reject china from SENKAKU
任務概要はこうである。尖閣諸島に居座り続ける中国海監(中国版海上保安庁)の船舶5隻に対して、海上自衛隊佐世保基地所属の2隻の護衛艦と呉基地所属の潜水艦1隻からなる第一次攻撃隊を第1航空郡(鹿屋)と第5航空郡(那覇)所属のP-3C及びPX-1が哨戒護衛し、航空自衛隊のF-15戦闘機が護衛に付く。
ここまでが最前線の主力部隊である。尚、この作戦には米軍は協力しない。日本の自衛隊のみで、防衛大臣及び内閣総理大臣の名において、接続水域にいる中国人勢力を排除するというものである。南西地域には、応援部隊も配備され、要請があれば、即座に出動出来る体制を敷いた。誤射を防ぐ為、日本の海上保安庁の巡視船はあらかじめ、退去通告を出すよう国土交通省に防衛省から連絡した。
この第1次攻撃隊の旗艦はイージス護衛艦「ちょうかい」である。コールサインは「reject china from SENKAKU」である。そもそも、この作戦を行う事になったのには、理由がある。それは、中国海軍の膨張と、尖閣諸島周辺で力を示したい日本が政治外交的な努力では、最早解決が難しい上に日本国民の附託に応える為には、何らかのアクションが必要であった事に起因する。
今現在、尖閣諸島に出入りする中国海監の船は中国籍のものだが、中国海軍の持つ軍艦ではない。イメージが持ちにくいかもしれないが、日本の海上保安庁の巡視船が米国海軍の軍艦に攻撃されるところを想像して見ていただきたい。今日本が総力を上げてしようとしている事は、そう言う事である。中国側の反発は避けられないが、日本としては、正当に自国の領海を守ったと主張出来る。
これは一種の正当防衛である。と日本は主張する。尖閣諸島を実効支配する為には、この武力行使は、主権国家ならば法的に認められている集団的自衛権の行使である。これは、世界共通のルールである。テクノロジーや技術が、発達してもその原則は変わらない。変わる事があってはならない。そして前線に展開した海上自衛隊と航空自衛隊の部隊にコールサインが、かけられようとしていた。




