第十七話 新しい家
やっほー!! ライナだよ♪
「魔女のライナ」、第二部へ突入!
パチパチパチパチー
では第十七話、どうぞ!
第十七話 新しい家
スタッ。
わたしとママはほうきからおりた。
「もう家は買ってあるの。とてもきれいな家よ。それに3階建てで空窓つき。すごいでしょ。」
ママは得意げに言った。
そこからゆっくり歩いて家に向かった。家の建ちならぶ住宅街には光の実が星のように光っていてとてもきれいだった。
足がぼうのようになった。
もうかなりの時間歩いている。それでもママはずんずん歩いていく。それから5キロメートルぐらい(あくまでわたしの予想)歩いた所に家があった。ママはこれくらいへっちゃらね♪という様子で家を見上げている。
わたしなんか、超MAXへとへとだ。もうムリ。ムリだ。
「さ、早く中に入りましょう。」
わたしは、歩く、よろける、転ぶ、立ち上がる、歩くをくりかえしながら、やっとのことで家に入ることができた。
でも、中に入ると私は様子が変わった。目が輝いているのが自分でもわかった。
なんの家具も置かれていない、魔法のトランクから出した家具を部屋に置いた。
その家具をいるもの、いらないものとに分けていらないものはまたトランクにつめた。
実は、魔法の国で人間界のものを売るとけっこうな値段で売れるのだ。人間界には行かないくせに、グッズだけは大好きらしい。こっちのグッズも半分人間の血が流れているわたしから見れば超ーカワイイグッズばーっかりなのに、魔法人達は気に入らないんだってさ。なんでだろー?
と言うわけでっと。わたしとママはシャラリラ駅に行った。
まずは、いつでもフリマ道という名前の通り、いつでもフリマができる道で家具を売った。またたく間に魔法人が集まり始め、売り始めから5分ですべての家具が売れた。
ふと後ろをふり返ると、そこには星の石の山が!あらまぁ、びっくりぎょうてん。
さて家具も完売してザックザックの金持ちになったので、そのお金で家具を買いに行った。
この家具がサイコーにカワイイんだよ、これが。
わたしの部屋の家具は白とむらさきでそろえた。しろのかべ紙、デスク、たな、ベッド、まくら。むらさきのじゅうたん、カーテン、ふとん。憧れだった部屋になった。
わたしが家具を選んでいる時に、ママは他の部屋の家具を買っていたそうで、わたしの選んだ家具をさっと買ってすませた。
わたしにとって、とても充実した一日だった。
続く…。
★魔法辞典★
空窓 … 屋根に付いている、ドアのようなもの。そこからほうきに乗ってとび立つ。
魔法のトランク … どんなに大きいものでもつめこめる魔法のトランク。
魔法人 … 魔法の国の人のこと。




