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かげろうのシーマン  作者: 佐久間五十六


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対ロシア最前線

 津軽沢海将補の元に雅人や木暮ら飛行隊長が全員集められたのは、それから2日後の事であった。

 「わざわざ君達に集まってもらったのは他でもない。ロシア海軍のあからさまな挑発行為に対して、日本政府も重い腰を上げた。既に有識者のヒアリング及び議論は終わっており、防衛大臣と総理からは出撃の許可も下りている。まず、ロシアに対して我が国領海内にいる不審船に三回警告する。それでも駄目なら武力行使に出る。そこから先は、東京の市ケ谷から作戦内容が送られて来る。そこで我々海上自衛隊八戸航空基地の第2航空集団にお声がかかった。全部隊の隊長に集まってもらい恐縮だが、出撃するのは、山沢、木暮、桐生(501、506、511)の三部隊だけである。興味がある者は引き続き残り、作戦のブリーフィングに参加してもらっても構わない。尚、選ばれていないからと言って気を抜く事はするな。万が一の事態に備える為、八戸航空基地で後方待機を命ずる。」

 そう言うと、3人以外の飛行隊長以外に3人を残して後の飛行隊長官は全員戻って行った。

 「さて、501、506、511と、そこに残ったのは503、514、520の隊長だな?ま、予想通りだな。」

 「よし、ここからがポイントだ。山沢と木暮の部隊は、哨戒飛行で、大湊基地から来る海上艦艇の支援を頼む。桐生の部隊は、航空自衛隊松島基地から来た戦闘機と米国海軍イージス(ファンキーベイラー)と、米国空軍三沢基地から来た戦闘機の日米合同部隊に編入してもらう。何も難しい事はない。今回は米軍のバックアップもある。いつも通りやってくれればそれで良い。作戦決行は明日の18:00開始予定だ。何か質問は?」

 「…。」

 「では、以上解散。」

 現場の部隊は上から言われた事に逆らえない。だが、今のブリーフィングでは、手元の資料をただ、加工しただけである。津軽沢海将補にとってブリーフィングはこの程度のものなのであろうか?雅人はそんな事を考えながら、急ぎ第511飛行隊全員に直接連絡を取り明日の18:00から極秘作戦を行う事を伝えた。雅人は時計を見ると21:00を回っていた。何か忘れているような…。そうだ、木暮三佐と飲みに行くんだった。ヤベ。

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