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かげろうのシーマン  作者: 佐久間五十六


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対潜水艦哨戒機乗組員の想い

 戦いは終わっていない。海上自衛隊が創設されたのは、再び第二次世界大戦の様な惨禍に日本が巻き込まれない様にする為である。

 米国の顔色を伺いながら、作られた経緯のある組織だが、それでも海上自衛隊は帝国海軍の伝統を守り、日本の海を守る事を託された部隊である。戦争が起きないに越した事は無いが、綺麗事だけでは済まされない。割り切れないのが現実である。

 日米同盟とて、いつまで続くか分からす、日本単独で自国を防衛しなくてはならない日がが訪れるかも分からない。勿論、現場の隊員達のやるべき事は変わらず、法的不備があったとしても、この国を守り抜くのが、彼等の仕事である。大事な時に、家族ではなく同じ使命を持った隊員達と一緒にいなければならないのは、酷かもしれないが、それは自衛隊を志した選択をした以上割り切れると承知している事ではある。

 誰かがやらなければならない仕事を何の迷いもなく手を上げた自衛官達は尊敬に値する。何も知らず好き勝手に記事を書くマスゴミに比べれば、彼等の想いはどこまでも素直で、真っ直ぐなものである。想いだけでは国を守り抜く事は出来ない。だが、志の無い人間に防人は勤まらない。

 日本の海は広い。その海を守る為には、国民の理解も深まっていかねばなるまい。残念ながら、現状は国民の自衛隊に対する理解は、進んでおらず、マスゴミも正しい安全保障論を展開しているとは言えない。1~100まで全て分かる必要の無い仕事ではあるが、彼等の想いと何をどのくらい鍛え抜くのかと、防衛装備品の事を知っていれば充分である。

 P-3Cを題材にしたのはその為である。世界トップクラスの対潜水艦作戦能力を持つ、と言われる海上自衛隊の誇るべき装備の実態を少しでも知ってもらおうと考えたからである。勿論、これが海上自衛隊の全てではない。

 今では哨戒機も代替わりが進みP-3Cは、退役が進んでいる。とは言え、対潜水艦哨戒機に乗り組む隊員達の想いを知る事は重要な事ではある。

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