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はじまり

「エリー見えるかい?ねぇ、どうして…君は僕が見えないの!!」この声は誰、どうして私の名前を呼ぶの?

「おやめください!殿下っ!エリル様はもう何も…」

「エリー、どうして君がこんな目に合わされなくちゃいけないんだろうか、どうしてあいつらは生きているんだろうかっ」

この人は、私のために泣いてくれているのだろうか。どうして、彼をどうしようもなく抱き締めたくなるのだろうか。


「エリル・クロス」この名前を聞いて、震え上がる人は多くいるだろう。周辺国と多くの争いが起こっていたこの国では、エリル・クロス、高度な魔法と剣術を掛け合わせた彼女は味方からは戦場の英雄と呼ばれ、敵からは戦場の悪魔と呼ばれるほど強く恐ろしい存在となっていた。ある存在を除けば…。

 ある日「エリー、今日の夜一緒に食事はどうだい?」「無理」

次の日「エリー、綺麗だね」「黙れ」

また次の日「エ、」「殴るぞ」

毎日しつこく、エリルにアタックするこの男こそ隣国の第二王子のユーリ殿下だ。

 隣国とは友好関係にあるこの国であるが、いつ何が起こるか分からないという観点から招かれた一年間の客人である。また、長い睫毛に整った目鼻立ち、また文武両道と呼ばれ多くの注目を受けていた。

 そんな人が、お世辞にも綺麗とは言えない一般的な見た目で、取り柄といえばその強さのみの彼女にアタックしていることは、軍や王宮内でも謎であった。

 

 



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