第十話 2年後…
第十話 2年後…
こんにちはっ!
わたしが初めて魔法星に行ったあのときから、もう2年が経ちました。
8級空組・月野来菜ですっ!
わたしは昨年、雲組のときに先生から、「みなさんはもういくつも魔法を使えますね。もう人間の友達を作っていいころだと思います。ただし、人間のに魔法を見せることは、絶対にしてはいけません。それだけは守ってくださいね。」と言われて、大喜びしたんだ。
今、わたしの使える魔法は、20こ。すごいでしょ。ふふふ。
今では教科も、技術魔法科、魔法星歴史科、魔法星地理科、魔法国語科、魔法家庭科。けっこうふえました。
今日の授業は、魔法星地理科。あっ、もう今日の授業が始まる。
「今日の授業は魔法星地理科です。魔法星にはどうして太陽がのぼらないのかについて勉強します。では考えてみましょう。みなさん、なぜだと思いますか?」
手を挙げたのは3人。葵とミララと月光輝沙≪つきひかり きさ≫ちゃんだった。
「はい。では、空野さん。」
「はい、魔法星は太陽からかなりのきょりがあるため、日光がとどかないからです。」
「そうですね。では、宇宙≪そら≫さん。」
「はい!魔女は昼にねているからだと思いまーす!」
「はは、そうですね。では月光さん。」
「はいっ。魔女は光に弱いからだと思います。」
「みなさん、いろいろな考えがありますね。全部正解です。まず、太陽の光がとどかないから。もう1つは魔女は昼にねているから。最後に魔女は光に弱いからです。」
みんなは「へー。」とうなずきながら聞いている。
「いいですか?最近、魔法書にちゃんと授業内容をとっていない人がいます。今ちゃんと書いておかないと、一人前の魔女になれませんよ。授業内容はきちんと魔法書にとっておくように。」
もちろん、わたしはちゃーんと書いている。でも、「はーい。」と言っておいた。
そのころ、人間界に住んでいるわたしたちのかげに、何かあやしいものが、近づいていた。
続く…。




