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「あの、それでどこに行くんですか?」


 その三十分後、学校を出た佐竹は彼女のバイクに乗せられ、大通りを走っていた。奴らが後をつけてくる様子はないものの、彼女も人間ではないと分かった佐竹には一抹の不安が拭えない。


「当然、管理会社の人間に渡すだけだ。その後のことは知らん」

「それって転生しなくて済むように、なんとかなりませんかね」

「片方の契約はイセダイの奴らだから違法性が認められれば契約解除だろう。必然的にもう片方の、あの女神の方の異世界に転生になるんじゃないか」

「あっちも違法ってことにできませんかね」

「それこそ君が交渉すればいいだろう? なあ」


 そう言って、信号待ちで停車した彼女は歩道側に視線を向けた。そちらにはあの女神がにこやかに手を振っている姿があった。


「あら、気づいてました?」

「姉さん、すぐ逃げて! 今すぐ!」

「誰が君の姉さんだ」

「金は払う。いくらだ?」

「君には無理だよ」


 そう笑いを含んで返しつつ、何故かバイクはUターンして走り出したのだった。(了)



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