爛漫係のケイナさん
※この「ケイナ」の本気は一般的な神の無量大数乗よりも上です。
「爛漫」(らんまん)
花の咲き乱れているさま。
ケイナ「えーっと・・・貴方が、最強の剣士になりたいっていう人?」
ムロウト「・・・ああ、そうだ」
「風の噂で、貴殿が途轍もない強さを秘めてると聞いた」
「であれば、そうなるまでの過程で、名のある剣士とも手合わせしたのではと思っていてな」
ケイナ「ふーん・・・」
ムロウト「無論、こちらもただで教えてほしいとは言わない」
「つまり私が、貴殿を守る盾となる・・・」
「まあ、それほど強いのであれば、護衛などいらないのかもしれないが・・・」
ケイナ「・・・面白いね」
「確かに、剣士というかなんというか・・・」
「貴方ほどの力ではないけど、確かに戦った事があるよ」
ムロウト「・・・私ほどの力では、ない?」
「どういうことだ・・・?」
ケイナ「言葉通りの意味だよ」
「次元が全く違うから、貴方程の力じゃない」
ムロウト「・・・なるほど、私の力を知ったうえで言っているのか」
「であれば、是非その剣士に学ばせてもらいたいものだ」
ケイナ「・・・まあ、そういうと思ったよ」
ムロウト「であれば、話に乗るのか?」
ケイナ「いやいや、ここは1つ提案なんだけど・・・」
ムロウト「む?」
ケイナ「剣技の幾つかは見て覚えているから~それで勝負してみない?」
「多分、いい勝負になると思うけどな~」
ムロウト「ほう・・・面白い!」
「であれば、その真似たという剣技・・・披露してもらおうか!」
ケイナ「んっふっふ~♪望むところだよ♪」
「そのために・・・これを持ってきたんだし♪」
ムロウト「・・・木刀?」
「舐めているのか?真剣で来い!」
ケイナ「いやいや、実際木刀じゃないと勝負にならないって」
ムロウト「・・・であれば、私から行くぞ!せいっ!」
ケイナ「よっ!」
ガキィン!
ケイナ「さてと・・・行くよ?」
ムロウト「むっ・・・!来るかっ!」
ケイナ「虐食流=壱ノ太刀・・・空蝉鎌鼬!」
ムロウト「早いっ・・・!正面からっ・・・!」
シュンッ・・・!
「違うっ、これは背後に・・・!」
「ぐっ・・・!」
ケイナ「・・・いいじゃん、よく見切れたね!」
ムロウト「・・・なるほど」
「もし貴殿がもう少し早ければ、危ないところだったな」
ケイナ「・・・まあ、私に出来るのはそこまでって感じだし?」
「それじゃあ次・・・どうかな!?」
ムロウト「消えたっ・・・!」
「いや落ち着け・・・感じ取るんだ!」
ケイナ「虐食流=参ノ太刀・・・」
ムロウト「来るっ!」
ケイナ「残華飛燕陣!」
ムロウト「っ・・・!?連続でっ・・・!」
バシィ!
「ぐっ・・・!」
(防ぎきれなかったか・・・!)
(あれも、真剣であればこんな程度では済まない・・・!)
「・・・なるほど、やるではないか!」
「だが、私もこのままでは終われん!」
「来い!もっと披露してみせろ!」
ケイナ「・・・分かった、じゃあ次は最後」
「今度は、防ぎきってみてよ?」
ムロウト「・・・望むところだ!」
(大事なのは平常心を保ち、己が道を迷わない事)
(・・・参る!)
ケイナ「付喪蛾御流=六ノ型・・・」
「葬粒乱舞!!!」
ムロウト「・・・はあああっ!!!!」
(正面から左右、背後から上空・・・!)
(全く逃がす気のない、ただひたすらに、相手を粒子に変えるかの如く放たれる、連続攻撃・・・!)
「はああああああっ!!!!!」
(気を抜くな、気を抜けば、死んだっておかしくない!)
ケイナ「・・・・・・!!!」
ムロウト(このまま消耗すれば、私の方が負ける・・・!)
(その前に・・・!放つ!)
ケイナ「はああっ!」
ムロウト「今だっ・・・!!!!」
(駆けろ、隼の如く・・・切り刻め、牙の如く・・・!)
「千客一刀、神鳴らし!!!」
ガキィン!!!!
ケイナ「・・・・・・やるじゃん」
「さすがのケイナさんも、ちょっと驚いちゃったよ」
ムロウト「ふっ・・・貴殿も・・・見事だった・・・」
バタッ・・・
ケイナ「ありゃ、倒れちゃった」
「・・・とりあえず、知り合いの所に運んでおこう」
「・・・というか、ちゃんと出来てたか不安だなぁ・・・」
「爛漫係のケイナさんとして成り立つには、もう少し技を磨かないとねぇ・・・」
ケイナが習得(模倣)できたのは壱ノ太刀~八ノ型までです。