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かげろうのシーマン  作者: 佐久間五十六


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実情

 海上自衛隊と言えば、やはり世間のイメージとしては、艦乗りのイメージが強い。中には海上自衛隊に航空部隊が有る事さえ知らない者も多い。

 P-3Cと言う世界最高性能を誇る潜水艦ハンターの実情が、国民に充分に認知されているとは言い難い。だからこそ、それを知って貰いたい。

 海上自衛隊には、他にも多数の優秀な機体が存在する。中国やロシアや米国と言った大国から比べれば、日本の兵力は微々たるものかも知れない。

 だが、与えられた環境の中において、その差を埋めるべく努力しているのは、隊員の士気を上げる為だけではない。兵力の差を兵器の質により補おうとしている為であり、日本の自衛隊の兵器の質が良いのは、限られた人数でも効率良く国を守れる様にする為である。

 確かに日本の自衛隊の総数は、米国の約7分の1、中国の約10分の1であり、御世辞にも兵力が足りているとは言え無い。自衛隊は自衛隊法により自衛官の数が決められており、海上自衛隊の定員は4万5000人である。その為、これ以上の増員には法改正が必要であり、現実的ではない。

 ならば、戦力の増強を実現する為には、兵器の質を上げて隊員の練度を上げるしかない。最も自衛隊が持てる兵器は、自衛の範囲を越えない範囲と定められている為、兵器の質もまた限界があると言える。原子力兵器も核兵器も空母も弾道ミサイルも保有が禁止されている。

 現代兵器の主力が使えないのはあまりに痛い。まぁ、それを補う為の日米同盟なのであるが。とは言え、日米同盟もどこまで信用して良いのかと言う疑念は残る。海上自衛隊の場合は、米国海軍と協力をしなければ、その効果を発揮出来ない様になっている為、日米同盟がきちんと機能しないとなって来ると、1からその運用法を白紙の状態から考え無くてはならない。

 かつて、日本海軍が世界3位の海軍力を持っていたのも今は昔。もし仮に日米同盟がご破算になれば、日本は自衛力の強化は必須となる。国防軍を作ると言っても、ただ法律を変えただけでは意味がない。それに見合う兵力と兵器がなければ、名ばかりの軍モドキにしかならず、それでは意味も何もないのである。

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