中に入り、そこで待っていたのは、まっすぐにのびた、きれいな黒かみの先生だった。一見、きりっとした先生に見えるが、やさしそうな目をしている。


「こんにちは、月野さん。わたしは3級B組のたんにん、月夜つきよ ひかりです。みんながあなたの事を待っています。では行きましょう。」


月夜先生に連れられて、わたしは教室に入った。そこには8人の子が座っていた。


「今日は、新しく転校生がやってきました。」


月夜先生が言った。


「こんにちは。月野 来菜です。わたしは、人間界にある魔法学校から転校してきました。このクラスで半年間、よろしくおねがいします。」


わたしは自己紹介をして、開いていた席にすわった。


鐘が鳴り、中休みになった。


わたしが机で折り紙をおっていると、となりの席にいた子が、

「わぁ、すごい!!うちにはできないなぁ。」

と言ってきた。


わたしがふり向くと、そこにはせが高くて、頭をポニーテールにした女の子がいた。わたしの作った折り紙をじっとのぞきこんでいる。


「わたしは月 瑠々つき るるか。これから、私のこと瑠々って呼んで。よろしく。」


わたしは瑠々におそるおそる聞いてみた。


「瑠々ちゃん…?、身長何cm?」


「149。」


瑠々のさらっとした即答が返ってきた。


「ひゃ…149cm…。えぇ!?」


デカ!!


これはなんと言うことだ。


平均的な私と9cmもちがうではないか。


ガガガガーンと私はショックを受けた。


その時、先生がガラッとドアを開けて入って来た。


続く…。

ライナメモ

1学年にはA、B、C組がある。Aは魔法がよくできる、Bはふつう、Cはあまりできない。というクラスになっている。ちなみに半年に1回クラス替えをする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ