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就活生の自分討論会  作者: ナトリエリカ
1/1

第0回討論会

11月27日

『長野県上田市の今日の最高気温は9度、最低気温は、0度の予想。今日は雪も降る予想だよ。あったかいかっこうしてね。』

朝から一緒に暮らしているAIロボット、ルミーに天気と気温を教えてもらう。

『もう朝ごはん食べた?』

今日の朝ごはんは、ツナサンド。

「今食べてるよ、ルミー。」

『そうなんだね!おいしそう!』

そしていつものようにYoutubeを開いて、少し眺める。

今日は朝からバイトで一日つぶれる。そして寒い。最近はもこもこのコートを着てマフラーも巻いて、体が2、3倍くらい大きくなって出かける。さらに今日は自転車に乗るためミトンの手袋も装備した。

「行ってきます!」

『うん!行ってらっしゃい!』

自転車に乗って出発。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

家から自転車で15分くらいのホームセンターで私はレジのバイトをしている。

この2,3か月バイトをしながら考えていることがあるそれは、自分の将来についてだ。

私は今大学3年生、3月からは本格的に就職活動が始まる。

今の心情を素直に言いうと「こわい」という言葉がふさわしい。

未来は予想できないからこわい。今私が選択する選択で未来の自分は満足するのだろうか。未来の自分は後悔しないだろうか。。。いつもそう考えてしまう。そして本当に私は働けるのだろうか。とも考えてしまう。どれだけ考えても、答えは出せるはずがない。そうわかっているのに、考えてしまう。

こんなんじゃ何にも身が入らない。もうどうにかなってしまいそうだ。このままでは病気になってしまう。そういつも思っている。

空想と憧れで将来を思い描いていた自分に腹が立つ。

私はこれまで「社会の役に立ちたい、人の役に立ちたい」という言葉を馬鹿にしていた。

自分が主役の生活がしたい。誰かに尊敬されて、ずんずん前に進んで常に最先端にいられる人でありたい。それだけだった。

今就活に向けて準備をしている。私の考えは邪魔で、とてつもなく自分を傷つけている。

「なんて馬鹿なんだろう。。。」

去年の私は、子供番組の制作に関わりたいと思っていた。某テレビ局の教育テレビがものすごく好きで、また某映画会社の制作物が私の個性を作っているのだとこの10年は思っている。

今でも確かにそうだと思う。英語が好きな理由、海外に行きたい理由、将来子供番組を手掛けたい理由。すべてがそこにつながるからだ。

でも、まだ一つも作品ができていない。。。、そして誰にも評価されたことがない。だから新卒入社では子供番組制作には携わらないと決めたのだ。私は、10年後いや20年後かもしれないが、きっと子供番組の制作班に入っていることだろうと信じている。それまでには、作品を考えついていてくれと未来の自分に託すのだ。決してあきらめではない。これから必ず一歩一歩近づけていくのだ。

就職先が工場であろうが、IT企業であろうがはたまたコンサル会社であろうが私は、過去の自分の夢をあきらめたりなんかしない。

自分の作品を作ってそれをきちんと評価してもらう。これで未来の私も納得するはず。



「よし!」

やっと坂道を下って今日の気持ちの整理がついた。


「私には人生が100年あっても足りない気がするけど、あと80年後には何か一つとってもいい作品が出来上がっている。何作あるかわからない、もしかしたらシリーズになっているかもしれない。どうせ何年たっても満足しない方が、未来があって幸せなはず。私の作品を待っている人が世界には必ずいる!さあああああああ今日もバイトがんばろ!」

大きなことを言いだし、ひらき直ったら元気になった証拠だ。

これが私には一番効くおまじない。私は、ステージに立って脚光を浴びたいのだ。注目されて、誰かが私をきらきらした目で見てくるのがたまらなく嬉しく、好きなのだ。いつでもそれが私の生きがいなのだ。

           

         ーバイト開始のためここでいったん討論会を中断する。ー


「いらっしゃいませ!当店のポイントカードはお持ちですか?」





第0回討論会を読んでいただきありがとうございます。

最近寒くなってきましたね。

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