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かげろうのシーマン  作者: 佐久間五十六


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武装ロシア船を倒せ

 津軽沢流海将補に雅人が呼び出されたのは、そんな日々の任務に追われていた頃の事であった。

 「八戸に来てどれくらい経つ?」

 「1年になります。」

 「部隊の運用に支障は無さそうだが、慣れたか?」

 「はい。毎日てんてこ舞いですが、部下のフォローもあり問題はありません。」

 「何か困っている事は?」

 「特にありません。」

 「毎日勉強になっています。八戸に来て良かったです。」

 「そうか。今日君を呼んだのはな、君に頼みたい事があってな。」

 「何でしょうか?」

 「実はな、この辺りの海域で密漁をしているロシア船がいるらしいんだ。」

 「密漁の取り締まりは我々の任務ではないじゃないですか。」

 「そうなんだよ。普通の漁師ならな。」

 「どういう事ですか?」

 「海上保安庁も手に負えない武装漁師なんだ。」

 「それは困りましたね?」

 「ああ、海幕(うえ)からも何とか穏便に済ませてくれと突っつかれて迷惑してるんだ。」

 「で、自分達の部隊は何をすれば宜しいのでしょうか?」

 「捕まえる。と表向きには発表するが、殺ってしまえ。責任は私が取る。」

 「武装してたら、こっちも応戦しないとですね。」

 「海上保安庁の話じゃ自動小銃しかない事になっているが分からん。近くには母艦もあるらしい。」

 「対空ロケットを持っていたらシャレになりませんしね。」

 「母艦の領海進入って事で武器使用権限許可出しといて下さい。後は我々第511飛行隊にお任せ下さい。」

 「あくまでも不審船排除の為の武器使用という事を忘れるな。」

 「はっ。で、いつ出動すればよろしいですか?」

 「作戦概要は明日伝える。尚、64式小銃を持って行く様に。」

 「了解しました。早速準備にあたります。」

 「期待してるぞ。くれぐれも怪我や事故の無いように。」

 「津軽沢海将補、ロシア船の中には何人いますか?それと、母艦の艦艇の規模を教えて下さい。」

 「10人~20人あるいはそれ以上はいるだろうと言う話だ。」

 「そいつらは、大量のロシア海軍兵士ですかね?」

 「分からん。ま、母艦と船舶を破壊すれば事は足りるだろう。」

 「分かりました。」

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