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桜
雪に枝を折られたりもした
凍てつくような寒さに耐え続け
自分の時代を待っていた
桜、芽ぐむ
この蕾、落としはさせない
動くことさえ許されなかった
永遠のような長い夢を見続け
いま醒めようとしていた
桜、咲く
この花、まだまだ未熟
なぜかゴミばかり見下ろしていた
蛆のような人間を見下し続け
咲いたことを後悔した
桜、満ち開く
この時、終わりが始まっていた
誰かが私を見上げていた
神を崇めるように涙を流し続け
咲けたことに感謝した
桜、散る
この姿、何よりも美しい