新しいお友達1
(正直な話、先程告げられた名前を私は覚えていない
長すぎるのだ。
ラルトスだけは覚えているのであだ名はラティとかその辺になるだろうか?
にしても、豪華な食事が立ち並んでいるな)
「ほんじつはあたくちのおたんじょうびぱーてぃにきてくださり、ありがとうごじゃいます」
(この体では発音がしにくいが、なにか障害でもあるのだろうか?)
「らるとす嬢!ほんじつのおたんじょうびおめでとうございます!」
(先に現れたのは、薄いグレーの髪色をした男の子か…にしても端正な顔つきのものが多いな
これが普通か?)
「ありがとうごじゃいます」
(あぁ、早く部屋に戻りたい
これだから貴族に生まれるのは嫌なのだ
挨拶回りだとかなんだとか、めんどくさいったらありゃしない。
それにこの体、発音がしにくいだけではなく…
視界も少し悪いな、景色があまり分からない
視覚障害なのだろうか、流石に1m程の距離のものならわかるが…これは困ったことだな
めんどくさい…!)
「らるとす嬢、僕のなまえはエヴァンテラスともうします。エヴァンとよんでくださいね」
「えゔぁんさま、ありがとうごじゃいましゅ」
(あぁ、仲良くなんてしなくてもいいから私を早く解放してくれないかな)