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かげろうのシーマン  作者: 佐久間五十六


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ハングリー精神

 今や、空軍の存在は安全保障上、必要不可欠な要因の一つである。制空権の保持が有るか否かにより、戦争の勝敗は決まると言って過言ではない。陸海軍が主流だったのは今は昔。戦闘の主力は海兵隊と空軍にシフトしている。これ等の戦力が米国で確立されたのは、第二次世界大戦終結後の話である。

 とは言え、米国は陸海軍を主力とした海洋国家であった。だが、戦後の複雑な国際情勢になり、米国のエネルギーのベクトルは、外へ外へと向かったのである。米国本土を守るだけなら海兵隊は要らないし、空母も3隻有れば充分だろう。だが米国は、第二次世界大戦後も、対外戦争を繰り返す中で、その力を試して来た。目には見えない勝利や敗北を幾つも経験して来た。それがあるからこそ、今の米軍の強さがある。

 今後中国の台頭により、どのような展開になるかは不透明感があるが、米軍の影響はこれからも当分失われる事は無いだろう。米国の凄い所は、軍事力と言う面においてハングリーである事だ。試したいものがあれば、何でも強引に試そうとする姿勢は批判の対象でもあるが、裏を返せば米国のハングリー精神は、内在しているからと言える。

 とても日本人には真似出来ないし、先進諸国を見渡しても、米国程軍事力に対してハングリー精神を持っている国は見当たらない。サイバー空間や宇宙戦略と言う新たな戦場が、生まれている中で、米国の戦争に対するハングリー精神は、失われていない。戦争と言う人類が避けては通れない難問に対して、挑戦を続けるのはきっと米国人の国是なのだろうと考えられる。

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