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かげろうのシーマン  作者: 佐久間五十六


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陸海空の垣根を越えろ

 海上自衛隊における航空部隊の柱は、何と言っても艦載ヘリコプターと哨戒機部隊であると言えるだろう。そんな海上自衛隊航空部隊に求められるスキルと言うものは、あくまで主力艦隊の保護・サポート・後方支援の3つであり、航空自衛隊の戦闘機の様な対空戦闘能力は必要としていない。

 その為、パイロットも当然の事ながらヘリコプターや哨戒機向けのパイロット養成を行う事になる。言わずもがな、海上自衛隊の航空学生と航空自衛隊の航空学生とでは、育成方法が全く異なる。言うなれば、白米と炊き込み飯位違う。ヘリコプターや哨戒機は、戦闘機よりも低速で飛行する。その為、ターゲットをじっくり狙える事が出来ると言う長所がある。半面で、敵のミサイルや攻撃を喰らいやすくなると言う危険もある。如何にしてそうした危険から身を守るか、回避運動が行えるかが課題である。

 いくら高性能な機体であっても、撃墜されては意味が無い。勿論、これら海上自衛隊の航空機はミサイルや機銃で武装はしているが、それはあくまでターゲットを破壊する為のものであり、戦闘力が突出して高い訳ではない。

 任務をスムーズに成功させるには、これらの航空機を有効に使う事が出来れば、不足している艦隊の補助戦力として有効活用出来る。最も、ベテランパイロットであればあるほど、どこで何をすれば有効打になるかと言う見極めが出来る筈であり、現場のレベルは上がるし、有効活用が可能になる。

 対空戦闘に至っては、ヘリコプターや哨戒機の守備範囲ではない。その為、もし日本の領空内に戦闘機が侵入し、ヘリコプターや哨戒機が狙われて来た場合は、航空自衛隊のスクランブルにより力を借りる事になるだろう。

 持ちつ持たれつの関係が現場で共有され、日本の防衛に有効な作戦をとって欲しいと思う。大切な事は、如何にして日本の領土・領海・領空を守るかと言う事であり、その為に如何にして連携していくかが課題である。その為には、陸海空の垣根を越えたコミュニケーションが必要である。

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