表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

爛漫係のケイナさん

※この「ケイナ」の本気は一般的な神の無量大数乗よりも上です。

「爛漫」(らんまん)

花の咲き乱れているさま。


ケイナ「えーっと・・・貴方が、最強の剣士になりたいっていう人?」

ムロウト「・・・ああ、そうだ」

「風の噂で、貴殿が途轍もない強さを秘めてると聞いた」

「であれば、そうなるまでの過程で、名のある剣士とも手合わせしたのではと思っていてな」

ケイナ「ふーん・・・」

ムロウト「無論、こちらもただで教えてほしいとは言わない」

「つまり私が、貴殿を守る盾となる・・・」

「まあ、それほど強いのであれば、護衛などいらないのかもしれないが・・・」

ケイナ「・・・面白いね」

「確かに、剣士というかなんというか・・・」

「貴方ほどの力ではないけど、確かに戦った事があるよ」

ムロウト「・・・私ほどの力では、ない?」

「どういうことだ・・・?」

ケイナ「言葉通りの意味だよ」

「次元が全く違うから、貴方程の力じゃない」

ムロウト「・・・なるほど、私の力を知ったうえで言っているのか」

「であれば、是非その剣士に学ばせてもらいたいものだ」

ケイナ「・・・まあ、そういうと思ったよ」

ムロウト「であれば、話に乗るのか?」

ケイナ「いやいや、ここは1つ提案なんだけど・・・」

ムロウト「む?」

ケイナ「剣技の幾つかは見て覚えているから~それで勝負してみない?」

「多分、いい勝負になると思うけどな~」

ムロウト「ほう・・・面白い!」

「であれば、その真似たという剣技・・・披露してもらおうか!」

ケイナ「んっふっふ~♪望むところだよ♪」

「そのために・・・これを持ってきたんだし♪」

ムロウト「・・・木刀?」

「舐めているのか?真剣で来い!」

ケイナ「いやいや、実際木刀じゃないと勝負にならないって」

ムロウト「・・・であれば、私から行くぞ!せいっ!」

ケイナ「よっ!」

ガキィン!

ケイナ「さてと・・・行くよ?」

ムロウト「むっ・・・!来るかっ!」

ケイナ「虐食流=壱ノ太刀・・・空蝉鎌鼬!」

ムロウト「早いっ・・・!正面からっ・・・!」

シュンッ・・・!

「違うっ、これは背後に・・・!」

「ぐっ・・・!」

ケイナ「・・・いいじゃん、よく見切れたね!」

ムロウト「・・・なるほど」

「もし貴殿がもう少し早ければ、危ないところだったな」

ケイナ「・・・まあ、私に出来るのはそこまでって感じだし?」

「それじゃあ次・・・どうかな!?」

ムロウト「消えたっ・・・!」

「いや落ち着け・・・感じ取るんだ!」

ケイナ「虐食流=参ノ太刀・・・」

ムロウト「来るっ!」

ケイナ「残華飛燕陣!」

ムロウト「っ・・・!?連続でっ・・・!」

バシィ!

「ぐっ・・・!」

(防ぎきれなかったか・・・!)

(あれも、真剣であればこんな程度では済まない・・・!)

「・・・なるほど、やるではないか!」

「だが、私もこのままでは終われん!」

「来い!もっと披露してみせろ!」

ケイナ「・・・分かった、じゃあ次は最後」

「今度は、防ぎきってみてよ?」

ムロウト「・・・望むところだ!」

(大事なのは平常心を保ち、己が道を迷わない事)

(・・・参る!)

ケイナ「付喪蛾御つくもがみ流=六ノ型・・・」

「葬粒乱舞!!!」

ムロウト「・・・はあああっ!!!!」

(正面から左右、背後から上空・・・!)

(全く逃がす気のない、ただひたすらに、相手を粒子に変えるかの如く放たれる、連続攻撃・・・!)

「はああああああっ!!!!!」

(気を抜くな、気を抜けば、死んだっておかしくない!)

ケイナ「・・・・・・!!!」

ムロウト(このまま消耗すれば、私の方が負ける・・・!)

(その前に・・・!放つ!)

ケイナ「はああっ!」

ムロウト「今だっ・・・!!!!」

(駆けろ、隼の如く・・・切り刻め、牙の如く・・・!)

「千客一刀、神鳴らし!!!」

ガキィン!!!!

ケイナ「・・・・・・やるじゃん」

「さすがのケイナさんも、ちょっと驚いちゃったよ」

ムロウト「ふっ・・・貴殿も・・・見事だった・・・」

バタッ・・・

ケイナ「ありゃ、倒れちゃった」

「・・・とりあえず、知り合いの所に運んでおこう」

「・・・というか、ちゃんと出来てたか不安だなぁ・・・」

「爛漫係のケイナさんとして成り立つには、もう少し技を磨かないとねぇ・・・」

ケイナが習得(模倣)できたのは壱ノ太刀~八ノ型までです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ