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かげろうのシーマン  作者: 佐久間五十六


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GO Brother

 ロシア海軍の陣容は以下の通りである。空母「ドリャーグ」、「コルバンティア」、「オリエンガイズ」、「クルロテ」、「コルモラ」、戦艦「イヴァニコフ」、巡洋艦「フェルガー」級×10隻、「オルニストモイ」級×10隻、駆逐艦「ロドリガ」級×10隻、「コール」級×10隻、「サドバンクライム」他7隻、ミサイル駆逐艦「ストノア」級×10隻、「イロナコブ」級×10隻、とロシア海軍太平洋艦隊に所属する全ての艦艇とプラスαで構成される、日米連合艦隊を上回る数の艦隊を持ち出して来た。

 これがロシアの大国としての意地なのかもしれない。ただ、戦力で上回ると言うよりは、数で勝負するという感じであろうか。確かに一つ一つの艦艇のレベルは日米よりも劣っているものが目につく。それでもロシアは間違い無く周到に準備してきた大戦であり、意識してきたものに違いはない。

 主戦場は北方領土近海北海道根室沖。予め準備しておいた上記艦艇をウラジオストークに集結させて、日本海を東北に進め日米連合艦隊と勝負する事になった。量より質の日米連合艦隊か、質より量のロシア海軍太平洋艦隊が勝つか?いよいよ対ロシア戦争が始まろうとしていた。

 ロシア海軍の5隻ある空母は全て通常動力型空母である。旧式の戦艦「イヴァニコフ」まで出してくる気合の入れ様であるから、日米としても油断は出来ない。小型艦艇を仕留めるのは、日本側の役目であり、空母や大型艦を仕留めるのは、米国側の役目となった。

 勝負の鍵は米国海軍空母艦載機がどれだけ早くロシア海軍空母を仕留められるかという事である。蟻(小さな艦艇)は雅人達海上自衛隊の哨戒部隊が仕留める。特に危険なのは対空ミサイルを装備している「ストノア」級ミサイル駆逐艦である。

 日米連合艦隊と哨戒部隊がどこまでロシア海軍の艦艇を減らせるのか?それがこの戦いの鍵を握っている。日米連合艦隊司令官のウェンザット大将はロシア艦隊を発見すると、一言だけ発した。

 「GO、Brother。」

 日本人を同胞と認めたのだ。あの誇り高き米国人が…。日本もその期待に応えなければならないだろう。

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