表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界ガイド   作者: 松 徹
2/2

BAR

 店はカウンター席のみでできており、本当にこじんまりとしていた。


 ダウンジャケットを脱いだ女性が、メニュー表を提示しながら、話しかけてきた。


「自己紹介まだでしたよね。ピピです。よろしくお願いします。メニューとシステムの説明をさせていただきますね。」


僕はうなずく。


「はじめの1時間飲み放題で3000円、ドリンクはメニュー表の左ページから選べます。1時間経つと以降30分ごとに2000円かかります。私にもしご馳走していただけるなら、1杯1000円になります。メニュー表右のページは別料金になりますのでご注意ください。以上ですが、ご質問は?」


僕は特に質問がなかったので、首を横に振った。


「では、はじめのドリンクは何になさいますか?」


 僕はメニュー表に、目をやり眺める。


普通、ビール、カクテル、ウイスキー、などジャンル別に表記されているはずのメニュー表はには、そういった区分が示されていない。


その代わりに、ダンジョン、墳墓、塔、古城、船、砂漠、森林、荒地などの区分けがなされている。


そういう設定なのだろうが、どんな飲み物が出てくるか想像もできない。


「どんな飲み物なんですか?」


僕の問いに、ピピはただ笑顔で答えてくる。


エーイ、ままよ。僕は心の中でつぶやき、


ダンジョンの中の1番上にある、アバ古代地下牢という飲み物を注文した。


出てきたのは、白色の半透明なショートカクテル。


「いただきます」


グラスに唇をつけ、ひと口飲むと、世界が勢いよくまわりはじめる。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ