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起動(スポーン)

【カクヨムコン参加中の話題作、ついに「なろう」解禁!】

★スタートダッシュ! 毎日「7時」と「19時」の2回更新中!★

挿絵(By みてみん)

▼ 将来のパーティメンバー(予定)

※ただし現在は、手足のない「ダルマ」に転生したばかり。

ここから這い上がります!

_____________________________


呼吸を止める。

視界の中央、照準(レティクル)が敵の頭部と重なる一瞬。

俺の指先は、思考よりも速くマウスをクリックしていた。


 ――ズドンッ。


乾いた銃声と共に、画面上の敵アバターが崩れ落ちる。

同時に、巨大スクリーンに「VICTORY」の文字が叩きつけられた。


「――決まったぁぁぁーーっ!! ワールド・グランド・チャンピオンシップ、優勝は日本代表チーム『スカーレット・バレット』ォォォ!!」


地鳴りのような歓声が、防音仕様のヘッドセット越しですら鼓膜を震わせた。

視界を埋め尽くすのは、巨大スクリーンに映し出された「VICTORY」の文字と、ステージに降り注ぐ金銀の紙吹雪。


俺は――俺たちは、世界一になったのだ。


隣の席では、チームメイトたちがヘッドセットをかなぐり捨て、泣きながら抱き合っている。

だが、俺にはもう、指一本動かす気力も残っていなかった。


「……終わっ、た……」


乾いた唇から、熱のない言葉が漏れる。

ゆっくりとヘッドセットを外すと、現実の音が洪水のように押し寄せてきた。


この大会期間中の三日間、まともに寝ていない。

カフェイン剤とエナジードリンクで無理やり脳を覚醒させ、神経を極限まで研ぎ澄ませてAIM(エイム)を合わせ続けた代償が、今になって一気に体にのしかかってくる。


(さすがに……限界、か……)


歓喜の輪に加わることもできず、俺は逃げるようにステージ裏の控室へと向かった。


静まり返った控室のソファに、泥のように倒れ込む。

天井の蛍光灯が、ひどく眩しい。視界が急速に狭まっていく。

これは、気絶するな。経験上わかる。


(まあいい……これでやっと、ぐっすり眠れ――)


意識が暗転(ブラックアウト)する寸前。

俺の耳に、奇妙な機械音声が届いた気がした。


『……ピピッ。システム起動。接続者(コネクター)からの緊急アクセスを確認』

『個体名特定……。適合者(アダプター)「ポンタ」の魂をインストールします』


(は……? インストール……? なんのゲームだ……?)


問いかける間もなく、俺の意識は深い闇へと落ちていった。


***


(……ん……?)


次に意識が浮上したとき、最初に感じたのは「匂い」だった。

湿った土と、青臭い草の匂い。


(病院の……匂いじゃないな……)


ゆっくりと目を開ける。

視界に飛び込んできたのは、無機質な天井ではなく、鬱蒼と茂る木々の緑と、隙間から差し込む月明かりだった。


「……どこだ、ここ」


声に出そうとして、違和感(・・・)に気づく。

うまく声が出ない。それに、視線がやけに低い。

体を起こそうと腕に力を込めるが、感覚がない。足も同様だ。


「あ、あれ? 金縛りか? まったく動かねぇ……」


焦燥感に駆られ、俺はなんとか首だけを動かして、自分の体の状況を確認しようと視線を下ろした。


そこにあったのは、見慣れた俺のジャージでも、ゲーミングチェアでもなかった。


 コロン。


森の切り株の上に、ちょこんと乗っかっている、丸くて赤い物体。

俺は、それを知っている。

日本の伝統的な縁起物であり、奇しくも俺のハンドルネームの由来でもあるソレ。


「…………は?」


俺の視界にあるのは、間違いなく「自分自身の体」のはずだ。

なのに、なぜ俺には手足がなく、こんなに丸い?


俺は、恐る恐る、自分の姿を再確認した。



「なんで俺、ダルマになってんだよォォォッ!?」



深夜の森に、俺の絶叫が虚しく響き渡った。

これが、俺の異世界での最初の起動(スポーン)だった。


_____________________________________________

【キャラクター紹介: ポンタ】

挿絵(By みてみん)

本作の主人公。

異世界転生したら、なぜか手足のない「ダルマ」になっていた元FPS廃人。

・種族:吉祥天ダルマ(アーティファクト)

・中身:口の悪いFPSワールドチャンピオン

・能力:視界にFPSのインターフェースが見え、魔力の弾丸を撃てる

(エイム力はチート級)


ここまで読んでいただきありがとうございます!


あえて「モンスター」ではなく【ダルマ】。 一見出オチのギャグ設定に見えますが、 「なぜダルマなのか?」「なぜ転生したのか?」 実は、物語の核心に関わる深いシナリオをご用意しております。


今後は魅力的な美少女たちも続々登場! コミカル×ハーレム×王道ファンタジーをお届けします。


★安心の完結保証 カクヨムでも連載中&ストック済みですので、途中で途切れることはありません。安心して追っかけてください!


★【挿絵】もどんどん公開します! なろう限定で、キャラ設定画やイメージイラストを掲載していきます。 (先ほどのようなイラストが多数あります!)


もし「面白い!」「続きが読みたい!」と思っていただけましたら、 【ブックマーク登録】や、広告下の【☆☆☆☆☆】から評価ポイントを入れていただけると嬉しいです!


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