ねえさんをね、許嫁って呼ぶんだ義弟がね
だけど年上になったから私のこと「サリー」って呼ぶんだね、悲しいわ、ねえちゃん。
あ、今回わかりにくいかな、一応私もさっちゃん枠なんだけど、ていうか、呑気に替え歌歌ってる場合じゃないね。
うん、許嫁にあっさり見捨てられて元の許嫁?が戻って来ちゃったよ。
世の中わかんないね、ホント。
復縁てさ、続かないからマジやめた方がいいらしいよ?いや、復縁される前に許嫁は知らなかったけどね。はい、はい。
今何してるかって?
えっとね、今は絶賛人気のない森で木ドンされてる。木ドンてなんだよ木ドンって。
いやでも、大木すぎてもはや壁なんよね…。くっそ義弟もだが、なんでこんなに大きくなったんだよ、逃げ場がないじゃないか。大木め、次家建てる時には一番に木材にしてやるから覚悟しとけマジで。
「ふふ、それは僕らの愛の巣かな?」
「え、あ、違います。というか思考読めるの?思考まで読まれるの?ねえプライバシーって言葉知ってる?」
新許嫁騒ぎにヘソを曲げたローレンスは私の手を引き、こんな所で木ドンをしだしたわけだ。いやどんなわけだよ。
「父さんと母さんにはもう了承もらってるからね。」
「ちょ、顔!!顔ちかっ、顔近っ!!」
イヤァァアと両手で顔を覆ってガードするも今度は両腕を木におさえつけられた。
なんなのこれ!いやらしい!なんかよくわかんないけどいやらしい!ヒィイ!
「キス、しよ?」
「あぁ小首かしげてイケメンがなんか言ってるゥ!でもいや、ほぼ初対面にこれはムリぃい!!」
ギャアアアという抵抗も虚しく私のファーストキスは奪われていった。