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脅迫係のケイナさん

※この「ケイナ」の本気は一般的な神の無量大数乗よりも上です。

「脅迫」

刑法で、他人を恐れさせる目的で、害悪を加える意思を示すこと。


ピンポーン~

ケイナ「はーい」

教徒「おはようございます!」

「わたくし、○○という者なんですが・・・」

ケイナ「・・・はあ」

(マジで?)

教徒「こういった企画に興味ありませんか!?」

「今なら、この大仏もついてきてお得なんです!」

ケイナ「は、はあ・・・」

教徒「私達が題材としているのは命の巡り方なんですよ!」

「歴史が人から人へ語り継がれていくように・・・」

「命も人から人へ受け継がれていきます!」

「それって!とっても美しいと思いませんか!?」

ケイナ「は、はあ・・・?」

教徒「というわけで!」

「是非!親愛の証としてこの大仏を買いませんか!?」

「実はこれ、あの有名な大学に通っている人の私物と同じブランドでもあるんですよ!」

ケイナ(ブランドってなんだよ)

教徒「如何ですか!?この機会に!」

ケイナ「・・・へぇ~」

「質問なんですけど、その大仏を買った人は幸せになったんですか?」

教徒「・・・はい!勿論!」

「ですけど、大仏に興味ない人が多いのかあまり売れていなくて・・・」

「・・・どうですか!?」

ケイナ「・・・だったら」

「私がその大仏を買って、貴方が私が買った大仏を買えばいいんじゃないですか?」

教徒「・・・・・・ん?」

「今、なんと?」

ケイナ「私がその大仏を買って」

教徒「はい!」

ケイナ「貴方が私の買った大仏を買うんですよ」

教徒「・・・は・・・?」

ケイナ「ほら、貴方がさっき命が巡るって言ったように」

「私が買ったものを貴方が私から買えば、二人とも幸せになれますよね?」

教徒「え・・・?」

「そ、それは違うかと・・・」

ケイナ「2人とも買うんじゃ意味ないんですよ、せっかく貴方のような人に出会ったんですから」

「私の買った大仏を、貴方が買えば」

「貴方も、より幸せになれますよね?」

教徒「・・・・・・」

ケイナ「ね?」

教徒「そ、そうですかね・・・」

ケイナ「そうですよ!そうすれば、私たち二人も幸せになれますって!」

教徒「・・・えっと」

「何故、私も?」

ケイナ「それは勿論、今日貴方と出会えたからですよ!」

教徒「・・・・・・」

「で、でも、手元に持っておかないと、幸せになれないんじゃないですかねー?」

ケイナ「大丈夫ですよ♪私今、貴方と出会えて幸せですから!」

教徒「・・・・・・そう、なんですか?」

ケイナ「はい♪」

教徒(怖・・・)

ケイナ「あ、そうだ!折角来てくれたんですから、見せたいものがあるんです!」

教徒「え?」

ケイナ「地下室とか大丈夫なタイプですか?」

教徒「ち、地下室なんかあるんですか!?」

ケイナ「はい♪普段は見せないんですが・・・貴方には特別に!」

教徒「そ、そうですか~・・・」

(なんか殺されそうだし、ここは引き上げて・・・)

ケイナ「見終わったら改めて、大仏の話とか聞かせてくださいね♪」

教徒「・・・は、はい!」

(いや、これだけ会話が続くんだから、多分大丈夫!)

・・・・・・

ケイナ「それじゃあこれ、お近づきのしるしに・・・」

「開けてみてください♪」

教徒「・・・で、では・・・」

パカッ・・・

{教徒が大き目な箱のふたを開ける}

教徒「っ・・・!?!?」

{その中には、教徒の仲間だった人のような物体が血塗れになっていた}

「いやあああああああああああああっ!!!!!!!」

ケイナ「うおっと、走り回ったら危ないよ」

教徒「な、なななっ・・・何でっ・・・!!!」

ケイナ「それはね」

「君が一回ここの家まで来て、不在だったときあったでしょ?」

「一応探ってみたら、なーんか君の周りにいたから、とりあえず用意したんだ~」

「で、どう?」

教徒「あっ・・・あああっ・・・!!!」

ケイナ「感想、欲しいんだけどな~?」

教徒「・・・・・・!!!!!」

(早く逃げないと、私も殺される・・・!!!!!)

ダッ・・・!

ケイナ「ねぇ」

ガシッ

教徒「・・・!離し・・・」

ケイナ「逃げないでよ?まだ感想が済んでないんだからさぁ?」

教徒「いやっ・・・!!!」

ケイナ「・・・それともなに?」

「その程度の覚悟で、回っている訳?」

教徒「・・・!?」

ケイナ「駄目だよぉ・・・人の敵になるなら、お前自身が人から覚めなきゃ」

教徒「な、何を言って・・・!」

ケイナ「じゃないとお前・・・死ぬよ?どちらにしてもさ」

教徒「死・・・っ・・・!いやっ・・・!死にたくないっ・・・!!」

ケイナ「ん、そうだよね~」

教徒「お願い、殺すならせめて他の人にしてっ・・・!!」

「私、ただお金が簡単に手に入るからこうやって・・・」

ケイナ「・・・・・・それ、意味ある?」

「あ~あ・・・やっぱり殺しちゃおっかな~・・・」

教徒「・・・くっ・・・」

「・・・ふざけんじゃないわよ!この人殺し!」

ケイナ「あーあー、うるさい」

教徒「なにがうるさいよ!アンタも結局罪人じゃない!」

ケイナ「アンタも?」

「ふーん・・・てことは、やっぱり自覚してやってたんだね」

教徒「しょうがないでしょ・・・!」

ケイナ「あーうん、ワケありの所悪いけど」

「もう、帰さないからね?」

教徒「・・・・・・そう」

ケイナ「まあ、殺したりはしないから、今は眠っててねー」

(きっと、夢みたいなところで救われるだろうから)

(仕事上、脅迫係のケイナさんになってるけど)

(元々・・・殺す気なんてないし)

(あの死体、3Dプリンターで知り合いに作ってもらったやつだし)

(何より、目立てる世界じゃないからねぇ・・・)

例え勧誘されてもこの対処法は使用しないでください。

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